トピック1:仕事は楽しむこと
「世界一流エンジニアの思考法」を前回の投稿から少しずつ読み進めています。その中で、「インターナショナルな考え方としてメンバーが楽しんでいるかが重視され、メンバーが楽しめる仕事をプロとして実施して主体的に考えるほうがやらされる仕事よりも生産性がある」と筆者の牛尾氏は述べています。この言葉を目にしたとき、私が力を入れて応援している日本ハムファイターズで監督を務められている新庄監督の「頑張るのではなく楽しむんだ」という言葉を思い出しました。
私はエンジニアとして3年目を迎え、自分なりに仕事へ向き合う時間がより一層増えてきました。その中で、どうしてもエンドユーザのことではなく協力会社様やプロジェクトの上流の方々からの指摘や叱責の言葉に気を取られてしまい、自分がなぜエンジニアになったのかがわからなくなることがありました。
そんな自分に対して、この「楽しむ」と言う言葉は一流と呼ばれる人でも使う言葉なのだとハッとさせられ、勇気と気づきを与えてくれました。
トピック2:いいモノづくり=楽しい・面白い
私は新卒でIT業界へ足を踏み入れる前に心の中でうっすらと思い浮かべていたことがあります。
それは、"いいモノづくりをしたい" という気持ちです。
ここからは少し私の過去について話したいと思います。
私は小さなころから段ボールや木片を活用して自分の想像で小さな町を作ったり、粘土で想像の中の魚を生み出して透明な折り紙を使った水族館など、いいモノ(面白いもの)を作ることが好きで夢中になっていました。
もっといいモノを作るにはどうしたらいいかを子供ながらに考えて取り入れることが好きで、小さな町の建物の看板には食料品や家電製品の梱包物に書かれているマークを切り取って使ったり、電車のおもちゃ「プラレール」を使って地上と地下を行き来するようにしたらなんかワクワクするから小さな町に取り入れてみようと思い、おもむろに家の段ボールをかき集めて実現したこともありました。
その時に感じていた「モノ(作品)作りの面白みや楽しさ」は私自身がエンジニアとしてシステムの開発に携わる上での礎となっています。
牛尾氏や新庄監督の言葉は私の中に眠るモノづくりの楽しみや面白みといった気持ちを改めて刺激してくれました。
トピック3:ユーザが求める仕様を主体的に考えることがものづくりの楽しさへとつながる
先週開催されたQiita Conferenceにて多くの登壇者が触れており改めて認識させられた言葉があります。それは、「ユーザが本当に求めるものにフォーカスをする」ということです。この点は今回取り上げた楽しみながらいいモノづくりをするというテーマにも結びつけることができると思いました。
私のエンジニアとしての主な作業としては一つの画面や帳票を仕様に沿ってカスタマイズすることです。その中でも、ユーザがその機能をもっと使いやすくするために、提案をすることがあります。下請け企業のため大きな権限はないため軸となる機能への提案はできませんが小さな機能の仕様については提案することができます。まだまだひよっこなため、説得力やお客様の求めるものへの認識が浅く、却下されることも多くあります。しかしながら、ユーザの使い勝手を意識した設計の時間は難しさを感じることもありますが、面白みも強く感じています。
対して、上から流れてきた仕様をユーザの気持ちを考えないで疑問を持たずに実装へと反映させる仕事は、システムが出来上がった時の達成感はありますが、受動的なものづくりとなり、やらされている間が強いためモノを作る楽しさはユーザへ向けた開発時よりも小さくなっていると感じます。
このような点から、 "ユーザがいいと感じるモノ" を作るために "自分自身が主体的に考えて取り組むこと" が結果としてエンジニアの仕事の面白さや楽しさへとつながるのだと思います。
まとめ
トピック1から3まで、「世界一流エンジニアの思考法」の筆者である牛尾氏や新庄監督、QiitaConferenceの登壇者の皆様からの言葉も拝借しながらエンジニアとしての仕事へ向かうマインドやいいモノづくりについて考えてきました。その中で、 "いいモノづくりとはユーザのために行われるものであって、ユーザが求めるものを主体的に考えて作り上げていくことで面白みや楽しさを必然的に感じることができるのだ" と気づくことができました。
このような、気づきを与えていただいた方々への感謝の気持ちを持ちながら一流のエンジニアとなれるよう今後もコツコツとキャリアを積み重ねていきます。