「超相対性理論」を図書館から借りてきました。
10訂版です。
著者の清家新一氏は2009年に逝去されましたが、かつてオカルトマニアには夢の反重力装置に憧れ、当時清家氏が運営されていた「重力研究所」(後に宇宙研究所に改名)という名称にのときめきを覚えたものでした。
1970〜80年代、今は亡き大陸書房から一般書として清家氏の著作が8冊刊行されましたが、理論や実験の内容についてはあまりまとまっていませんでした。
研究の内容をちゃんとした書籍として刊行されたのがこの「超相対性理論」です。
とりあげる書籍
超相対性理論
清家新一著
1990(10訂増補版)
宇宙研究所
The Principals of Ultra Relativity
by Shinichi Seike
1990(The Tenth Edition, revised)
Space Research Insititute
(出典1)
なお、初版は1969年に発行されたらしいです。
目次
内容概略については目次を眺めるのがわかりやすいです。
- §1 全角運動量波方程式
- (1-1) ロレンツ不変な角運動量波方程式 17
- (1-2) スピン波と重力 21
- (1-3) 重力場のロレンツ変換 23
- (1-4) スピン誘導則 27
- (1-5) 太陽系の3テスト 29
- §2 相対論的球関数
- (2-1) 6元角運動量演算子 37
- (2-2) 相対論的球関数 41
- (2-3) 極性角運動量の固有值 43
- §3 誘電分極量子演算子
- (3-1) ロレンツ不変なハミルトニアン 49
- (3-2) 磁化と誘電分極のロレンツ変換 53
- (3-3) ロレンツ不変なハイゼンベルグ方程式 55
- §4 清家・クラマス方程式
- (4-1) 4次元の独櫟の旋回 57
- (4-2) 円偏光電磁場に対する解 59
- (4-3) 制動の存在するジャイロ電磁気方程式(休止) 61
- §5 状態運動量の従う方程式
- (5-1) 状態運動量の電磁気的挙動
- (5-2) 重力減速下の解
- (5-3) 第2次挙動と時間の第3次微分
- §6 相対論的問題数題
- (6-1) 4次元ケプラ問題 69
- (6-2) イムピダンスのロレンツ変換 71
- (6-3) 超光速ロレンツ変換 73
- (6-3-1) 第1超平面の力学 73
- (6-3-2) 第1超平面のロレンツ変換 75
- (6-3-3) 超エネルギー 79
- §7 多重調和方程式
- (7-1) 応力テンソルのポテンシャル 81
- (7-2) 三重調和応力関数 83
- (7-3) 電磁場エーテルの弾性 87
- (7-4) エネルギーテンソル成分 93
- §8 第6の力
- (8-1) 重力エネルギー密度 99
- (8-2) メビウス巻 99
- (8-3) 重力の消滅実験 103
- (8-4) タキオンの時間反転 105
- (8-4b) トランジスターコイルも軽くなる 109
- (8-4c) ICコイルも軽くなる 111
- (8-4d) トランジスターコイルは、熱も失う 113
- (8-4e) 右メビウス巻と左メビウス巻 115
- (8-4f) 90グラムの重力の消滅実験 119
- (8-4g) 第6の力 (反物質力) 123
- (8-4h) LSI コイル 127
- (8-5) 重力减速下の状態運動量の成長 131
- (8-6) 統計熱力学的確率 135
- (8-7) ロック磁場 139
- (8-8) 出力電圧 145
- (8-9) 発電容量 147
- (8-10) コンデンサー・コイル 149
- (8-11) フィードバック・ロックコイル 151
- (8-12) 0.1 ボルトDCの重力発電 (小さいけれど永久/重力の 続く限り/発電) 157
- (8-13) 発電原理 (エーテル電流の成長と誘導) 159
- §9 陽電子エンジン
- (9-1) 負エネルギーの重力場 163
- (9-2) 核電気共鳴に依る変換 167
- (9-3) <逆重力機関>の推力と出力 169
- (9-4) (改訂)(休止) 177
- (9-5) 半導体コイル/ランダウ発振器 179
- (9-6) トーラスのランダウ発振器 185
- (9-7) ICコイル/重力子の原子炉 189
- (9-8) セイケの法則 193
- §10 時間反転機
- (10-1)~(10-4) (改訂)(休止) 195
- (10-5) 無限大のトーラス自由度 195
- (10-6) ハイゼンベルグの不確性のクサリ 199
- (10-7) 過去の電波のにじみ出し 205
- (10-8) 反物質への収束光 221
- (10-9) タイムラジオのダイアグラム 211
- (10-10)反世界のディラックの海での因果律の破れ 215
- §11 サアルの逆重力宇宙機
- (11-1) イギリスに於ける実験結果 225
- (11-2) サアル効果 229
- (11-3) 月への測地線飛行 (月世界旅行) 233
- §12 第10番惑星
- (12-1) 緒 論 243
- (12-2) エネルギーテンソルの分布 243
- (12-3) 地球型惑星の質量分布 247
- (12-4) 第10番惑星の軌道 251
- § 13 素粒子の周期律表
- (13-1) 固有主量子数 255
- (13-2) 固有主量子数による分類 259
- §14 固体物理学電池 (改訂)(休止) 261
- §15 第5惑星の崩壊 263
- §16 実験結果
- (16-1) 重力クライン・コイルに依る虚の出力電圧 269
- (16-2)(改訂)(休止) 275
- §17 重力電磁誘導
- (17-1) 重力電磁誘導の経時增加 277
- (17-2) メビウスの環の電子回路への位相幾何学的変換 277
- (17-3) ダブルソレノイド回路 279
- (17-4)(17-5) (改訂)(休止) 279
- § 18 タキオンの性質
- (18-1) タキオンの4.元ベクトルの特性 281
- (18-2) タキオンの運動エネルギー 287
- (18-3) タキオンの周期律表 289
- §19 時間反転発振器の可能性(休止) 293
- § 20 虚長の可能性 (改訂)(休止) 293
- §21 光速数
- (21-1) 光速数 295
- (21-1b) 光速数の導き方 295
- (21-1c) 基本3超越数と随伴発生 301
- (21-2) クロスワード超越数 303
- (21-3) 他の惑星の光速度 305
- §22 波 心 311
- §23 恒星間宇宙艇
- (23-1) 陽電子エンジン 317
- (23-2) タイムジャムプの利く恒星間宇宙艇 317
- §24 人間異性体 (肉体ロボット) 323
- 331 後書 331
- 附錄 341
- (A) 数学及び物理学
- (B) なつかし(時間反転) のメロディ (改訂)
- (C) 及び (D) (改訂)
- 図面と写真(改訂を重ねたので、順番が前後している事を了承下さい)
- (表も同様です)
- 物理定数表 409
(出典2)
どうですか! それはそれは素晴らしい内容が羅列しています。
気がつくのが、今話題の固体電池ぽいのが261ページにありましたが改訂で無くなっているではありませんか。大いなる超相対性理論にとっては固体電池なんて取るに足らないということなのでしょう。
論旨
様々なテーマが収録されているが、おおむね以下の3つを目的として論を進めているようです。
- 逆重力機関
- 時間反転機
- 惑星論
これらそれぞれについて、
逆重力機関
主に以下の3方法で成立するらしいです。
- メビウス巻コイルで生成したタキオン流での時間逆行による逆重力
- 半導体による逆重力
- 円偏光電磁場による負エネルギーによる逆重力
時間反転機
以下を論じています。
- 負エネルギーによる時間反転
- NPN型半導体による時間反転
残念なことに円偏光電磁場による時間反転については言及が無いようです。
惑星論
様々な論があるが以下の2トピックがある程度まとまっていました。
- 第10番惑星の軌道
- 第5番惑星
その他
様々なトピックが収録されていて、目まぐるしいです。
理論的ポイント
惑星論は結構とっちらかった内容なので別として、逆重力機関と時間反転機については負エネルギーが大きく関連して扱われています。
そして負エネルギーを得る方法として、以下の3つの異なる原理による手法が論じられています。
- 円偏光電磁場
- メビウス巻コイル
- 半導体回路
上記は清家氏が手掛けた原理の順番で掲示しています。そして実際の清家氏の研究・実験では1980年代以降においてはメビウス巻コイル、半導体回路による実現に力点が移っています。
しかしながら個人的には清家氏の研究は円偏光電磁場による手法が本筋であると思っていて、その理論的な骨格はここに凝縮されています。
(出典3)
注目点
先のページだけを論じると最短ですが、この本は様々な切り口で楽しむことができるので、せっかくなので長く楽しみたいですね。
電子工作で実験できそうなデジタル回路などもあり、大変ワクワクします。
(出典4)
今後、実験による検証を紹介していく予定です。お楽しみに!