LEGO を使ったCAD はいくつかありますが、その中で LeoCAD はオープンソースで開発されている CAD です。

ライセンスは GPL v2。
マルチプラットフォームで Windows、Mac、Linux、に対応しています。
また、LeoCAD は LEGO 社よりスポンサーや許諾推薦を受けているものではありません。
環境
- Ubuntu 22.04 LTS
 - LeoCAD Version 23.03
- AppImage版
 
 
この記事は Linux 上で確認していますが、 MS-Windows や Mac版 も恐らく同様のはず。
インストール、起動
Linux 版は GitHub とか ディストリビューション版パッケージをインストールするなどの方法もありますが、公式ページから AppImage をダウンロードする方法を試しみました。
公式ページ
https://www.leocad.org/
ダウンロードしたら以下で起動します。
$ chmod a+x LeoCAD-Linux-23.03-x86_64.AppImage
$ ./LeoCAD-Linux-23.03-x86_64.AppImage 
最初の操作
リストを眺めて選ぶのも楽しいですが、スタンダードなブロックのみを使いたい場合などは、検索で絞り込む必要があります。

「Brick」を選んだ上で、「2 x 4」と入力すると目当てのが出てきます。
マウス・キーボード操作

ドラッグすると、CAD 空間の中に持ってくることができ、右上のボールを回転するか、マウス右ボタンドラッグでどの方向から見るか変更できます。

Alt キーを押してからのマウスセンターキードラッグ、または Shift キーを押してからのマウス右ボタンドラッグで視点を移動することができます。

ダブルクリックでブロックを選択した後、出現する矢印をドラッグすることでブロックの移動回転ができます。

マウス操作は意外とめんどくさいので、キーボードで移動回転をする方がうまくいきます。
上下左右PageUpPageDownで三軸移動、シフトを押しながらだと回転移動です。

矢印をマウス右クリックドラッグすると回転中心を移動できます。しかしながら位置ずれの原因になるのでみだりに使うことはお勧めしません。

回転中心を移動設定した場合、ブロックセレクト時に範囲指定をするとブロック中心の回転中心を使うことができます。
数値入力
グリッドと座標

XYを 1stud にすると、背景のパターンに合わせて配置できます。

この場合、XYは20ごとに移動することになります。実世界だとこれは 8mm となります。
なお、このブロックの高さは24,ポッチの高さは4、実世界だと9.6mmと1.6mmです。
組み立てる
範囲指定からのグループ化ができます。

空中に浮かして、実世界では実現できないようなものを作ることもできます。
既に配置したブロックの色を変えてみる
新しい色とブロックを選択してから「Piece」-「Paint Selected」で色が変化します。
このほか、
Timeline では、組み立て説明を作ることができそうです。

Preview で、指定したパーツの単体図を見ることができます。
Tips
画面右側のツールペインが消えてしまったときは
「View」-「Toolbars」で適当なツールを選んで
×アイコンの隣の拡大アイコンを押すとツールペインを復元できます。












