・序
空間をマクロで見たとき、遠くの銀河はより早く我々から遠ざかっており、光速をも越えるいると言われています。
この見えないポテンシャルをダークエネルギーと言ったりしています。
これを重力場として我々が認知する空間と定義したとき、斥力と考えられるかもしれません。
しかし光速不変の定理から考えると、これは矛盾します。
矛盾を無くす説明として用いられるのが、「膨らんでいく風船の表皮のようなもの」と例えられます。
空間が広がっている⇒空間が生成されていると捉えることが出来るでしょう。
・空間のスケールとダークエネルギー
全ての物質は空間の中にのみ存在しうるものだとします。
物理学で扱う単位は全て空間のスケールに依って定められています。
では、拡張する空間の中のスケール単位と収縮する空間の中のスケール単位の違いを、果たして我々は認識できるのでしょうか?
空間に拘束されて物質が存在しているのであれば、空間を図るスケールも相対的であり、観測する我々のスケールも相対的だと考えられます。
つまり自分の空間に紐づく物質からの観測では、その違いを観測することは不可能です。
これは何を意味するのかというと、空間が圧縮することも裏返せば、空間が広がっている(生成されている)と考えることが出来ると言う事です。
これがダークエネルギーの正体ではないでしょうか?
・空間とダークマター
ダークマターというものを定義する必要に迫られたのは、銀河の回転運動が力学的にその構造を維持できない速度で回転しており、また中心からの距離に応じた運動速度が物理的に説明がつかない速度差であるという事実を補完するためのパラメータとして数学的に予言されているものです。
しかし、重力による場の空間として考えたとき、何故空間自体が回転しているとは捉えられないのでしょうか?
ある銀河の重力的な支配下にある空間自体が回転していれば、何も不思議はない現象だと考えられます。
このように思考実験をすると、今言われているようなダークエネルギーやダークマターは、かつての天動説と同じく、概念的に間違っている可能性は高いと思われるのです。