(夏休み企画 6/20)
キッズにラジオを作ってもらおうと思ってラジオキットを探してみました。
中国製のラジオキット。
見栄えが良くて値段がやすいので、試してみました。
TEA5767を使ったキット。
新板と旧版がある。Taobao で でケース、スピーカーを含んだ新キット
49元で入手したが、AliexpressやAmazonなどでも2000円前後で手に入るようだ。
また、 Generic品も沢山あるようだ。
TEA5767
Philips 製の FMレシーバチップTEA5767
外部にアンテナ、コイル、マイコンからのコントロール、プルアップのための抵抗や安定化のためのコンデンサ、水晶ぐらいでFMラジオが構成できる。
日本の周波数でも対応している
- US/Europe (87.5 MHz to 108 MHz)
- Japanese (76 MHz to 91 MHz)
データシート。( NXPのものだけれど)
内容品
内容物一覧。
回路図です
説明書はカラー。
解説は丁寧で、中国語だけれど小学生でも十分できるように作られている。
なのだけれど、
6.の説明と 2. の説明が一緒にななってますね!
組み立て
我が家の小学6年生に、作ってもらいました。
まずは、TEA5767モジュールをはんだづけします。
この後、こて先を替えて、うまくいきました。
一番難しいのは上記のところ。あとはさくさく進んでボードが完成します。スピーカーの接続だけ残しておいて、ケースに組み入れます。
ケース裏側。スピーカーをネジ止めしてからスピーカーのはんだづけをします。
完成!
組立時に出たトラブル
だいたい、小学生で十分に作れたのですが、いくつかトラブルが発生しました。
スピーカー組み立て
ケースのパーツにあらかじめスピーカーのコードを通しておかないといけなかったでした。
スルーホールを埋めてしまいました。
はんだを追加して、はんだごてで強く加熱します。
そのうえで、バーンと叩きつけるとスルーホールに溜まっていたはんだが排出されます。
全然動かない
ICが逆に入ってました
幸いにして、ICは壊れていませんでした。
ラジオ受信できない。
調べてみると、写真の右上のはんだづけがコンデンサに接触していて、I2C信号が伝わっていませんでした。
修正。
キット自体の評価
はんだづけがある程度慣れた、
小学6年に作ってもらって、ほとんどほったらかしで6時間程度でした。
はんだづけ3時間、ケース組み立て3時間ぐらいです。
はんだづけの難易度は小学生でもできる程度ですが、トラブルシューティングできる大人がついておいた方がよさそうです。
また、日本に対応した周波数じゃないモデルだったのを組み立てた後に気がついて残念!
TEA5767は以下に対応してますが、
- US/Europe (87.5 MHz to 108 MHz)
- Japanese (76 MHz to 91 MHz)
どちらを受信するかは I2C でコマンドを送る必要があって、CPU に入っているファームウェアが US/Europe となっているため 87.5MHz より下の周波数は受信できません。
CPUは STC の 89C52RC で 8051ベースの8ビットマイコンです。これをハッキングすると楽しいですが、それは今後の課題。