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今さらだけど「Web API: The Good Parts」 を読んだので自分なりにまとめてみる

Last updated at Posted at 2016-10-24

今さらですが、「Web API: The Good Parts」を読みました。
せっかくなので自分なりにまとめてみます。

1. URLについて

  • 短く入力しやすいURL
      ×:http://sample.com/search-api/service/api/search
      ○:http://sample.com/api/search
  • 人間が読んで理解できるURL
     ×:http://sample.com/api/u
     ○:http://sample.com/api/user
      略すのもだめ products -> prod
  • 大文字小文字が混在していないURL
      ×:http://sample.com/api/getUserInfo
      ○:http://sample.com/api/user
      基本はすべて小文字
  • 改造しやすい(Hackable)なURL
      ×:http://sample.com/api/item/a/12345
      ×:http://sample.com/api/item/b/67890
      ○:http://sample.com/api/item/12345
      ○:http://sample.com/api/item/67890 
  • サーバ側のアーキテクチャが反映されていないURL
      ×:http://sample.com/cgi-bin/get_user.php?user=100
      ○:http://sample.com/api/user?id=100
  • ルールが統一されたURL
      userはidを指定するのに、itemはクエリを使うなどの不統一はだめ

2. HTTPメソッドについて

  • GET
    リソースの取得

  • POST
    リソースの新規登録

  • PUT
    既存リソースの更新

  • DELETE
    リソースの削除

  • PATCH
    リソースの一部変更

  • HEAD
    リソースのメタ情報の取得

    ※ 基本的には、GET/POST/PUT/DELETEの4つをサポートする
    GET,POSTしか使えない場合
    リクエストヘッダX-HTTP-Method-Overrideを使う

      POST /X/XX HTTP/1.1
      Host XXX.com  
      X-HTTP-Method-Override: DELETE
    

3. ネーミング選定指針について

  • 複数形の名詞を利用する
      複数だとわかりにくい単語は単数形にしてもよい
  • 極力動詞は使用しない
  • 利用する単語に気を付ける
      迷ったらProgrammableWebというサイトなどで探す
  • スペースやエンコーディングを必要とする文字を使わない
  • 単語をつなげる必要がある場合はハイフンを利用する
      URIのドメイン名のルールと合っているため

4. エンドポイント設計について

  • ひとつの画面を表示するためにコールするのが1つのAPIで済むようにする
  • なんらかのデータをサーバに保存する場合にも1回のコールで済むようにAPIを用意する

5. レスポンスデータの設計について

  • データフォーマットはJSONをデフォルトとし、必要がある場合のみXMLに対応する
  • 様々なユースケースを考慮し、一度に返すデータはなるべく詳細にする
    例)ユーザ情報を返す
    ID、名前、写真、住所など
  • ただし、データが大きすぎる場合、クライアント側で選択できるようにする
    例えば、パラメータにsmall, medium, largeをつけると取得する項目を変えるようにする
  • 不要な階層化はせず、なるべくフラットにする
  • もちろん階層化したほうが良い場合もある
    例えば、メッセージの送信者と受信者があり、その下にユーザデータをつける場合など

      sender_id:12345,
      sender_name:aaaaa,
      receiver_id:67890,
      receiver_name:bbbbb					
    
      	↓
      			
      sender: {
      	id:12345,
      	name:aaaaa
      },
      receiver:{
      	id:67890,
      	name:bbbbb
      }					
    
  • JSONのトップレベルを配列にしない
    JSONインジェクションという脆弱性に対するリスクが大きくなる
    ※ JSONインジェクション
    → ScriptタグでJSONを読み込む手法。トップレベルが配列だと、JavaScript構文エラーにならずに、データが取得できてしまう。
  • 日付のフォーマット
    RFC3339を推奨
    → インターネット上で用いる標準形式として決められたもののため
    例)2015-10-12T11:30:22+09:00
  • 巨大な数字は文字列にして返す
    18桁などの整数は、JavaScriptが64bit浮動小数として扱うため誤差がでる
  • エラーの表現
    • 適切なステータスコードを返すこと
      エラーメッセージを返していてもステータスコードが200だとクライアント側に負担をかけることになる
    • エラーの際にHTMLが返らないようにする
    • メンテナンスなどでサービスを止める場合
      • ステータスコードは503を返す
      • HTTPヘッダのRetry-Afterを使って、メンテナンスが終わる時刻を返す

6. HTTPの仕様について

  • ステータスコード
    • 100番台
      情報
    • 200番台
      成功
    • 300番台
      リダイレクト
    • 400番台
      クライアントサイドに起因するエラー
    • 500番台
      サーバサイドに起因するエラー
  • データ更新時のベストプラクティス
    • PUTやPATCHは200(OK)とともに操作したデータを返却
    • DELETEは204(No Contents)を返す
  • クライアントエラーについて
    • 401(Unauthorized)は認証エラー
    • 403(Forbidden)は認可エラー
      認証とは、「アクセスしてきたのが誰であるのかを識別すること」
      認可とは、「特定のユーザに対してある操作の権限を許可すること」
      → つまり、401は「あなたが誰だかわからないよ」、403は「あなたが誰だかはわかったけど、この操作はあなたには許可されていないよ」
  • サーバエラーについて
    500(Internal Server Error)はログをきちんと監視して、管理者に通知が行くように設定しておくこと
  • クロスドメイン問題について
    CORSの利用
  • 独自HTTPヘッダの定義について
    • 「X-」という接頭辞をつける
    • その後はサービス・アプリ名や組織名、そしてハイフンを挟んでIDを付ける
      例)X-abc-original-id

7. バージョンについて

  • APIのバージョン
    URIにバージョン情報を含める方法が最もよく利用されている
    例)http://api.abc.co.jp/v2/users/
  • モバイルアプリのアップデートについて
    アプリ起動時に、現在のバージョンとサーバ側で配信するサポートバージョンを比較し、利用者にアップデートを案内する仕組みを仕込んでおく

8. セキュリティについて

  • セッションハイジャック対策
    • HTTPSにする
  • XSS(クロスサイトスクリプティング)対策
    • 以下のレスポンスヘッダを使用する(JSONインジェクション対策にも有効)

        X-Content-Type-Options: nosniff		
      
    • JSON文字列のエスケープを行う(SCRIPTタグを無効にする)

  • XSRF(クロスサイトリクエストフォージェリ)対策
    • サーバのデータ更新を行うようなアクセスに関しては、GETメソッドを利用せずPOST, PUT, DELETEを用いること
    • 正規のフォームにワンタイムトークン(少なくともセッションごとにユニークなトークン)を埋め込んでおき、そのトークンのないアクセスは拒否する
  • JSONインジェクション対策
    • メディアタイプをクライアントに返す

        Content-Type: application/json
      
    • JSONデータのトップレベルを配列にしない。必ずオブジェクトにする

9. 大量アクセス対策

  • ユーザごとにアクセス制限する
    • 何を使ってユーザを識別するか
    • リミット値をいくつにするか
    • どういう単位でリミット値を設定するか
    • リミットのリセットをどういうタイミングで行うか
      • たとえば1分間に60回をアクセスの上限とした場合、1分間の間に61回アクセスがあった場合はエラーを返し、また1分が経過したらアクセスができるようになる、といった具合
      • 一般的には1時間が多い
  • 制限値を超えた場合の対応
    • 429 Too Many Requests を返すべき
    • エラーの詳細をレスポンスに含めるべき
    • Retry-Afterヘッダを使って次のリクエストまでの待ち時間を指定してもよい
  • レスポンスにレートリミットを含める場合
    以下はヘッダに格納する場合のデファクトスタンダード
    • X-RateLimit-Limit
      単位時間あたりのアクセス上限
    • X-RateLimit-Remaining
      アクセスできる残り回数
    • X-RateLimit-Reset
      アクセス数がリセットされるタイミング
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