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Infrastructure Composer インフラ構成を視覚的に見る🔎

Last updated at Posted at 2025-03-14

はじめに

インフラ構成に変更があった際、変更前後の差分をもっと視覚的に確かめたいなんて時あると思います。

まさに先日、CDKコードの修正を行った自分がそんな状況でした。

それまでは、スタック内容の確認はnpx synth、差分確認はcdk diffしか知らなかったのですが、スタック内容を見る際になんかコードベースでわかりづらいし、確認したとしてもリソース間の繋がりが見えづらくて若干不安が残ります。

ということで、Infrastructure Composer 今回初めて使ってみました。

目次

  1. Infrastructure Composerとは?
  2. Infrastructure Composerの主な特徴
  3. 実際に使ってみた
  4. 代表的なInfrastructure Composerツール
  5. まとめ
  6. 参考文献🌟

🧷 Infrastructure Composerとは?

Infrastructure Composer は、クラウドやオンプレミス環境のインフラ設計を視覚的に行い、自動化 するためのツールや機能を指します。

具体的には、ネットワーク・サーバー・ストレージ・データベースなどをGUIベースで設計し、それを Infrastructure as Code(IaC)として適用、可視化できます。

こんな課題を解決できる!

✅ インフラ設計を視覚的に整理したい → GUIでドラッグ&ドロップ操作が可能
✅ インフラの構成管理を自動化したい → IaCと連携して構成の一貫性を確保
✅ クラウドコストを最適化したい → コスト試算やベストプラクティスに基づく提案が可能

🧷 Infrastructure Composerの主な特徴

① インフラの可視化・設計

GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)を使って、インフラの構成を視覚的に設計できます。

TerraformやCloudFormationを直接書く必要がなく、ドラッグ&ドロップで構成を組めるのが大きなメリットです。

② インフラの自動化(IaCとの統合)

設計したインフラ構成を、Terraform・CloudFormation・Pulumi などの IaC(Infrastructure as Code) にエクスポートし、そのまま適用できます。

メリット

  • コード管理が容易 → GUIで設計したものをIaCとしてバージョン管理できる
  • 再利用可能 → 同じ構成を複数の環境(開発・本番など)で適用できる
  • 手作業を削減 → 一貫したインフラ構成を自動で適用

③ クラウドプロバイダーとの統合

AWS、Azure、Google Cloud などの主要クラウドサービスと統合されており、各プロバイダーのベストプラクティスに沿った設計が可能です。

例えば…

  • AWS Application Composer → AWS上でサーバーレスアプリケーションを設計
  • Google Cloud Deployment Manager → GCPのリソースをコードで管理・デプロイ

さらに、ハイブリッドクラウド・マルチクラウド環境にも対応し、異なるクラウド間の構成管理も一元化できます。

④ コスト最適化・セキュリティ強化

Infrastructure Composer は、リアルタイムでクラウドコストの見積もりを行い、最適なリソース配置を提案できます。

また、セキュリティやコンプライアンスのポリシー適用にも対応し、規制に準拠した環境を構築可能です。

例えば…

  • コスト試算機能 → 事前にインフラのコストを把握し、予算内で設計
  • セキュリティスキャン → ベストプラクティスに沿ったリソース設計をアドバイス

🧷 実際に使ってみた

自分の場合はあくまでCloudFormationスタックの変更があり、変更前後の差分確認のために少し使ってみた程度です。
(都合上、マスク部分多いですがご了承ください..)

変更前のインフラ構成図の確認

  • CloudFormationで変更前の該当スタックを選択

スクリーンショット 2025-03-11 15.42.21.png

  • テンプレート > Infrastructure Composerで表示を選択でキャンパスを表示する

スクリーンショット 2025-03-11 15.52.41.png

変更後のインフラ構成図の確認

  • ローカル環境にてnpx synth { スタック名 }で CloudFormation のテンプレートを用意する
    • npx synth:CDKコードを CloudFormationのテンプレートに変換する
    • cdk.out には、npx synthの変換結果が格納されるディレクトリ(自動生成)
  • CloudFormation > 変更セット > 変更セットを作成を選択

スクリーンショット 2025-03-11 15.44.20.png

  • Infrastructure Composer で編集を選択

スクリーンショット 2025-03-11 15.46.19.png

  • テンプレートcdk.outにある該当スタックのテンプレート内容を貼り付ける
     ⇨ キャンパス表示にして、変更前のインフラ構成図と視覚的に比較できる!
     ⇨ リソース間の繋がりが一目瞭然なほか、各リソースのプロパティも見れる

スクリーンショット 2025-03-11 15.49.05.png

🧷 代表的なInfrastructure Composerツール

ツール名 概要
AWS Application Composer AWSの サーバーレスアプリ をGUIで設計
Google Cloud Deployment Manager GCPの IaCツール。コードでリソース管理
Terraform Cloud Terraformを GUIで管理・適用 できる
Cisco DNA Center オンプレミス向け。ネットワークインフラを可視化・自動化

🧷 まとめ

Infrastructure Composer を使うことで、インフラ設計を視覚的・効率的 に管理でき、IaCを活用した自動化が可能になります。

✅ インフラの可視化 → GUIで設計できる
✅ IaCとの連携 → TerraformやCloudFormationにエクスポート
✅ クラウドプロバイダーと統合 → AWS、Azure、GCPに対応
✅ コスト&セキュリティ最適化 → 自動試算やベストプラクティスチェック

これからインフラの自動化・最適化 を進めたい方は、ぜひ Infrastructure Composer をチェックしてみてください!

参考文献🌟

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