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こんにちは!なおです。
去年に引き続き、今年もアドカレ参加しました。

去年のアドカレ記事はこちらです。大したこと書いてありませんが、よかったら読んでください。

今も引き続きWEB業界でWEBサイト作成やWEBアプリ作成などをしています。

そして、今回はろう者として、どんな製品があったらいいなーと思っているのかなどを書いてみることにしました。

ろう者としてどんな製品が良いのか?

私はもともとはWEBアプリ制作者として働いているので、WEB以外の製品、例えば音声認識アプリやPCにインストールするようなアプリなどを作ることはできません。
そのため案だけを出すことしかできないのですが、その案を見て、「これは私作ってみようかな」とどなたが思ってくれたら、それも社会を変えることにも繋がると思っています。

そして、前に、デフエンジニアの会でハッカソンがありました。
このハッカソンで、ろう者・難聴者にとってこういうものがあったらいいな。という案がたくさん出たそうです。

デフ・ハッカソン実施までの道のり

デフ・ハッカソンで出た様々な案

  • 位置情報取得から電車のトラブル内容を文章で得ることができるシステム
  • 手話を読み取って自動でチャット入力できるアプリ
  • ろう高齢者が苦手な長文を分かりやすく要約して手話で翻訳するアプリ
  • 自動で音声認識の間違いを修整してくれるシステム
  • 周囲の音の可視化
  • ほしい音だけを聞き取って、並行して文字化してくれるアプリ

・・・・など。
詳細はこちらを購入後、45ページあたりを確認していただければ、他にも様々な案を確認できます。

基本的に視覚で分かるものが良い!

これはろう者・難聴者に限らず、また、障害が重い軽いに限らず、とにかく全ての聞こえない人が「視覚情報」を求めていることが分かります。

私も90dbの難聴者なので補聴器をしていますが、それでも無理して聞き取るのも限界があります。
それに、聞き取ることを頑張れば頑張るほど余計にしんどくなりますし、他の聞こえる人と自分を比べてしまって劣等感にさいなまされてしまいます。
なので、今は、自分がどうやっても聞こえないのだということを受け入れて、聞こえないなりに生きる方法を考えていくことにしています。

そして、改めて思ったのは、「補聴器である程度聴こえている人でも、視覚的な情報があると助かる!」ということです。

しかし、世の中は、「聴覚メイン」なので、どうしても聴覚情報を得るためにはどうしたらよいか、ということばっかりに視線がいくわけですね。

でも、これって、これって、逆に「視覚メイン」の情報を得る方法を考え出すということはブルーオーシャンでは・・??と思うのです。

ブルーオーシャン戦略を考えていこう

昨日、技術書典でデフエンジニアの会が「エポック・メイキング部門」で受賞したというお知らせを聞きました。

※エポック・メイキング部門・・・これまでにない斬新な視点や個性、キラリと光る魅力を感じる技術書に送られる賞

初めて出展した技術書典で賞を受賞できたのはとても嬉しいなと思いました。
そして思ったのですが、おそらく、「デフエンジニア」の存在自体が珍しい、また、もう一つこれは代表の戦略もあったのではないかなと思いました。
戦略というのは考えすぎかもしれませんが・・・笑

代表はいつも「聞こえないエンジニアがどうしたら働きやすくなるか」を考えています。
そして、技術のことはメンバーに任せて、代表自身は聞こえなくて困っていることなどを言葉にして周りの人に色々と働きかけてくれています。

技術書典の冊子でも、技術書ですが、技術のお話だけでなく、うまく「聞こえないからこれこれに困っている」ということを混ぜて、「だから、こうしてほしい」「こうなってほしい」ということを織り交ぜていました。

なので、それを見た方々が、聞こえないエンジニアもいることに気づいて、更に聞こえないエンジニアがどういうことに困っているのかを知ることができた。
それで、この賞をもらったのではないかと思っています。

これも、ある意味ではブルーオーシャン戦略だと思っています。

聞こえない人に役立つ製品の具体的な案

長くなりましたが、ここからは、先ほど書いたハッカソンで出た案について説明していきます。
※私はハッカソンに参加していないので、分かる範囲でのみ書きます

  • 位置情報取得から電車のトラブル内容を文章で得ることができるシステム

電車に乗っている時に急なトラブルなどで電車が止まることがあります。
その時にアナウンスが流れますが、なんと言っているのか分からない、また、アナウンスに気づかないこともあります。
そういう時に、アプリを開いて位置情報を取得したらその場を走っている電車のトラブル内容が文章で見えるように出来たらいいな、ということだと思います。
X(Twitter)アカウントを持っている人だと、Xを開いて検索すればある程度の情報は分かると思いますが、地方や田舎の電車の場合はXにもなかなか出てこないので・・・。
なので、旅行に行った時とかに困ることもあるんじゃないかなと思っています。
だからこれは私も欲しいなと思いました。

  • 手話を読み取って自動でチャット入力できるアプリ

聞こえない人の中には日本語が苦手な人もいます。
また、日本語ができる人でも、手話の方が自分の気持ちを伝えやすいという人もいます。
そういう人たちにとって、手話を読み取ってそれを自動的に文字にしてチャットしてくれるものがあれば確かにとても良いですね。

  • ろう高齢者が苦手な長文を分かりやすく要約して手話で翻訳するアプリ

上記の理由と同じくですが、ろう高齢者は子ども時代戦争やなんやかんやでちゃんとした教育を受けることができず、日本語も手話もきちんと身についていないまま育った人が多いです。
そのため、聞こえないけど、筆談も難しい状況があります。
そういう人たち向けに、長文を分かりやすく要約して手話で翻訳してくれるものがあったらいいなと思いました!

今はGoogleなどで手話認識開発が始まっているので、期待したいです。

  • 自動で音声認識の間違いを修整してくれるシステム

最近知られている音声認識も使ってみれば分かりますが、100%完璧に認識してくれるわけではないです。
間違いがあったらその都度、頭の中で翻訳しては文字を読んで、翻訳しての繰り返し。
結局は頭が疲れる。
あと、間違いでも、間違いだと気づかないケースも・・・あったりします・・・。

なので、自動で音声認識の間違いを修正してくれるものは私もほしいー!!!

  • ほしい音だけを聞き取って、並行して文字化してくれるアプリ

これは多分難聴者からの提案だと思うのですが、私もなんとなく分かります。
私は補聴器をしているのですが、補聴器をしていると色々な音が混じって聞こえるので、どの音が何の音か結局分からないこともあります。
聞こえる人はカクテルパーティー効果とかいって、騒がしいところでも自分が欲しい音だけを自然と聞き取れるらしいですね。なにそれすごい。
とまぁ、このカクテルパーティー効果をアプリに移して、そのアプリ内で自分が欲しい音だけを文字化してくれるもの、ってことだと思います。
これ出来たら本当にすごいことだと思います!どなたか是非!!!

まとめ

ここまででバーッと書いてしまいましたが、いかがでしたか?

聞こえない人たちはその聞こえ方や障害のレベルによって聞こえ方は本当に色々です。
ですが、大事なことは「その人の聞こえ方に着目するのではなく、とにかくどんな人にも視覚的な方法が必要だということを頭に入れておく!」だと思います。

そこから本当の意味で、聞こえない人のための製品が生まれるのだと思います。

それをデフエンジニアの会メンバーで作って出したいと思うし、他の人たちとコラボして作って出してくれたらナーと思っています。
どなたか!!

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