Android端末上のSSH+Polipo+Twitter公式クライアントで、Twitter接続不可の環境でもTwitterを

はじめに

え?SSH+Firefoxでも出来るだろって?
重いんだよ！！！火狐ガァ！

なのでアプリ数は多くても比較的軽いSSH+Polipo+公式クライアントで規制に抵抗しましょう。

内容は少し初心者向けです。

今回使うアプリ

• ConnectBot (SSH経由のSocks5サーバーに使います)
• Termux (Polipoをこの中で動かします)
• Orbot (Polipoを抜き取るための部品取りにだけ使います)
• ESファイルエクスプローラー (今回大活躍しますが、一応脇役です)¹
• Twitter公式クライアント (今回のメイン)

初回

Polipo

この記事では、Socks5プロキシをHTTPプロキシに変換するために使います。

Androidで動くPolipoをダウンロードする

とは言っても検索してDLする訳にも行かないのでOrbotから取り出します。

1. Google PlayからOrbotをダウンロード (上記リンクより)
2. ESファイルエクスプローラーを起動
   
   1. ドロワー→ライブラリ→アプリでアプリ一覧を表示
   2. ユーザーアプリからOrbotを探し、アイコンを長押しする
3. OrbotのAPKを解凍
   1. 下のバックアップを選択
   2. 上部のユーザーアプリ→バックアップアプリの順でタップ
   3. Orbot_....apkを長押し (...はバージョン)
   4. 他→解凍→OKの順でタップ
4. OrbotのAPKを解凍したディレクトリからPolipoを探す
   1. ドロワー→ローカル→下のホームでSDカード/内部ストレージのファイル一覧を表示
   2. backups→apps→Orbot_...→assets→armeabi²→polipoの順でタップ
5. Polipoを入手
   1. polipo.mp3をpolipo.zipに名前変更
      • 実体はZIPファイルなので問題ありません。
   2. 前項のpolipo.zipを解凍
      1. polipo.zipを長押し
      2. 他→解凍→OKの順でタップ
   3. バイナリのフルパスを確認する
      1. polipo→binの順でタップ
      2. polipoを長押し
      3. 他→プロパティ→完全なパスをコピーの順でタップ
6. OrbotをGoogle Playからアンインストールする
   完全に任意なので、Torを使いたければアンインストールしなくても良いです。

ConnectBot

Socks5のポートフォワーディングの設定をする

sshdの設定は書きませんので、それぞれ調べて下さい。

1. ConnectBotを起動
2. ポートフォワーディングを設定するSSHサーバーを長押し
3. ポート転送の編集を選択
4. 右下の水色の+をタップ
5. 以下の通りフィールドを設定する
   • 鍵の名前: なんでもご自由に
   • タイプ: 動的 (SOCKS)
   • ソースポート: 任意のポート。他のアプリと被らないようにすること。この値を後ほど使うので覚えておいて下さい。ここで書く手順では後で困るので、コピーはしないで下さい。
   • 転送先: ここまで来たら入力できないはずなのでスキップ
6. ポート転送の作成をタップ
7. ←をタップして戻る
8. ポートフォワーディングを設定したSSHサーバーに接続³

Termux

TermuxでPolipoを設定

1. 好みのエディタをインストール(宗教戦争が勃発しかねないのであえて例示はしません)
2. 以下のように操作
   1. cp(小文字でCP[スペース])と入力
   2. IMEと通知以外の場所で長押しし、PASTEをタップ
   3. 続けて、~(スペースとチルダ)を入力し、IMEのエンターを入力
3. chmod +x polipoと入力し、IMEのエンターを入力

TermuxでPolipoを起動

1. 好みのエディタで~/.poliporcを開き、後述の内容にする⁴
2. ./polipoと入力し、IMEのエンターを入力
3. Established listening socket on port 8123.という行が表示されれば完了です。
   この上に多少エラーが出ますが、上述の行が出ていれば問題ありません。

.poliporcの内容

以下のテキストの内、3行目のPORTはConnectBotで設定したソースポートに置き換えて下さい。

proxyAddress = "0.0.0.0"
cacheIsShared = false
socksParentProxy = "localhost:PORT"
socksProxyType = socks5
dnsNameServer = "8.8.8.8"
censoredHeaders = from, accept-language
censorReferer = maybe

Twitter公式クライアント

1. ドロワーを開き、設定とプライバシーを選択
2. 位置情報とプロキシ→プロキシの順で選択
3. HTTPプロキシを有効化のチェックを入れる
4. プロキシサーバを選択し、localhostと入力してOKを選択
5. プロキシのポート番号を選択し、8123と入力してOKを選択
6. ←を3回タップしてTLに戻る
7. TLを更新したりモーメントを開いたりして、接続が出来ているか確認する
8. お疲れ様でした。制限脱出後はこの後の後始末も忘れずに。

次回以降

1. ConnectBotを起動し、ポートフォワーディングを設定したSSHサーバーに接続
   ただし、すでに接続していた場合は再接続する必要はありません。
2. Termuxを起動し、./polipoと入力し、IMEのエンターを入力
3. Twitter公式クライアントを起動
4. ドロワーを開き、設定とプライバシーを選択
5. 位置情報とプロキシ→プロキシの順で選択
6. HTTPプロキシを有効化のチェックを入れる
7. ←を3回タップしてTLに戻る
8. TLを更新したりモーメントを開いたりして、接続が出来ているか確認する(任意)

後始末

1. ConnectBotを起動し、ポートフォワーディングを設定したSSHサーバーから切断
   ただし、そのSSHサーバーに他に用事があるなら無理して切断しなくても構いません。
   1. ConnectBotのサーバー一覧を表示
   2. ポートフォワーディングを設定したSSHサーバーを長押し
   3. 切断を選択
2. Termuxを起動し、音量下ボタンを押しながらIMEのCをタップする。⁵
3. Twitter公式クライアントを起動
4. ドロワーを開き、設定とプライバシーを選択
5. 位置情報とプロキシ→プロキシの順で選択
6. HTTPプロキシを有効化のチェックを外す
7. ←を3回タップしてTLに戻る

お疲れ様でした。健闘を祈ります(?)。

最後に

実はこの方法を編み出すのに30分掛からなかったぐらい簡単です。
あと画像が出ません。

やーい馬鹿共冷えてるか〜〜〜〜〜〜？？？？？

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1. 無料版でも問題ないと思いますが、筆者は有料版(PRO)を使用しました。 ↩

2. ARM端末ではない場合は、x86にして下さい。 ↩

3. ここでしない場合は、Polipo起動直前で行って下さい。 ↩

4. 内容が同じにさえなれば、echoとリダイレクトの組み合わせでも全く問題ありません。 ↩

5. Google日本語入力など一部のIMEではエンターの入力が必要です。 ↩