65
48

エンジニアへの道:なんとなくエンジニアからの脱出の模索

Last updated at Posted at 2024-07-27

はじめに

この記事では、なんとなくエンジニアを続けている状態から、エンジニアとしての強みを探したストーリーについて、文系卒知識ゼロから入社してリーダーを務めることが多くなったときに、方向性を悩んだ経験談について書きます。

なんとなくエンジニア

私は10年ちょっとSIer企業で勤めています。
それなりに目の前のことを楽しんできて、今に至るのですが、特段得意な領域もなく、私といえばこれといったラベルもないことが悩みでした。好奇心は強いほうなので、「やる?」と聞かれれば「やります!」と応え、面白そうな出来る上司の案件に手を挙げ、いろんな案件には携わらせてもらいました。

▶️1〜4年目

1〜4年目くらいの若手の時の私は、おそらくプロジェクトにこの子いたら雑用もフットワーク軽くやってくれそうといった存在。飲み会も好きなので、いろんな飲み会にも顔出しそうなタイプ。得意なことは、進捗管理が苦手な技術おじさんの話を聞いて、すごい!と話を聞きつつ、上手い感じに進捗をもっていたり、状況を上司に伝えることでした(この能力はすごく重宝されてました)

技術おじさんからは、いろんなシステム開発での観点を教えてもらいました。
インフラ方式設計を一緒にやることが多く、ここまで深掘りすることはできないなと思いつつ、細かい指摘を大量に受けながらシステム内部の挙動を考えさせられ、最終的には面白い学びが多かったです。

面白そうな出来る上司からは、システム開発だけでなく、いろんなプロジェクト運営での観点を教えてもらいました。案件の多くが、新規立ち上げのプロジェクトや、炎上プロジェクト。何が課題で、何を変えるといいのか、たくさん考えさせられました。

▶️5〜8年目

5~8年目くらいの私は、インフラ畑で育ち、Linuxベース、ミドルウェアを主に触ってきましたが、突然アプリチームのリーダになりました。これからオンプレの仕事は減少していくだろうし、アプリ領域にもう少しシフトしていきなさいと上司の勧めがあり、そのタイミングで1つ昇格し、10名程度のチームリーダとなりました。
自分がインフラ構築担当していたシステムの保守開発チームのアプリ担当なので、システムテストで挙動はある程度把握していたものの、アプリ開発はよく分からない状態で、1年ガムシャラにやりました。
アプリ開発ができる人材ではなく顧客やインフラメンバーとのつなぎ目にたつ調整役であり、土日や夜間の障害対応も多く、転職を考えた時期でもありました。

▶️9〜12年目

ここら辺でいろんな人生のイベントを迎えました。
結婚、出産、中部支社異動(旦那の転勤都合。異動させてもらえた)、本社へ出戻り異動(旦那の転職都合。異動させてもらえた)。
元々家族を大事にしたい思いがあり、仕事は、子供が大きくなる10年くらい今のポジションで働くんだろうなと思っていましたし、新たな案件にも時間制約がある人材として申し訳なかったりしてなかなか積極的に手を挙げてませんでした。
ただ、仕事は新たなことを知れて好きであり、新しい部署で新規開発事業やってみたり、提案やってみたり、炎上案件の助っ人に呼ばれたり、スクラムマスターやってみたり、色々やってそれなりに楽しんでました。

▶️何者かになりたい

そう、こんな感じで、目の前のことを好奇心で渡り歩いてきましたが、システム開発自体には興味があるものの、インフラエンジニアというほどでもなく、アプリエンジニアでもなく、アーキテクトでもなく、プロマネでもありません。

イベントなどで登壇している人は、xxエンジニアとラベルがついていて、かっこいいなとずっと思ってます。

あなたは何をやりたい?と聞かれても

ここ数年、年次もあがってきたこともありマネージャー候補として名前を挙げてもらい、

あなたは何をやりたい?何を実現したい? と聞かれることが増えました。
自分の作りたい世界を作って欲しい とも言われました。
  
「えっ、、、なにそれ美味しいの?」  状態です(笑)

そんなことあんまり考えたことなかったです。「xxだから任せたい」「さすが!」という言葉に比較的やる気を出し、要望に全力で応えたいといったスタイルでやってきたので、あなたがこれから描いてと言われても。
 
そんなに技術力もないし、そんなにマネジメント力もないし、作りたい何かがあるわけでもない。過去の上司は長時間労働ベースで働いていて、それは無理だなと思い、今のお金でも十分生活できるし、昇進したいわけでもないし、そもそも子育てが忙しいし。

強み探し

そんな風に悩みながらも、あるとき自分自身に問いかける機会が訪れました。
それは、自己啓発の一環として、
「全ての制約を取り払ったとき、自分がワクワクするやりたいことは何か?」
という問いです。

最初は、正直に言って、答えが全く見つかりませんでした。しかし、少しずつ時間をかけて自分の経験や関心を振り返ることで、少しずつ見えてきたものがありました。

まず、私は様々なプロジェクトで幅広い経験を積んできました。インフラからアプリケーションまで、そしてリーダーシップや調整役としての役割など、多岐にわたるスキルを磨いてきました。この幅広い経験が、自分の強みであり、他の人にはない視点を持っていることに気づきました。

また、私は人と協力することが好きであり、チームをまとめることに興味があると感じています。スクラムマスターとしての経験や、炎上プロジェクトを立て直す過程で培ったコミュニケーション能力も大きな財産です。これらのスキルを生かして、より良いプロジェクト運営やチームビルディングに貢献したいと考えています。

そして、技術的な深掘りよりも、プロジェクト全体の流れを理解し、スムーズに進行させることに楽しさを感じることが分かりました。この気づきは、私がどの方向に進むべきかを示してくれる重要なヒントとなりました。

「xxエンジニア」というラベルはいまだに何か分かってないのですが、私らしいシステム開発の現場でも活躍の仕方があると考えています。開発力、技術力はこれからも研鑽していきます。そして、自分の強みを使って新たな立場で自分なりのプロジェクト開発を描いてやってみようと考えています。

おわりに

私が文系卒知識ゼロから入社してエンジニアとしてキャリアを積み重ねる中で、方向性を見失いそうになりながらも、自分の強みを見つけるまでのストーリーを共有しました。特に、多岐にわたる経験とスキルを通じて、自分がどこで価値を提供できるかを見つけ出すプロセスについて書きました。

これからも、技術力を磨き続けることはもちろん、自分の強みを生かしてプロジェクト開発に貢献していきたいと思います。そして、同じように悩んでいる方々にも、自分自身の強みや興味を見つけるヒントとして、この経験が少しでも役立てば幸いです。

他にもこのようなテーマで投稿予定です。またよかったらぜひ読んでください。
https://qiita.com/nanchan/items/232e1fe9015a4f6e0bf0

65
48
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
65
48