WiFiの電波環境を確認
WiFiは広く普及していますが,広いエリアをカバーしようとすると,APの設置場所や調整は難しいものがあります.ユーザーからは使えないなどの報告がありますが,実際に電波が届いてないかは調べてみるのが一番です.
Linux
Ubuntu Weekly Report 第371回「無線LANの電波環境を視覚化・改善しよう」で以下のツールが紹介されています.
- iw
- nmcli
- wevemon
- horst
- kismet
- iperf3
それぞれの使い方はリンク先の記事を確認してください.
Wi-Spy
ノートパソコンなどに内蔵されているWiFiチップを使った調査では,WiFiの電波のみ観測可能ですが,実際はWiFi以外の電波も飛んでいて,その影響も受けます.例えば2.4GHz帯のWiFiは近くで電子レンジを利用していると,その影響を受けて品質が悪くなります.
このようなWiFi以外の電波についても確認しようとすると,特殊な装置が必用になります.そのような装置の一つにWi-Spyがあります.Wi-Spyはもう古い製品で入手は難しいかもしれません.Wi-SpyはChanalyzerというWindowsのソフトが付属?していたようですがもうダウンロードできません.
Wi-Spyは手元にあったので,なんとかLinuxでも使えないかと探してみると,spectoolsというソフトで利用できました.
spectools
LinuxでWi-Spyを使うには,spectools(Utilities for using the Wi-Spy USB spectrum analyzer hardware)が利用できます.
Debianパッケージにもなっているので,apt install spectools
でインストールできます.
起動
spectool_gtk
で起動します.コンソール版ならspectool_curses
もありますが,gtk版が使い易いです.
起動すると,ウィンドウが開くので,デバイスが認識されるのをしばらく待ってから,"Open Device"をクリックします.
デバイスを選択して"Enable"をクリックすると,電波環境の表示が始まります.
このように表示されるので,利用しているチャンネル付近で他のAPや電波源の影響を受けてないか確認できます.