やること
TWELITEを2台使って、通信している間の電波状況を確認します。
ファームウェアは、出荷時に内蔵している簡単アプリを使います。
1台を親機、もう1台を子機に設定。
親機でUSBシリアルモジュール経由でPCにつないで、データを取得します。
子機から送信したデータを親機で受信し、電波強度を確認します。
配線
親機側
TWILITE 端子 | 信号名 | 接続先 |
---|---|---|
VCC | USBシリアルモジュール 3.3V | |
GND | USBシリアルモジュール GND | |
RXD | RX | USBシリアルモジュール TX |
TXD | TX両方 | USBシリアルモジュール RX |
10 | M1 | GND |
子機側
TWILITE 端子 | 信号名 | 接続先 |
---|---|---|
VCC | スイッチ(ジャンパー)経由でバッテリー + | |
GND | バッテリー - | |
12 | DI1 | スイッチ経由でGND |
2.0V〜3.6Vの電圧を持つ、バッテリーにつなぎます。
USBシリアルと通信ソフト
PC で USBシリアルからの信号が表示できるようにしておきます。
通信条件は以下の通り
- 115200bps
- 8N1(8bit パリティ無し ストップビット1)
- フロー制御 なし
起動メッセージ
親機の起動時には、以下のように起動メッセージが取得できます。
!INF TOCOS TWELITE DIP APP V1-01-3, SID=0x81000F99, LID=0x78
!INF DIO --> 00000000000000000000
子機からの受信
子機から信号を受信すると親機で以下のような電文が得られます。
:78811501B481000F9778031D000BA51D0001390C2207DE64
:78811501C381000F9778033D000BA51D00013C1F480EF3DD
:78811501B181000F97780367000BA51D00013A0A1B04BF47
・
・
・
電文の解釈
例えば、
:78811501B181000F97780367000BA51D00013A0A1B04BF47
これの、電文の内訳は https://mono-wireless.com/jp/products/TWE-APPS/App_Twelite/step3-81.html
によると以下のとおりです。
カラム | 例 | 意味 |
---|---|---|
0 | : | 電文の開始 |
1-2 | 78 | 送信元の論理デバイスID |
3-4 | 81 | コマンド(0x81: IO状態の通知) |
5-6 | 15 | パケット識別子 (アプリケーションIDより生成される) |
7-8 | 01 | プロトコルバージョン (0x01 固定) |
9-10 | B1 | LQI値、電波強度に応じた値で 0xFF が最大、0x00 が最小 |
11-18 | 81000F97 | 送信元の個体識別番号 |
19-20 | 78 | 宛先の論理デバイスID |
21-24 | 0367 | タイムスタンプ (秒64カウント) |
25-26 | 00 | 中継フラグ(中継回数0~3) |
27-30 | 0BA5 | 電源電圧[mV] |
31-32 | 1D | 未使用 |
33-34 | 00 | DI の状態ビット。DI1(0x1) DI2(0x2) DI3(0x4) DI4(0x8)。1がOn(Lowレベル)。 |
35-36 | 01 | DI の変更状態ビット。DI1(0x1) DI2(0x2) DI3(0x4) DI4(0x8)。1が変更対象。 |
37-44 | 3A0A1B04 | e1~e4: AD1~AD4の変換値。0~2000[mV]のAD値を16で割った値を格納。 |
45-46 | BF | ef: AD1~AD4の補正値 (LSBから順に2ビットずつ補正値、LSB側が AD1, MSB側が AD4) |
47-48 | 47 | チェックサム |
受信電波品質
上記の LQI 値が受信電波品質で 00〜FF の範囲で表され、例では B1 になってます。
B1 は10進数に直すと177となります。
https://mono-wireless.com/jp/tech/Programming/Tips_LQI.html
によると、以下の目安が挙げられています。
- 50未満(悪い -80dbm 未満)
- 50~100(やや悪い)
- 100~150(良好)
- 150以上(アンテナの近傍)
また、以下の計算式で dBm の目安が計算できるそうです。
dBm=(7*LQI-1970)/20
今回の例だとLQIが177なので、-36.55dbm になります。