Ruby 特異メソッド・特異クラス わかりやすく解説！

はじめに

Rubyの独自機能 特異メソッド・特異クラスについてわかりやすく解説します❗️

目次

1. 特異メソッドとは？
2. 特異クラスとは？
3. まとめ

特異メソッドとは？

「ある特定のオブジェクトだけが使える特別なメソッド」

普通のインスタンスメソッドは、クラス全体に適用される。
一方、特異メソッドは「そのオブジェクトだけ」に追加される！

class Cat
  def speak
    "にゃー"
  end
end

tama = Cat.new
shiro = Cat.new

# tama だけに特異メソッドを定義！
def tama.speak
  "ゴロゴロ…"  # tama だけ特別な喋り方をする
end

puts tama.speak  # => "ゴロゴロ…"
puts shiro.speak # => "にゃー"（元のクラスのメソッドが適用）

👉 tama だけが特別な speak メソッドを持っている！
👉 shiro には影響なし！

特異クラスとは？

「特異メソッドを格納するための隠れクラス」

実は、Ruby ではオブジェクトごとに専用のクラス（特異クラス）が作られる！
これが特異メソッドの正体。

特異クラスへのメソッド追加

tama = "猫"

class << tama
  def speak
    "ゴロゴロ…"
  end
end

puts tama.speak  # => "ゴロゴロ…"

👉 class << tama の中で定義すると、そのオブジェクトの特異クラスにメソッドが追加される！

特異クラスの階層を確認

tama = "猫"
def tama.speak
  "ゴロゴロ…"
end

puts tama.singleton_class  # => #<Class:#<String:0x0000...>>
puts tama.singleton_class.superclass  # => String

👉 singleton_class で特異クラスを取得できる
👉 特異クラスは元のクラス（String）を継承している

まとめ

• 特異メソッド = 特定のオブジェクトだけが持つメソッド
• 特異クラス = 特異メソッドを格納するための隠れクラス
• 特異クラスにメソッド追加：def　{オブジェクト名}.{メソッド名} で定義
• 特異クラスを直接操作：class << {オブジェクト名} で定義

Ruby のクラス構造が柔軟なのは、この特異クラスのおかげ！ふむふむ..
これで、オブジェクトごとにカスタマイズできるんだな！ 😆✨