比較対象
- Xojo 2019 r3.2
- Xojo 2020 r2.1
Webアプリの作成においては、Xojo内部のフレームワークとして Web1.0 から Web2.0 に変化し、UI などに 2019→2020で大きな不連続がある。
書き換えについては以下にまとまっている。
「Converting Web Projects to Web Framework 2.0 Xojo Blog」
https://blog.xojo.com/2020/08/27/converting-web-projects-to-web-framework-2-0/
調べ方
旧メソッドなどが何に変わったかなと調べようとしても、旧のヘルプがオンラインから無くなっている。旧バージョンの Xojo IDE からのヘルプもオンラインを参照しているので詰む。
以下のように直打ちして調べる。例えばWebListBox.Cell を調べようとするときに、WebListBox.Cell という方法では調べられないので代わりに ListBox.Cell で調べる。
http://docs.xojo.com/index.php/ListBox.Cell
(2023/04/25追記：archive.org で昔のドキュメントが参照できました)
https://web.archive.org/web/20191231154651/https://docs.xojo.com/
コントロール
廃止して代替
- msgbox → messagebox
- WebListBox.DeleteAllRows → WebListBox.RemoveAllRows
- WebListBox.ListIndex → WebListBox.SelectedRowIndex
- WebListBox.Cell → WebListBox.CellValueAt
イベントハンドラ
かなりの削除と変更が行われている。従来はデスクトップアプリとほぼ同様のものが利用できたが、Web2.0となりWebアプリは別個のものという位置づけとなったと考えるのが良さそうだ。
App
2019 r3.2
2020 r2.1
WebPage
2019 r3.2
2020 r2.1
WebTextField
2019 r3.2
2020 r2.1
WebTimer
Modeプロパティ -> RunModeプロパティ
Timer1.Mode = 1 でタイマーが発動していたが、 Timer1.RunMode = WeTimer.RunModes.Single
とする。
Name
Xojo r3.2 以前で作成した WebTimer コントロールを Xojo 2020 r2.1 でビルドしようとするとエラー。
この場合、Timer1オブジェクトを削除して作成し直す
KeyPressed
idField on WebPage1 implements the event "KeyPressed," but its superclass WebTextField has already implemented the event.
と出る。
idField は WebTextField。これに KeyPressed イベントとして
Select Case details.KeyCode
Case details.KeyEnter
furiganaField.text=zenhankanafix(furiganaField.text)
取得個人()
End Select
となっていたのを
TextChanged
イベントに
furiganaField.text=zenhankanafix(furiganaField.text)
取得個人()
と書いた
Run
MS-Windows 10 + Chrome の組み合わせだと、IDE からの実行で http://127.0.0.1:8080/ となるはずが %22http//127.0.0.1:8080/" で呼び出され、イラッとくるバグが直っている。
Webアプリ以外の変更点
Timer
TimerはWebアプリではサーバで動作する。クライアントで動作させるにはWebTimerを使うことができる。
Timer.Mode → Timer.RunMode
Timer.Mode=Timer.ModeOff → Timer.RunMode=WebTimer.RunModes.Off
Timer.Mode=Timer.ModeSingle → Timer.RunMode=WebTimer.RunModes.Single
Timer.Mode=Timer.Multiple → Timer.RunMode=WebTimer.RunModes.Multiple
Timer.ModeOff の代わりに整数値 0,
Timer.ModeSingle の代わりに整数値 1,
が使えたが、
WebTimer.RunModes の値として整数値は使えない。