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不安定なラズパイの作り方、あるいはラズパイの電源の切り方

Last updated at Posted at 2021-01-07

(ラズパイの赤と緑のLEDの挙動を変える方法について、別記事を書きます。)
2021年2月20日追記:書きました。
「ラズパイの赤LED、緑LEDの挙動を変える方法」
https://qiita.com/naohiro2g/items/d5385a4e660fd72711b2

ラズパイには電源ボタンがない

コンピューターには電源ボタンがありますが、いきなり押して切るのがダメなのは、常識ですね。
最近のは、きちんとシャットダウン処理を自動的にやってくれる物も多いですが。

ラズパイも同じなのですが、ラズパイには電源ボタン自体、ありません。では、いつ電源ケーブルを引っこ抜けばよいのか??

なぜ、いきなり電源を切ってはいけないのか?

コンピューターの電源ブチ切りをやると、ファイルの一部が壊れる可能性があります。どこが壊れるかわからないし、全く壊れない可能性もあります。

では、ファイルの一部が壊れた場合、どうなるのか?

破損箇所がシステムの起動に必要な部分だった場合:
最悪のケースでは、起動すらしなくなります。

あるアプリのプログラムの一部だった場合:
アプリが立ち上がらなくなったり、ある機能を使おうとするとフリーズしたり、おかしな動作になったりします。いわゆる「不安定」な感じになる。

そして、フリーズしたり、おかしな動作になると、電源のブチ切りと同じ事が起こり、ファイルの一部が壊れることがあります。

不安定なコンピューターの作り方(ラズパイに限らず)

つまり、電源のブチ切りを一度やると、コンピューターが不安定になり、さらに、どんどん不安定になる、ということです。不安定なコンピューターは、だいたい、こういうふうに作られます。

不安定なアプリを使う事も不安定なコンピューターを育てる「正しい」やり方でもありますが、不安定になりかけたときに、更にしつこくクリックしたり、いじめるとダメです。生活習慣病のように、コンピューターを不安定にする方法/習慣、が存在します。

本題:ラズパイの電源の切り方

デスクトップからの場合、画面左上のラズベリーアイコンから、一番下の非常口アイコンのShutdownを選び、さらに、Shutdownのボタンを押します。
ターミナルからの場合、sudo haltと入力します。

このあと、緑LEDをよく見ていること。緑LEDは、普段はマイクロSDカードの読み書きの際にチカチカ点滅していますが、シャットダウンのとき、以下のような挙動になります。

  • 9回点滅して、
  • 最後に点灯、
  • しばらくして消灯(ラズパイ4は10回目も点滅! 改悪だ。。)

このタイミングでHDMIからの信号も無くなり、ディスプレイに「信号がありません」「ケーブルを確認してください」などと表示されます。

はい、これで、電源を安全に切ることができます。

要注意

問題は、緑LEDが10回点滅するまでに3分くらいかかる時があることです。更に問題なのは、赤LEDはシャットダウン後も消灯しないので、シャットダウン完了したかどうかが判別できないことです。
これが、緑LEDをよく見ていないといけない理由です。ラズパイ4では、点滅最後、長めの点灯がなくなってしまったので、さらによく見ていないといけない。

赤LEDはどうした! なんで点灯したままなの?

赤LEDは、電源電圧監視用として働いていて、電流が流れすぎたときなど消灯、点滅することがありますが、電源が切れたあとは点灯したままなのです。

緑LEDの10回点滅の動作はGPUのシャットダウンシーケンスの中で実行されているので、同じく、赤LEDも最後に消灯するようにできそうですが、それには、ファームウェアを書き換えて、コンパイルしなおさないと。つまり、簡単には無理。気を長くして改善に期待しましょう。

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