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ESRテスタを活用して555回路で実験

Last updated at Posted at 2017-04-15

ESRテスタキット kitpochete
https://xshell.io/portfolio/kitpochette/

IMG_20170306_172427.jpg

を使った電子工作のテキストです。

Lチカするには

ArduinoでもRaspberryPiでもLEDを点滅させるLチカというのが定番工作になっています。

LチカはマイコンなどのCPUにプログラムして制御しますが、プログラムなしでIC1つで点滅することができます。ここでは、555 という便利なICを使ってみましょう。

555 とは

タイマーICです。使いやすく、昔からいろんな用途に使われてきました。
ON/OFFをタイマーで制御することができます。

ON→一定時間でOFFという回路を作ることができます。

ON→一定時間でOFF→一定時間でON→・・・

という動作もすることができ、これを非安定モードといいます。

今回は、555を非安定モードで使い、Lチカをやってみます。

555のバリエーション

1972年に米国のシグネティクス社で開発され、NE555という名前となりました。その後RA555、XR-555などの名前で世界中の様々な会社からコピー品や改良品が作られています。

そのうち、CMOS版の555は LMC555,TLC555 と言う名前になっていて今回はそれを使います。

バイポーラ版とCMOS版の違い

通常はバイポーラ版。CMOS版は低消費電力で、電圧も1.5Vで動くものもある。

556,558

また、1つのICに1回路の555が入っているのが標準ですが、1つのICに2つや4つの555回路が入っているのがあり、そのICは556、558という名前になっています。

配線

ブレッドボードに555回路を構築します。
image

この回路を以下のページを参考に作成して下さい

電源のとりかた

IMG_20170415_150307.jpg
IMG_20170415_150426.jpg
IMG_20170415_150440.jpg

パラメータ計算

時定数の計算

image

ここのR1,R2,Cで時定数が決まります。

ON/OFFの間隔tとすると、

$ t=\dfrac {\left( R1+R2\right) C} {1.44} $

このうち、t のうちLoの比率は $ D=\dfrac {R2} {R1+2R2} $ ​で求まります。

以下に、Webで計算してくれるサイトがあります。
http://www.zea.jp/audio/schematic/sc_file/018.htm

まずは、LEDでチカチカしてみましょう。

時定数変えてみる

Rの値を大きくしたり、Cの値を大きくすると点滅の時間が短くなります。

1/100よりも小さくなると、目で見てもわからなくなります。

そうなったら圧電スピーカをつないで音で聞いてみましょう。

ラの音を出す

440Hz 原音のドの1つ下のラ
880Hz 原音のドの1つ上のラ

です。この音を出してみましょう。

サーミスタの計算

サーミスタは、温度で抵抗値が変わります。
R1ないしR2をサーミスタに変えて、音で音が変わるようにしてみましょう。

555回路を2つ組み合わせたもの

IMG_20170308_202008.jpg

555回路1 を、1秒程度で点滅する回路、
555回路2 を、880Hz程度で音を出す回路とします。

回路1の出力を回路2につなげてみると、
音を断続的に出したり、ピーポー音になったり。

アナログシンセサイザーをつくってみよう

いろんなところにつなげると、音の高低や周波数をアナログ的に制御できるようになります。

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