Windowsで使っていたUSBメモリが読めなくなってしまったが,中身の一部はサルベージできたので,その手順を残しておきます.
ツール
サルベージに利用したのは,Debianで
- safecopy
- foremost
のツールを利用しました.
イメージの取り出し
USBメモリのイメージを取り出します.最初はddrescueを使おうかとおもっていましたが,調べるとsafecopyというツールがあったので,こちらを使ってみました.
USBメモリが/dev/sdb
として認識されている場合だと
sudo safecopy --stage1 /dev/sdb usb.img
これでUSBメモリのイメージがusb.imgにコピーされます.オプションの--stage1
はリトライなし,badエリアを避ける最速のプリセット.--stage2
ではリトライなし,badエリアも含めてデータを検索.--stage3
は最もデータの復旧を試みるプリセットで,リトライありとなるようです.
データのサルベージ
USBのイメージからファイルを取り出すのにforemost
を使いました.
foremost -t all -i usb.img -o resque
これでresqueフォルダにusb.imgからサルベージされたデータが保存されます.
resqueフォルダを見るとサルベージされたファイルがファイルの種類毎にサブフォルダに保存されています.
ファイル名は復元されていないので,開いて確認します.
どれくらいサルベージできたのか
もともとのUSBメモリは少なくともパーティションテーブルは壊れていたようで,Windowsでは認識されないような状況でしたが,いくつかファイルを取り出すことができました.
読めなくなったUSBメモリからのサルベージ,手元にLinuxがあるなら,ダメモトでこれらのツールを試してみると,いくらかは復旧できるかもしれません.
あとでusb.imgをautospyというフォレンジックソフトでもデータ復旧してみましたが,foremostの方が取り出せたファイルは多かったです.