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Vueで使えるCSS in JSを調べてみた

Last updated at Posted at 2019-12-19

この記事はAteam Brides Inc. Advent Calendar 2019 20日目の記事です。

本日はWebデザイナーの@naomunaomuが担当いたします。
2回目の登場です☺️

背景

VueのScoped CSSは非常に便利だと思うのですが、スタイルがバッティングするなどの懸念点もあり、結局BEMから抜け出せない感じがなんだかなあ・・と思っていたり。

参考
Vue.jsのscoped CSSは意外とバッティングする - Qiita

「CSSのグローバルスコープ問題を解決し、脱BEMしたい・・」

その銀の弾丸としてCSS in JSがあるのではないか。と淡い期待を込めて調べてみたところ、Vueの場合、Scoped CSSやUIフレームワークのおかげで、CSS in JSの参考例が少なく困ってしまいました・・ 

Reactを先に学んだ自分は、「Reactのstyled-componentsってVueでも使えるの?」「Scss以外の選択肢を知っておきたい」と単純に気になったんですよね

というわけで紹介していきます!

そもそもCSS in JSってなに

その名の通り、JSをつかってスタイルを表現することが可能です。

よく勘違いされますが、インラインで展開されるスタイルとは別物です。
CSS in JSは<style>がDOMのTOPに表示されますし、
インラインでは使えない、:beforeなどの擬似要素も使えます。
そして、CSSにローカルスコープが付与できるんです。ひゃっほー!🎉

styled-compornent

GitHub - styled-components/vue-styled-components: Visual primitives for the component age. A simple port for Vue of styled-components 💅

Reactで使われてる方が多いかと思いますが、実はvueにもあります
JSで受け取ったpropsの値でCSSに当てられるところが最高です!

Vue<=>Reactを行き来させる予定のある場合、統一した書き方ができるところもGoodですね

<styled-button>Normal</styled-button>
<styled-button primary>Primary</styled-button>

タグ付きテンプレートリテラルを使用し、JS内にCSSを書きます。

<script>
import styled from 'vue-styled-components';

const btnProps = { primary: Boolean };

//scriptタグの中にスタイルを書きます
const StyledButton = styled('button', btnProps)`
  font-size: 1em;
  margin: 1em;
  padding: 0.25em 1em;
  border: 2px solid palevioletred;
  border-radius: 3px;
  background: ${props => props.primary ? 'palevioletred' : 'white'};
  color: ${props => props.primary ? 'white' : 'palevioletred'};
`;

export default StyledButton;
</script>

GitHub - styled-components/vue-styled-components: Visual primitives for the component age. A simple port for Vue of styled-components 💅

JSでCSS書いてますが、最終的にはちゃんとCSSで吐き出されるので、従来通りCSS設計の考え方、定数管理は必要です。

vue-emotion

GitHub - egoist/vue-emotion: Seamlessly use emotion (CSS-in-JS) with Vue.js
こちらもReactユーザーには馴染みがあるのではないでしょうか。
後発のライブラリな分、CSS in JSでできることはだいたいできるとのこと。

styled-compornent同様、JSでCSS書いてます。

CSS-in-JSのライブラリとして「emotion」を選択している理由 - Qiita

実行速度・ファイルサイズを比べると、styled-compornentよりemotionの方がよさそうですが、ちょっと情報が少ないですね・・ドキュメントを読んだところ、vue-emotionではcss PropやObject Stylesなどは使えなそう・・
styled-compornentでよさそうです。

CSS Modules

Scoped CSSを使っている方は一番馴染み深い書き方かもしれません。
Scoped CSSがカスタムデータ属性data-hogehogeを付与することで、元のclass名に影響を与えないことに対し、
CSS Modulesの場合、コンポーネント名_class名_ランダムな値となり、class名自体が変わることで、css名のバッティングを防ぎます。

<style>タグにscopeの代わりに、module属性を記述できます。

//公式ドキュメントより抜粋
<style lang='scss' module>
.blue {
  color: blue;
}
</style>

htmlの方はこんな感じで、:class=$style.fooで記述します。:がないとスタイルが反映されないので注意!

//公式ドキュメントより抜粋
<template lang="pug">
  p(:class="$style.blue" :id="$style.blue")
    This should be blue
</template>

通常のclassとも併用できます。utilityなど、グローバルなcssを当てるときはこちら。

//公式ドキュメントより抜粋
<template lang="pug">
  //- 複数スタイルの指定も可能
  p.red(:class="[$style.red, $style.bold]" :id="$style.blue")
    This should be blue

  p(:class="{ [$style.red]: isRed }" :id="$style.blue")
    This should be blue
</template>

通常のscopeとも併用できますが、そんなに併用するかわかりません・・

//公式ドキュメントより抜粋
<style lang='scss' module>
.blue {
  color: blue;
}
</style>
<style lang='scss' scope>
.red {
  color: red;
}
</style>

導入ハードルも低く個人的にはおすすめですが、やっぱりScoped CSSに比べると、コードの見通しが気になります😢
自分の場合VueはPugで書いているので、PugでシンプルにHTMLが書ける分、冗長さが際立ってしまうのが残念というか・・
この辺は好みですかね?

結論

以上3つをまとめた結果です。

・BEMを辞める、React<->Vueの行き来を考えるなら->styled-compornent
・Vue単体なら->CSS Modules
・別に不便ない->Scoped CSS

というところが良いかなと言う印象でした。
BEM使うからclassのバッティング懸念しない、という場合は引き続きScoped CSSで全く問題なさそうです。

個人的にはstyled-compornentが好きなので、Vueでも試してみようと思います🙇‍♀️

おまけ:デザイナ的にどっちが使いやすいとかある?

正直とくにありません。
どのCSS in JSを使用しても、下記が考慮されれば問題ありませんし、だいたいどれでも実現できます。若干の書き方の違い、気持ち悪さは慣れです
- propsでによるスタイルの変更ができる
- グローバル変数が使える
- Scssが使えなければ、CSSで対応可能

ただ、UIフレームワークでしか開発経験がないメンバーしかいない場合、保守性・汎用性を考慮したCSS設計を行えるデザイナと協業できるとよさそうです〜

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