こんな感じで、GIMP で写真をレタッチして楽しい粛清ごっこをするにはどうしたらいいかな?
環境
- Ubuntu 22.04 LTS
- GIMP ver.2.10.30 (ディストリビューションパッケージ)
プラグインでは何がいいかな?
GIMP 標準ツールでがんばっていたが何かと使いづらいのでプラグインで探す。
Resynthesizer がいいということで、
$ sudo apt install resynthesizer
としてみたが、GIMPにメニューが現れず???
最近は Resynthesizer を使うのには問題が多いらしい。
https://github.com/bootchk/resynthesizer/issues/117
G'MIC
G'MIC という画像処理フレームワークがあるらしい。それらを GIMP で使えるようにする「G'MIC-Qt plug-in」というのがあり、500種類以上のフィルタが追加されるらしい。
その中で、Inpaint 機能で余計な人物などを背景で消せるらしいので試してみました。
インストール
マルチプラットフォームで使えるが、今回は Ubuntu ディストリビューションパッケージを使用することにしました。
このサイトに基づいて以下のように libgmic1 と gimp-plugin-registry も入れてみた。しかしながらその2つは既にインストール済みでした。
$ sudo apt install gmic libgmic1 gimp-plugin-registry.
使ってみる。
AI で生成した画像であるのだけれど、これを手直し。
この画像の、右上で飛行しているエイのような謎物体を削除します。
背景とかぶらない色で塗り潰します。
背景を含んだエリアを矩形選択し、
「フィルター」- 「G'-MIC Qt...」
ダイアログのプレビューで少し赤が残っています。
Mask Dilation を調整するとうまく消えました。
「適用」を押しての結果はプレビューとは異なる場合があります。その場合はアンドゥしてMask Dilation を大きめに取るとうまくいくようです。
更に、カイトの位置関係がおかしいのでカイトも粛清することにします。
同じようにして Inpaint かけてみると、糸のパーツが塗りつぶしに使われてしまいました。
これを防ぐため、アンドゥして糸の部分を先に消すようにします。今回はアンドゥしすぎて左上の謎物体作業途中に戻ってしまいました。
糸は消えましたが左上の謎物体が少し残っています。けれどもこのままカイトの削除を行います。
カイトは削除できましたが、ちょっと違和感があります。
左上の謎物体の痕跡を調整した後、違和感のあるところを囲んで再度 Inpaint します。
ちょっと違和感が減りました。何回か繰り返していくといいでしょう。
背景を拡大する
カイトを空高く配置したかったので、縦長画像にして空の領域を拡大します。
増えた部分を赤で塗りつぶして
Inpaint。
つなぎ目が違和感があるので
ちょっとマシになりました。