2010年頃から一般的になった地方自治体や政府機関の電子入札。
過去には Java と Javaアプレット と InternetExplorer と Windows のバージョンやら設定やら依存やら矛盾やらでさんざん悩んだが、今風の設定だと 脱 Java となり、ブラウザも Edge の Chromium 版 や Google Chrome に対応しているらしい。
環境
- Windows11 Pro
- Google Chrome
- Edge
- AOSign 社の ICカード形式電子証明書を利用
電子入札対象
- 文部科学省
- 政府電子入札(GEPS)
- 徳島県
設定
準備
- Windowsユーザ名を半角英数字で作成しておく
- ログオン方法を決めておき、必要なものを用意
- 今回は既存の AOSign 社の ICカード形式電子証明書を利用
資料
「入札参加者端末用設定手順書(PDF:2,790KB)」
https://portal.ebid02.mext.go.jp/top/setting/files/setting.pdf?ver=20230224
を見て設定する。
電子入札補助アプリ
「NDNご利用ソフト」なるものをダウンロードし、ローカルにインストールする。解凍してできるNDNTOOL_1100 なるものを実行。
最初の起動で以下のように設定。
その他に必要なソフトは、「メインメニュー」からインストールできる。
「更新プログラムを確認」で必要なソフトをダウンロード、
「更新プログラムのインストール」で一通りインストールしていく。
許可リストを設定
入札対象によって、それぞれ設定していく。
電子入札補助アプリを起動
必要なURLが許可URLリストに設定されているか確認、なければ追加。
Google Chrome の設定
文部科学省、徳島県は Google Chrome で設定しました。
- Google Chrome のキャッシュクリア
- Google Chrome でポップアップ許可の登録
- 文部科学省の場合
[*.]ebid02.mext.go.jp
- 他の省庁の場合はそれに応じて対応したサイトを登録
- Windows11 の「インターネットのプロパティ」で信頼済みサイトの登録
- 文部科学省の場合だけ指定がありました:
- https://portal.ebid02.mext.go.jp
- https://www.ebid02.mext.go.jp
政府電子入札(GEPS) の設定
GEPS は Webブラウザとして Edge のみ対応。Edge を 上記の Google Chrome の設定と同様に設定してきます。
更に上記に加え、GEPS は以下の追加設定が必要です。
https://www.p-portal.go.jp/pps-web-biz/resources/app/html/pcsetup.html
にあるように、ブラウザプラグインをインストールします。
ICカードリーダーの設定をします。
https://www.p-portal.go.jp/pps-web-biz/resources/app/html/pcsetup.html
の「ICカードを利用する場合のインストーラー(zip形式:0.4MB)」
クライアントの環境確認
https://www.p-portal.go.jp/pps-web-biz/UZA05/OZA0501
感想
電子入札導入時は Java 地獄、InternetExplorer 地獄 、苦心惨憺設定しても動作もなんだかぎこちなく、当時パワフルに動いていたYahoo!オークション(現ヤフオク!)と比べて、「ヤフオクで電子入札したほうがよっぽどマシ」と揶揄したものでした。それから比べるともう天国です。
さすがに MS-Windows 環境に依存していますが、将来はやろうと思えば国税電子申告のように非接触式カード+カードリーダー+Webブラウザだけでできそうな気がします。