はじめに
NetSuiteのSuiteScriptを学習するため、AI(ChatGPT)による自動生成を試しました。実際に試したところコードの修正なしでそのまま実行可能なスクリプトが複数回生成されました。
その中から特に成功した3つの実例を紹介します。
自動生成への高い期待を少々裏切るような簡単なスクリプトです。
とはいえ、ChatGPTには事前にAPIの読み込ませ学習をさせ、幾つかの失敗例を経てここでは堅めの成功パターンをご紹介していることをお許しください。
ちなみに、ChatGPTには成功例を成功したとコメントして保存させています。
闇雲のスクリプトを生成をさせてどれが上手くいって上手くいかないなどがわからなくならないよう、今後の出力に役立つようにプロンプトの追加も調整事項としてを行っています。
各成功例のスクリプトは別の記事で掲載しています
参考までの実行に留め、稼働中のシステムに負荷をかけ過ぎないよう、皆様の学習に役立ててください
✅ 成功例①「自分のユーザー情報をJSONで出力」
概要
NetSuiteログインユーザー自身の基本情報(ユーザーID、名前、メールアドレス、部署など)を取得し、JSON形式で出力するスクリプト。
成功ポイント
- NetSuite標準モジュール(runtime、search)の正しい活用。
- 明確な目的とシンプルな構造。
実行したプロンプト
#SuiteScript生成
#NetSuite
#自分のIDに関する情報の出力
✅ 成功例②「承認待ち注文書をJSONで出力」
概要
ダッシュボードに表示される「注文書 承認待ち」の情報を検索し、JSON形式で出力するスクリプト。
成功ポイント
- NetSuite標準モジュール(search)と明確な検索条件を活用。
- 結果出力がシンプルで明快。
実行したプロンプト
#NetSuiteのダッシュボード上に「注文書 承認待ち」とき記載があります
#この情報をJSONで出力するスクリプトを生成してください
✅ 成功例③「入力フォームで指定した注文書IDの承認待ち情報をJSONで出力」
概要
フォーム画面を通じてユーザーに「注文書ID」の入力を求め、指定された注文書が承認待ちであれば、その情報をJSONで表示するスクリプト。
成功ポイント
- NetSuite標準モジュール(serverWidget、search)を用いたフォーム作成と検索の組み合わせ。
- 明確なユーザーインプットを伴う仕組みで、実用性が高い。
実行したプロンプト
#NetSuiteのダッシュボード上に「注文書 承認待ち」とき記載があります
#この情報をJSONで出力するスクリプトを生成してください
#出力したい"id"を出力前に入力する仕組みにしてください
おわりに
これらの実例から、AIを活用したSuiteScriptの自動生成はNetSuiteの特に初期段階の学習に大幅に効果を発揮することと思います。標準的な処理であれば、コード変更なしで実用レベルのスクリプトを短時間で手に入れることが可能です。ぜひ皆さんも試してみてください。