Apache HTTP Server
Apacheという言葉は、ITに少しでも関わると必ずすぐに目にする言葉です。
これは多くの場合 Apache HTTP Server の略であり、Apache License2.0の条件でリリースされるフリーでオープンソースのクロスプラットフォームのWebサーバソフトウェアのことを意味します。
Apacheソフトウェア財団
Apacheソフトウェア財団(Apache Software Foundation,ASF)は、オープンソースのソフトウェアプロジェクトを支援する団体であり、アメリカ合衆国で登録された非営利団体です。当初はWebサーバソフトウェアであるApache HTTP Server の開発のために発足しましたが、現在は多くのプロジェクトを抱え、ソフトウェアブランドとしてのApacheを保持しています。
プロジェクトの例
Apache ActiveMQ
Apache ActiveMQは、Java Message Service を実装したメッセージ関連のオープンソースのミドルウェアです。
Apache Cassandra
Apache Flink
ストリーム処理およびバッチ処理フレームワークです。 Apache Flink のコアは、Java と Scala で書かれた分散ストリーミング データフロー エンジンです。
Apache Flink は、次のタイプのコネクタを使用しています。
ソース
外部データの読み取りに使用されるコネクター。
シンク
外部への書き込みに使用されるコネクター。
オペレータ
アプリケーション内のデータを処理するために使用されるコネクタ。
Amazon Managed Service for Apache Flink
Amazon Managed Service for Apache Flink(旧 Kinesis Data Analytics)は、Kinesis上のストリーミングデータを処理し、可視化・分析できるサービスで、リアルタイムの分析が可能です。
Apache Hadoop
Apache Kafka
Apache POI
WordやExcelといったMicrosoft Office形式のファイルを読み書きできる100% Javaライブラリとして提供されています。
Apache Spark
WindowsでのPySparkの環境構築にも用います。
Apache TinkerPop Gremlin DB
Apache TinkerPop Gremlinは、グラフデータベースを操作するためのプログラミング言語です。
Apache Tomcat
Tomcatは、Javaで作成したWebアプリケーションを実行するために利用するソフトウェア。
Apache TomcatをAWS(Amazon Web Services)と連携する場合、いくつかのアプローチがあります。以下は、主な連携方法と手順の一般的な概要です。
EC2 インスタンスで Apache Tomcat をデプロイ
EC2上にTomcatをインストールしてデプロイすることができます。EC2は仮想サーバーを提供し、自由度が高いため、カスタマイズが可能です。
インスタンスを起動し、Tomcatを手動でダウンロード・インストール・構成して使用できます。
また、EC2のユーザーデータスクリプトでTomcatをインストールすることもできます。
Tomcatはデフォルトで8080ポートを使用しますので、インスタンスのセキュリティグループに8080ポートへのアクセスを許可する必要があります。
#!/bin/bash
# アップデートと必要なパッケージのインストール
yum update -y
yum install -y java-1.8.0-openjdk
# Tomcatのダウンロード
cd /opt
wget https://downloads.apache.org/tomcat/tomcat-9/v9.0.56/bin/apache-tomcat-9.0.56.tar.gz
# Tomcatのインストール
tar xzf apache-tomcat-9.0.56.tar.gz
ln -s apache-tomcat-9.0.56 tomcat
# Tomcatの実行権限の設定
chmod +x /opt/tomcat/bin/*.sh
# Tomcatの起動スクリプトの作成
cat << 'EOF' > /etc/systemd/system/tomcat.service
[Unit]
Description=Apache Tomcat Web Application Container
After=network.target
[Service]
Type=forking
Environment=JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/jre-1.8.0-openjdk
Environment=CATALINA_PID=/opt/tomcat/temp/tomcat.pid
Environment=CATALINA_HOME=/opt/tomcat
Environment=CATALINA_BASE=/opt/tomcat
Environment='CATALINA_OPTS=-Xms512M -Xmx1024M -server -XX:+UseParallelGC'
Environment='JAVA_OPTS=-Djava.awt.headless=true -Djava.security.egd=file:/dev/./urandom'
ExecStart=/opt/tomcat/bin/startup.sh
ExecStop=/opt/tomcat/bin/shutdown.sh
User=ec2-user
Group=ec2-user
UMask=0007
RestartSec=10
Restart=always
[Install]
WantedBy=multi-user.target
EOF
# Tomcatの自動起動設定
systemctl daemon-reload
systemctl enable tomcat
systemctl start tomcat
Elastic Beanstalkを使用
Elastic BeanstalkはAWSが提供するPaaSで、Tomcatアプリケーションを簡単にデプロイ・管理できます。
Elastic BeanstalkにはTomcatのプラットフォームが用意されており、アプリケーションのデプロイやスケーリングが簡単に行えます。
AWS OpsWorksを使用
AWS OpsWorksは、ChefやPuppetといった構成管理ツールを使用してアプリケーションをデプロイ・管理するサービスです。
TomcatをOpsWorksでセットアップし、アプリケーションのスタックやレイヤーを構成することができます。
Dockerを使用
TomcatをDockerコンテナとして作成し、Amazon ECSやEKSを使用してデプロイすることができます。
Dockerを使用すると、アプリケーションやその依存関係をコンテナにまとめ、簡単にデプロイ・拡張できます。
S3やCloudFrontを使用した静的ファイルの配信
静的なコンテンツ(画像、CSS、JavaScriptなど)をS3に保存し、CloudFrontを使用して配信することで、Tomcatの負荷を軽減できます。