ssh ログオンした状態で Raspberrypi OS の対話的初期設定を終わらせる

ssh ログオン時の問題

「RaspberryPi OS Lite を CUI でインストールしてヘッドレスでログイン」
https://qiita.com/nanbuwks/items/263e21451d230deeb62c
の設定をした後に、ssh でログオンした状態で

$ sudo raspi-config

としようとしても、

 1 System Options       Configure system settings                                       

あたりをしようとしたら、

 There was an error running option L1 Locale           

というエラーが出てうまく行かない。

$ sudo dpkg-reconfigure locales
debconf: DbDriver "config": /var/cache/debconf/config.dat is locked by another process: Resource temporarily unavailable

リアルコンソールで走っている初期設定プログラム

調べてみると、キーボード設定がリアルコンソールで走っている。

$ ps -auxww | grep config
root      1055  3.1  3.3  21388 14640 tty8     S+   07:15   0:09 /usr/bin/perl -w /usr/sbin/dpkg-reconfigure -p critical keyboard-configuration

これは /usr/lib/userconf-pi/userconf-service が動作しているため。

systemctl を見てみると、

 userconfig.service   (略)     loaded activating start     start User configuration dialog

となっていて、

/lib/systemd/system/userconfig.service
の中身が以下のようになっている。

[Unit]
Description=User configuration dialog
After=systemd-user-sessions.service
Before=lightdm.service
[Service]
Type=oneshot
ExecStart=/usr/lib/userconf-pi/userconf-service
StandardInput=tty
Restart=on-failure
TTYPath=/dev/tty8
TTYReset=yes
TTYVHangup=yes
TTYVTDisallocate=yes
[Install]
WantedBy=multi-user.target

なので、 userconf-service や dpkg-reconfigure を kill しても復活してしまう。

初期設定プログラムを ssh 上で行う

この問題に対処するためには、以下のようにする。

一旦サービスを停止。

$ sudo systemctl stop userconfig.service

そのうえで、/usr/lib/userconf-pi/userconf-service を適当にコピーして、以下の箇所をコメントアウト。

    if [ -t 0 ]; then
        chvt "$VT"
    fi

この下にも、chvt を行っているところがあるのでそこもコメントアウト。

書き換えたスクリプトを実行し、終わらせます。

再起動すれば、初期設定プログラムが再度走ることがなくなります。