※この記事は モチベーションクラウドシリーズ Advent Calendar 2021 の7日目の記事です。
はじめに
はじめまして。10月から開発チームにジョインした新米エンジニアの久原です。
新米エンジニアとしてプロジェクトを任された時、以下のような経験をしたことがありませんか?
- 自分が何をやるのか、なぜやるのか、どうやってやるのかが全然わからない
- 技術的なことはQiitaの記事とかを検索して漁れば出てくるだろうと思って調べても、全然解決できない
上記のような課題を解決するために、__まわりに頼ること__は一つの手段として有効だと思っています。
一方で、新米エンジニアだと、無意識にまわり頼ることを避けてしまいがちです。
その原因として、研究結果によれば、以下の2点が必要だという事が分かっています。
- 話しかけやすい環境
- まわりに頼ろうとする自分の意思
この記事では特に後者について取り上げ、
自身の経験を基に__まわりに頼ることを避けてしまう要因となる壁3つ__とその__突破法__をお伝えできればと思います。
まわりに頼れるようになるために新米エンジニアが突破すべき壁3選
壁1. ほとんど話したことがなくて声をかけづらい
課題の深掘り
まず初めに開発組織にジョインした時は、直属のサポーター以外のメンバーとほとんど交流が無いと思います。
だからこそ、聞いてみたい人がいても__「どんな人なんだろう」「質問したときどんな風に接してくれるんだろう」というイメージを持てていない__から、声をかけづらいのではないかと思います。
打ち手
上記の課題に対しては、__どんな形でもいいからその人と1対1で話す場を作る__ことが大切です。
全体の場ではなく1対1の場を作ることで、その人とコミュニケーションするイメージを作ることができ、不安を払拭することができます。
具体的なアクション
具体的には__「挨拶、と称してメンバー全員と1対1で話す場をセッティングする」__です。
基本的にこういったことは自分からアクションしないと開催されませんし、「挨拶させてください」と新人から言われて断る人もまあいないはずです。もしそれでも声をかけづらいと感じる場合は直属のサポーターなどに提案してセッティングしてもらうのも良いかもしれません。
壁2. そもそも、何を聞けばいいか分からない
課題の深掘り
上記の壁を突破し、質問をしに行けるくらいの関係性を作れていたとしても、「分からないことだらけで何から聞けばいいのかすら分からない」という事がよく発生します。なぜそういう状況に陥るかというと、__自分がやるべき事が具体化されていない__から、人に聞くこともできないのです。
打ち手
上記の課題に対してはそのまま__自分のやるべきことを具体化する__という方向性でアクションをとるのが大切です。
具体化されることによって、質問内容が明確になることで格段に質問しやすくなります。
具体的なアクション
具体的には__「タスク分解する」__です。
私はこの記事が参考になりましたが、タスク分解とググったらいくらでもノウハウは手に入れる事ができると思います。
しかし、新米エンジニアだからこそ大事になるのが以下の2点です。
- 一人でタスク分解をする事が難しかったら、「タスク分解の手伝いをして欲しいです」と頼る
- 一人で分解できたら、必ず分解されたタスクについてレビューをもらう
不慣れなことは、「できない」「できていると思い込んでしまう」ことがあります。必ずタスク分解の過程ごと、まわりに頼ることをオススメします。
壁3. 忙しそうにしていて、声をかけづらい
課題の深掘り
上記の壁も突破して何を質問すればいいか明確になっていても、先輩が忙しそうにしていたら聞くのを躊躇ってしまうと思います。しかし、ここで大切になってくるのは__その場で声をかけに行くこと__だけが頼る手段では無い、ということです。頼り方のレパートリーが少ないということが壁になってしまうと考えられます。
打ち手
上記の課題に対しては__「その場で聞きに行く」以外の頼り方もマスターする__ということです。
これによって、相手の状態に依存せず、頼るという手段を行使できるようになっていきます。
具体的なアクション
具体的には__チャットツールで簡潔に依頼する__です。チャットツールであれば、相手が忙しくてもみたい時に見て返したい時に返信してもらえます。全然相手の負担にはならないのです。しかし、口頭での依頼と違ってチャットにおいては気をつけなければいけない点が3つあります。
- まず、聞きたいことを一言で記述すること
- 聞きたいことの背景を記述すること
- 納期を必ず伝えること
口頭であればその場で質問内容が分かりにくい場合は聞き返してもらえるのでリカバーできますが、チャットだとなかなかやりづらいです。そう考えると、__結局、何が聞きたいのか__を一番最初に持ってくるのがベターです。
また、質問に応える側も「意図・目的に沿った解決策を提示したい」と思ってくれるため、忘れずになぜそれを聞きたいのかを記述することが大事です。
最後に、口頭であればその場で解消される事がほとんどですが、チャットツールだと納期がルーズになりがちです。忘れずに納期を記載しておきましょう。
終わりに
この3つの壁を越える事ができれば、きっと躊躇する事なくまわりに頼る事ができるようになると思います。
しかし、一番大切なのは常にまわりに頼り続けることではなく
目的の達成のために使える手段の中で一番最適なものを選び続けること
だと思っています。まわりに頼るという手段をフラットに使える手段の一つとして持っておくことは必ず皆さんの武器になると信じています。