静電気ディテクターのキットをつくってみました。
静電気を検出して赤く光ります。
はんだづけのトレーニングキットとして、ワンコインぐらいで頒布できるものとして考えてみました。
すべての部品は表面実装です。表面実装でも道具さえ揃えたらむしろ簡単、ということを示すためのキットでもあります。
小さな部品に見えますが、通常使う表面実装の抵抗とくらべ超デカ抵抗の1206サイズ(JIS3216サイズ)のものを使用しています。
ちなみに、現在商用製品は大体0402以下が使われています。自作用の大きめとして用意される表面実装抵抗も 0603 であることが多いです。
回路
FETやLEDが2つあるのは、タイプの違う部品をつけられるようにパターンを冗長につくったからです。
実際は、Q2,R4,D2は使わず、ディスチャージ用スイッチも指でパターンを押さえることでSW1を取り付けなくてもいいようにしました。
J1はGROVE互換コネクタで、腕に覚えのある方はマイコンにつなげることもできます。
JP1, JP2 は R4 を実装したときにカットします。キットでは R4 を実装せずに CR2032 電池の内部抵抗で電流制限をするので JP1、 JP2 はそのまま使います。
つくってみよう!
部品の確認
向きをこの時点で並べておきましょう。右上のLEDは緑のマークが左側になります。
道具
- 細いはんだ
- はんだごて
- はんだごてスタンド
- こて先クリーナー
- ピンセット
はんだごては細いものである必要はなく、むしろ太いほうが使いやすいです。
筆者が行うワークショップでは、 T12 の K型を使っています。
ハンダ線がは細いものが必要となります。0.6mmぐらいのものを用意しましょう。
はんだづけ
まず、Q1からはんだづけします。この位置にはんだを盛っておきましょう。
ピンセットでFETの位置を合わせ、さきほどのはんだを溶かしてくっつけます。
同様にしてピンセットでランドの上のはんだを溶かしてQ3 を取り付けます。うまくできたら残りの足をはんだづけします。真ん中ははんだづけしなくてもOKです。
先程の場所に抵抗 1005 をはんだづけした後、逆側もはんだづけします。
同様に、R2に 1001,とR3に 1004 をはんだづけします
一番難しいLEDをはんだづけします。LEDは熱をあまりかけていると溶けてしまうので、手早くはんだづけしましょう。緑のマークが左になるようにします。
電池ホルダをはんだづけします。
(2023/04/14追記)
GitHub にレポジトリを作りました