環境
- ReView 5.3/5.9
- Ubuntu20.04/22.04
B5電子版のデフォルトフォーマットからの変更を行っています。
余白の調整
config.yml での B5 電子版の設定
10t 40文字x35行、上余白を30mmの設定
texdocumentclass: ["review-jsbook", "media=ebook,paper=b5,serial_pagination=true,openany,fontsize=10pt,baselineskip=15.4pt,line_length=40zw,number_of_lines=35,head_space=30mm,headsep=10mm,headheight=5mm,footskip=10mm"]
から、上下余白を調整します。
10pt 40文字x38行、上余白を27.5mm に設定
texdocumentclass: ["review-jsbook", "media=ebook,paper=b5,serial_pagination=true,openany,fontsize=10pt,baselineskip=15.4pt,line_length=40zw,number_of_lines=38,head_space=27.5mm,headsep=10mm,headheight=5mm,footskip=10mm"]
なお、ここには serial_pagination=true,openany
として、目次と本文が連続するページ番号、章が奇数偶数ページどちらでも開始、の指定をしています。
コードブロックの整形
こちらにまとめています。
「Re:VIEW でコードブロックを調整」
https://qiita.com/nanbuwks/items/dc52302adfa4a1ab0fbd
ヘッダを右左に
章タイトルと、節タイトルが長いと表示が重なってしまうので、
このように偶数・奇数ページに割り振りをし直します。
「Re:VIEW 3.0でレイアウトをカスタマイズしたい! - Taste of Tech Topics」
https://acro-engineer.hatenablog.com/entry/2018/12/18/120000
に沿って、
sty/review-custom.sty
を以下のように設定しました。
\lhead[\gtfamily\sffamily\bfseries\upshape \leftmark]{}
\rhead[]{\gtfamily\sffamily\bfseries\upshape \rightmark}
章見出しの調整
デフォルトのスタイル
- タイトルフォントサイズを小さくしたい
- スペースを切り詰めたい
- 「第1章」にデコレーションをしたい
「Re:VIEW 覚え書き」
https://qiita.com/kauplan/items/01dee0249802711d30a6
を参考にして、以下のようにしてみました。
まず、どこで章見出しの設定が入っているのかな? と調べてみるとsty/jsbook.cls
に入っていた。
\def\@makechapterhead#1{%
\vspace*{2\Cvs}% 欧文は50pt
{\parindent \z@ \raggedright \normalfont
\ifnum \c@secnumdepth >\m@ne
\if@mainmatter
\huge\headfont \@chapapp\thechapter\@chappos
\par\nobreak
\vskip \Cvs % 欧文は20pt
\fi
\fi
\interlinepenalty\@M
\Huge \headfont #1\par\nobreak
\vskip 3\Cvs}} % 欧文は40pt
これをオーバーライドするために、
sty/review-custom.sty
に以下を追加する
\def\@makechapterhead#1{%
\vspace*{-2.5\Cvs}% 欧文は50pt
{\parindent \z@ \raggedright \normalfont
\ifnum \c@secnumdepth >\m@ne
\if@mainmatter
\Huge \colorbox[rgb]{0.5,0.8,0.6}{\textcolor{white}{\@chapapp\thechapter\@chappos}}
\par\nobreak
\vskip \Cvs % 欧文は20pt
\fi
\fi
\interlinepenalty\@M
\Large \headfont #1\par\nobreak
\vskip 3\Cvs}} % 欧文は40pt
以下のようになりました
図のキャプションを制御する
以下をsty/review-custom.sty
に追加すると「図」のフレーズを変更できる。
\renewcommand{\figurename}{Figure}
以下をsty/review-custom.sty
に追加すると、キャプションフォントサイズを変更できる。
\captionsetup[figure]{font=footnotesize}
font , labelfont , textfont のキーワードを使うことができる。
labelformat を empty にすると、キャプションラベルを非表示にできる。
\captionsetup[figure]{labelformat=empty}
textformat も empty にすると、キャプション本文も非表示にできる。
\captionsetup[figure]{labelformat=empty,textformat=empty}
詳しくはここの caption.pdf を参照したらいいかな?
https://www.ctan.org/tex-archive/macros/latex/contrib/caption
図の上下余白をコントロール
\setlength\intextsep{0pt}
\setlength\textfloatsep{0pt}
\setlength\intextsep{-20pt}
\setlength\textfloatsep{-20pt}
図の下余白だけコントロール
config.yml の debug を true にすると、book-pdf ディレクトリ中にtexファイルが残る。
そこのtexファイルを確認すると、以下のようになっている。
\chapter{レイアウトテスト}
\label{chap:testwrite}
\section{写真ブロック}
\label{sec:1-1}
2024/05/04 の南房総調査において白浜海岸の調査を行う。
\begin{reviewimage}%%IMG_20240504_173636
\reviewincludegraphics[width=\maxwidth]{images/IMG_20240504_173636.jpg}
\reviewimagecaption{}
\label{image:testwrite:IMG_20240504_173636}
\end{reviewimage}
珊瑚化石は変成が進んでいるが、このような生物化石も観察できる。
これから内部で使用しているコマンドが判明するので、sty/review-custom.sty
を以下のように追記し、 reviewincludegraphics を書き換える。
\renewcommand{\reviewincludegraphics}[2][]{%
\includegraphics[#1]{#2}
\vspace{-15mm}}
キャプションの非表示などと併せて行う必要があり。
長く途切れるアレコレに改行を挟む
表やキャプション、リンクなどがはみ出るときは、間に
@<br>{}
をいんらいんで入れてつじつまを合わせます。