はじめに (注意点)
仮想通貨の総採掘量を簡単に計算します。
実際のネットワークやブロックチェーンとは無関係に計算するので、実際の総採掘量とは異なることがあります。
計算方法
前提
Insightを開いて目に止まったこのブロックを例に解説します。
Bitcoinフォークの仮想通貨には、半減期というものが存在します。
半減期とは一定のブロックごとに報酬を半減させるというものです。
例えば、Bitcoinでは、最初は50BTCであった報酬が、210000ブロックごとに半減していき、2018/02/11時点では12.5BTCとなっています。
半減期とは、この210000ブロックを指します。
半減期
この半減期ごとに一々計算してはラチがあかないので、0ブロック目から最後の半減期まで一括で計算してしまいます。
最初のブロック報酬を1とすると、そこから半減期ごとに0.5、0.25、0.125...と減っていくことになります。
ですから、
を計算すれば最後に到達した半減期まで一括で求められます。
(Reward
= 最初のブロック報酬、N
= 到達した半減期の回数)
小数点以下切り捨てしてNを求めると、N = 508677 / 210000 = 2
となりました。
この場合、50 * 210000 * 1.5 = 15750000
が出てきます。
半減期から先
次に、最後に到達した半減期から今までのブロックまでの報酬ですが、これはそこまで難しくないです
先に、最後に到達した半減期から今までのブロックまでのブロック数を求めてしまいましょう。
割り算の余り使えば簡単ですね。
508677 mod 210000 = 88677
が出てきました
これに今のブロック報酬を掛けます。
88677 * 12.5 = 1108462.5
になりました。
最後
これらの値を合計すれば答えが出てきます。
15750000 + 1108462.5 = 16858462.5
となります。
これより、これまでに約8割が採掘された事が分かりました。