概要
ARCH LinuxをVMware仮想マシンに最小限の構成でインストールするメモ
ISOのダウンロード
下記からダウンロード
https://www.archlinux.jp/download/
archlinux-2023.02.01-x86_64.iso のように日付がついている最新版でOK
HASHとかでチェックしたい人は本家のリリース情報を参照
https://archlinux.org/releng/releases/
インストール
VMware Workstation 17 Playerに仮想マシンを作ってインストールする
仮想マシンの作成
- 「新規仮想マシンの作成(N)」から「インストーラーディスクイメージファイル(M)(iso)」を選択して上記でダウンロ―ドしたISOファイルを選択する
- ゲストOSはLinux(L)を選択、バージョンは「その他のLinux 5.x カーネル64ビット」を選択
- 「仮想マシンの名前(V)」、「場所(L)」を好きに設定 (容量が大きいのでディスク残量に注意して場所は選ぶ)
- ディスクサイズ(GB)(S)を好きに設定、通常は「仮想ディスクを複数のファイルに分割(M)」でよい
- 「ハードウェアをカスタマイズ(C)...」をクリックしてCPUコア数、メモリサイズなど設定できるので必要に応じて調整する
- 完了をクリックすると仮想マシンが生成されて、一覧に仮想マシンが追加されるので選択して「仮想マシンの再生(L)」をクリックして開始
ゲストOSとしてARCH Linuxをインストール
- 起動すると以下の画面が出るので一番上の「Arch Linux install medium (x86_64, BIOS) を選択
- ISOメディアからBootした状態になる
- キボードレイアウトを選択 (日本語キーボードを選択)
英語キーボードでよい場合はスキップ可$ loadkeys jp106
- パーティションの作成
- fdiskのコマンド内でデフォルト設定の場合は何も入力せずにEnterを押している
- 起動パーティション:300MB
- メインパーティション:残り全て (Swapパーティションはなし)
- 最後に "w" コマンドでsaveすること*
$ fdisk /dev/sda Command (m for help): Sellect (default p): Partition number(1-4, default 1): First Sector (...): Last sector, +/-sectors or +/-size ...: +300M Command (m for help): Sellect (default p): Partition number(1-4, default 1): First Sector (...): Last sector, +/-sectors or +/-size ...: Command (m for help):w
- パーティションのフォーマット
ブートパーティションをfat32、メインパーティションをext4でフォーマット$ mkfs.fat -F 32 /dev/sda1 $ mkfs.ext4 /dev/sda2
- パーティションのマウント
$ mount /dev/sda2 /mnt $ mount --mkdir /dev/sda1 /mnt/boot
- 必須っぽいパッケージのインストール
$ pacstrap -K /mnt base linux linux-firmware dhcpcd nano grub
パッケージ名 用途 base 基本的な Arch Linux 環境を定義するための最小限のパッケージセット linux Linux カーネルとモジュール linux-firmware Linux のファームウェアファイル dhcpcd DHCPクライアント, ネットワーク接続に必要
無いと pacman でパッケージインストールができないnano テキストエディタ, 好みに合わせて変更可 grub ブートローダのインストールで使用 - fstab の生成 (OSブート時にパーティションを自動的にマウントするための設定)
$ genfstab -U /mnt >> /mnt/etc/fstab
- ルートディレクトリを/mntに変更
$ arch-chroot /mnt
- root パスワードの設定
$ passwd
- ブートローダーのインストール
VWwareはデフォルトがUEFIではなくBIOSなので下記のようにする$ grub-install /dev/sda $ grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
- chrootを抜けて再起動
$ exit $ reboot
インストール後の設定 (おまけ)
OSのインストールまでなら前章で終了
おまけとしてsshdをインストール
- 起動したら root でログイン
- ネットワーク接続
表示されたインタフェースのうちループバック(lo)以外のものを選択
$ ip addr show
以下例ではeth0という名前で進めるpingコマンドでネットワークに接続できていることを確認$ systemctl enable dhcpcd $ systemctl start dhcpcd
ipアドレスを確認しておく$ ping www.google.com
$ ip addr show
- sshdのインストールとサービス開始
$ pacman -S openssh $ systemctl enable sshd $ systemctl start sshd
- sshd_configの設定
テキストエディタで編集下記のように設定するとrootでログインできるnano /etc/ssh/sshd_config
危険な設定なので自己責任でPermitRootLogin yes
- putty などのssh client で 1 で確認したアドレスに接続
参考リンク
- Arch Linuxのパッケージ検索
https://archlinux.org/packages/