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ArduBlock のカスタマイズ 上級編

Last updated at Posted at 2023-09-02

「ArduBlock のカスタマイズ はじめて編」
https://qiita.com/nanbuwks/items/6bb036b5e915a5b24bd4
では、最低限の引き出しとブロックを作成し、

「ArduBlock のカスタマイズ 中級編」
https://qiita.com/nanbuwks/items/f2067f06a0012791ee3d
では、もう少し複雑なブロックを作成しました。

上級編では、更に設定をしていきます。

パラメータのプルダウンメニュー

こんな感じにしたい。これは DigitalPin のブロックで、GPIOポート番号が選択できるようになっている。

image.png

これは、主に src/main/resources/com/ardublock/block/ardublock.xml  で作業する。

src/main/resources/com/ardublock/block/ardublock.xml

BlockDrawer の設定

まず、選択肢をすべてブロックで定義しておく。今回は選択肢は2つなので、2つを定義。

</BlockDrawer>
                        <BlockDrawer button-color="50 180 70" name="bd.plant" type="factory">
                                <BlockGenusMember>pinListPlant_beep</BlockGenusMember>
                                <BlockGenusMember>pinListPlant_pump1</BlockGenusMember>
                                <BlockGenusMember>pinListPlant_pump2</BlockGenusMember>
                                <BlockGenusMember>pinListPlant_valve</BlockGenusMember>
                         </BlockDrawer>

image.png

                <BlockGenus name="pinListPlant_pump1" kind="data" color="60 100 30" initlabel="bg.pinListCleaner_right_back" editable-label="no">
                        <BlockConnectors>
                                <BlockConnector connector-type="number" connector-kind="plug"/>
                        </BlockConnectors>
                </BlockGenus>
                <BlockGenus name="pinListPlant_pump2" kind="data" color="60 100 30" initlabel="bg.pinListCleaner_right_back" editable-label="no">
                        <BlockConnectors>
                                <BlockConnector connector-type="number" connector-kind="plug"/>
                        </BlockConnectors>
                </BlockGenus>



BlockFamily でひとまとめ


このように定義されたものは、以下で BlockFamily として定義される。

        <BlockFamilies>
.
.
.

                <BlockFamily>
                        <FamilyMember>pinListPlant_pump1</FamilyMember>
                        <FamilyMember>pinListPlant_pump2</FamilyMember>
                </BlockFamily>


        </BlockFamilies>

このようにすると、選択肢が選択できるようになる。

image.png

あとは BlockDrawer を必要なものを選んで整理。

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マイナンバーカードを健康保険証利用にチャレンジ!

今回行うこと

今回は純粋にオンライン資格確認のみ。
既存の院内患者管理システムやレセプトシステムと連携して、オンライン連携やオンライン請求に発展していくけれども、今回は省略。

仕組み

こちらの記事を参照
「マイナンバーカードを健康保険証に」
https://qiita.com/nanbuwks/items/d1f856684671d2e58521

用意するもの

機材はAmazonで注文して翌日届き、申請はオンラインで秒で済ませる・・・なんてことはありえない。手間や郵便や審査やなにやらで、とにかく時間がかかる。
実際に今回は半年以上かかってしまいました。
必要リストを元に、丹念に作戦を立てておく必要がある。

PC

「資格確認端末」と言われているもの

「資格確認端末において満たすべき要件」
https://www.mhlw.go.jp/content/10200000/000623527.pdf
によると、以下のようにある。

  • Windows10 IoT Enterprise
  • CPU Intel Core i3-8145U/8100T 以上
  • メモリ 8GBytes 以上

また、以下のように追記がある。

Windows10 Pro、又はWindows11 Pro等、上記以外のOSを選択する場合は、医療機関・薬局にて必要なセキュリティ対策を行い、システムベンダにてセキュリティパッチや機能更新パッチの適用を適切に実施すること。

Windows10 IoT Enterprise を発注しても納期遅延で全然入手できなかったので、とりあえず Windows10 Proを使うことにしてみる。

CPUパワーもある程度必要で、Intel Celeron 1007U を試しに使ってみたら全然進まなかった。

結果、今回は暫定的に以下のものを使用。

  • Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen2
  • CPU AMD Ryzen™ 5 PRO 5650GE
  • Memory 8GBytes
  • Windows 10 Professional

OQSApp

以下のプログラムが Zip 形式で頒布されている。

  • OQSDistroApp
  • OQSComApp
  • OQSFaceApp

これらは、医療機関等システムの開発ベンダー向けに仕様書などを公開している「医療機関等 ONS」
https://vendorons.service-now.com/
で頒布している。

これに参加しているベンダーから入手、ないし病院自らが「医療機関等 ONS」に参加の上入手する必要がある。

cf., 「オンライン資格確認等システムの導入に関するシステムベンダ向け技術解説書【医療機関・薬局】」page63 6.4 オンライン資格確認等の導入に伴う問合せ先
https://www.mhlw.go.jp/content/10200000/000575785.pdf

もし病院自らが「医療機関等 ONS」に参加する場合は、久しぶりにアクセスすると大体は入れなくなっているので注意。しばらくアクセスしてないとロックする素敵仕様。

顔認証機能付きカードリーダー

今回使用したのは、Panasonic 顔認証付きカードリーダー XC-STFR1J-MN

image.png

回線

「マイナンバーカードを健康保険証に」
https://qiita.com/nanbuwks/items/d1f856684671d2e58521
参照。

今回はFletsサービスが使えない地域だったので、インターネット経由のIPsec + IKE サービス方式を使用することになるが、サービスを提供している4社のうち受付を停止していたり、納期不明だったりしてここがネックだった。
今回は結果的に株式会社NTTデータ中国の「 @OnDemand接続サービス」を使用。
申請から4ヶ月ほどかかってVPNアダプタが到着。
image.png

インターネット回線と資格確認端末の間にVPNアダプタを接続します。
image.png
これは試験的に遅いマシン Intel Celeron 1007U で構築してみたときの写真。

マスタアカウントの通知書

「オンライン資格確認等システムユーザ設定情報」として社会保険診療報酬支払基金から送られてくる郵便。

電子証明書発行通知書

「オンライン請求ネットワーク関連システム等共通認証局電子証明書発行通知書」として社会保険診療報酬支払基金から送られてくる郵便。

1 枚あたり ライセンス料 1,500 円(税込)

郵便に、ダウンロードに必要なIDなどが記されている。VPN接続でないとダウンロードできないので、上記回線が開通していないといけない。ダウンロード可能な期間は半年間。今回はVPNアダプタを待っている間に期限が切れてしまったので再度ライセンス料を払って申請しないといけなかった。トホホ。

設定手順

  • 資格確認端末のセットアップ
  • 資格確認サーバとの接続
  • 顔認証リーダーのセットアップ
  • アプリケーションソフトをセットアップ

資格確認端末のセットアップ

「自機関でオンライン資格確認等の環境構築等の導入作業を行っている医療機関・
薬局・訪問看護事業所等 」

として、

オンライン資格確認医療機関向けポータルサイト
https://www.iryohokenjyoho-portalsite.jp/
の「各種資料ダウンロード」-「機器の設定や操作について知りたい方はこちら」
https://www.iryohokenjyoho-portalsite.jp/download/post-12.html
の「医療機関等向けセットアップ手順書(資格確認端末編)_1.31版(PDF:9.1 MB)」
https://www.iryohokenjyoho-portalsite.jp/download/docs/setup_shikaku.pdf

および「医療機関等向けセットアップ手順書_別紙トラブルシューティング_1.19版(PDF:9.4 MB)」
https://www.iryohokenjyoho-portalsite.jp/download/docs/setup_shikaku_trouble_shooting.pdf

に基づいてやっていきます。

設定メモ

  • Windowsユーザー名は OqnComApp でなければならない。ローカルユーザを管理者権限で作成、ログオンし直す。

  • .NET Framework4.8 をインストール

  • 顔認証ライブラリとして OQSFaceApp.zip をインストール

  • 再起動

  • ブラウザ拡張プラグインを設定

    • PIN有資格者用アプリケーション
    • PIN無資格者用アプリケーション
    • 目視確認操作用アプリケーション
  • プロキシサーバの設定
    IP-VPN で設定する場合は以下のようになる。しかし今回別回線のため、少し異なる(回線提供業者の資料を見て設定)。
    image.png

  • ntp サーバに接続
    今回は、回線提供業者の ntp サーバに接続しました。閉域内のサーバのため、VPN 接続ができていないと接続できません。回線の設定ができているかどうかのチェックにもなります。

image.png

今回、ここでつまづきました。はてなーと思ったら、資格確認端末はDHCP取得ではダメで、VPNアダプタに予め設定されたレンジ内のIPアドレスを固定で設定しておかないとダメでした。(問い合わせて初めてわかった!)

  • 電源設定

    • スリープを切る
    • 高速スタートアップを切る
  • 必要に応じて自動再起動の設定

  • Windows Update の設定

  • ディスプレイ設定

  • 顔認証連携アプリを行う場合は以下の設定を行う

    • C:\OQS\face フォルダの共有設定を行う
    • 顔認証連携アプリを行う場合は C:\OQS\face フォルダの共有設定を行う
  • 電子証明書インストール

image.png

とあるがこれはインターネットからの接続不可。
レセプトオンライン請求端末またはオンライン資格確認端末から接続する必要がある。

image.png

4桁の半角数字! ここを打ち間違うと申請からやり直さないといけないのでヒヤヒヤでした。

  • MPKIクライアントをインストール

証明書期限失効を防ぐためのツールです。 「オンライン請求ネットワーク関連システム共通認証局ユーザーマニュアル」
https://www.iryohokenjyoho-portalsite.jp/download/docs/04f61925053bb24cdab8966b6cacee39.pdf
を参照してインストール。

オンライン資格確認等システムに接続

image.png
image.png

ここのユーザID/パスワードが、「マスタアカウント」であり、 社会保険診療報酬支払基金からのオンライン資格確認等システムユーザ設定情報」なる紙に書いてあるものを使う。

ログインできたら、各種アカウントを作成。
管理用アカウントと、顔認証用アカウントを設定しますが、まずは管理用アカウントをマスタアカウントから作り、ログアウトして管理用アカウントから顔認証用アカウントを作成します。

今回は ユーザID admin ユーザ名を管理者, 顔認証用を F0face としました。

  • 顔認証用にはF0を頭に入れないといけなくて、3文字以上8文字以下で設定しないといけないですね。
  • ユーザ名とユーザ名(カナ)は全角文字で入力する必要があります。
  • パスワードは以下のルールがあります。

image.png

ログアウトして管理者でログインするとメニューが出てくるのでアカウント管理で顔認証用アカウントを作ります。
image.png

顔認証機器の設定をします。

ドライバなどを設定します。

image.png

先程設定した顔認証用ユーザIDで接続します。

うまく設定できたか試します。

この次に、配信アプリケーションの設定をします。

OQSDistroApp.msiを実行します。
ネットワーク事業者起点の構成 又は医療機関等起点の構成の場合のみ実施

および「医療機関等向けセットアップ手順書_別紙トラブルシューティング_1.19版(PDF:9.4 MB)」
https://www.iryohokenjyoho-portalsite.jp/download/docs/setup_shikaku_trouble_shooting.pdf
のグ 補2

オンライン資格確認配信アプリケーション

配信アプリの設定を行う。
起動時に配信アプリが自動起動するよう設定。
あdみ

オンライン資格確認の運用開始日入力しておしまい。

https://content.connect.panasonic.com/jp-ja/fai/file/29195
ログインID登録の際に以前の情報が残り、二重登録になっている可能性があります。
以下、医療機関等ONSサイトより「資格確認端末顔認証機器セットアップ情報初期化
ツール 」をお試しください。
https://vendorons.servicenow.com/sp?id=kb_article_view&sysparm_article=KB0010702&sys_kb_id=85799784db18f01
08994b915f396192c&spa=1

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