- 旧いPCサーバや業務PCの物理マシンが起動しなくなったりしたもの。
- 最新だったり最新じゃなかったりする物理マシンに移行。
- 主記憶デバイスは旧マシンより取り外し、新マシンに取り付けて起動する。
- Linuxの場合は比較的簡単。Windowsは難易度が上がる。
事例1 Windows7で動いていた業務システム
- 旧マシン:Lenovo H30 (CPU AMD E1-6010 APUのコンパクトデスクトップ)
- 新マシン:Fujitsu TX1310 M3
- OS Windows7 Professional 64bit
要点
中継ぎに、TX1310M1を使用する
- 旧マシンの ChipsetはAMD APUに統合、AMDのAHCIドライバで動作しているだろうと推測。
- 新マシンはChipsetはIntel C236。BIOSでRAIDかAHCIモードしか選べないのでこのままHDDを移植しても起動しない。
- 中継ぎに、TX1310M1を使います。これで起動することを確認します。
USB2インターフェースを使用する。
- 新マシンはUSB2.0インターフェースやPS/2インターフェースが無く、そのままではWindows7のHDDを移植してもキーボード・マウスが使えない。
- USB2.0インターフェースを新マシンに接続し、設定完了までのキーボード・マウスの接続用に使用する
実際の作業
- Lenovo H30 で故障診断。電源ユニットの問題ではないことを確認、マザーボードの問題なのでHDDを取り外し、移植を行うことに決定。
- 中継ぎマシン TX1310M1 に HDD を接続、これで起動することを確認します。
- 中継ぎマシン TX1310M1 の SATA インターフェースは BIOS 上でデフォルトで AHCI に設定されています。それで起動しない場合は、 BIOS 設定を IDE に変更して起動します。
- 起動したら、TX1310M1用の ChipsetDriver(F1017120.exeを実行)をインストールします。
- IDEモードで起草した場合は場合はレジストリエディタを使ってAHCIモードに変更します。
- HDD を取り外し、新マシンの TX1310M3 につなぎます。
- PCI変換ボードにUSB2.0ボードを刺してキーボードなどをつなげます。
- これで起動し、ドライバ類をインストールします。
トラブルシュート
今回、TX1310M3用に適用するドライバが間違って、起動しなくなってしまいました。
その場合、「前回起動時の構成」で起動し、正しいドライバを入れ直します。
事例2 Debian Squeeze で動いていたWebサーバ
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旧マシン:HP ProLiant DL160 G6 Server
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intel 5520チップセット
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HP smart array P410 controller
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新マシン:自作機
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リプレイスして廃棄待ちだったクライアントPC
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AsusTek M5A88-Mマザーボード
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AMD 880G/SB850チップセット
要点
- HP ProLiant DL160 G6 Serverのマザーボード故障で起動しない
- バックアップ等から新しいシステムを作るのに時間がかかるのでそれまでのつなぎ
- 主記憶はRAIDコントローラーで動いています。RAIDコントローラーを移植します。
実際の作業
- HP Proliant DL160 からストレージを取り外し
- RAIDコントローラのインターフェースが特殊なので、バックプレーンごと取り外す
- バックプレーンに接続する電源コネクタをATX電源にはんだづけ
- RAIDコントローラを移植し、ストレージに接続
- 起動テスト
Slot 2 HP Smart Array P41B Controller Initialzing...
- このまま10分ほど立ったら起動する。
- /etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules を編集、ネットワークの設定をNICの変更に対応させる。
- 19インチシャーシに組換え、ラックに仮収納。
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