以下のパーツを JLCPCB に送って PCBA に用いるやりかたを説明します
EasyEDA 記事の記事一覧:
#「EasyEDA Pro を使ってみよう! 記事 index」
https://qiita.com/nanbuwks/items/1832e7dd815be5675a52
併せてご覧ください。
JLCPCB Parts
「JLCPCB Parts」https://jlcpcb.com/parts
には 2025/2/13現在、686万種のパーツが登録されていて、これを使うとよくある PCBA 案件のほとんどのパーツを賄うことができます。
ただし「JLCPCB Parts」リストに有る全てのパーツが在庫があるわけではなく、数量0のものも結構あります。その場合は、「Pre-order」を行って取り寄せをして、到着すれば PCBA として使うことができます。
しかしながら登録されている以外のパーツを使いたいときがあります。解決策として以下のものが考えられます。
今回は2.の方法を解説します。
0.96in ディスプレイモジュールを使いたい
今回の例では、EasyEDA の上で使えるパーツだけれども、 JLCPCB Parts に収録されてないパーツをどうにかしたいという事例を元に解説してみます。
EasyEDA で使えないパーツを用いる場合は、この記事の方法でパーツを用意し、
EasyEDA のデバイスライブラリやフットプリントライブラリに反映させます。
(別記事で解説予定です)
以下のパーツは、EasyEDAに登録されているけれども、
JLCPCB のサイト上での「JLCPCB Parts」では出てこないです。
EasyEDA 上の情報をよく見ると、 JLCPCB Stock が 0 になっています。
EasyEDA 上の情報では、LCSC の Stock も 0 になっています。しかしこちらは LCSC のサイトに行くと情報は出てきます。
LCSC は JLCPCB とは別の会社の部品商社です。LCSC で扱うパーツが全部 JLCPCB の Parts として扱えるわけではありません。しかしながらこの2つは密接に連携をしていて ログオン情報, Mft.Part No. や LCSC Part No. を共通化して管理できるようになっています。
さてこのパーツを JLCPCB のパーツとして使えるようにするには、LCSC でパーツを購入し、JLCPCB に発送する必要があります。
JLCPCB の部品委託を行う
データを登録する
JLCPCB にいきなりパーツを送っても受け入れてくれるわけではなく、事前にデータを登録して approve してもらう必要があります。
まずは JLCPCB サイトから「パーツマネージャー」を押して、「JLCPCB Parts」https://jlcpcb.com/parts ページを表示します。
「部品を委託する」を押します。
まずは EasyEDA で表示されていた Mft.No. を入力してみます。現在は「検索」しても該当部品は出てきませんが、現れた「部品委託する」ボタンを押します。
部品情報を埋めていきます。今回は LCSC のサイトに表示されていた情報を入力しました。
梱包形態はわからなかったので、とりあえず「Bag」にしておきました。
「投稿する」ボタンを押すと、「Reviewing」として登録されます。
部品委託リクエスト
しばらくして改めて検索してみると、
「Approved」に変化しています。
JLCPCB に送る数量を入力して「部品委託」ボタンを押します。
発送の注意、発送先などが表示されます。
LCSC で部品を発注する
配送先を China としておきます。先の「部品委託」に表示されている Zunhai は 広東省なので、Guangdong を選びます。
今回は Out of Stock なので取り寄せになります。
見積もり要請が発行されました。
その後、見積もりに問題がなければ先の「部品委託」に表示されていた住所を発送先に設定し、発注します。
JLCPCB に部品を発送する
パーツが発送されたら、JLCPCB のサイトで情報を入力します。
これは以前に行った別のパーツ。部品がJLCPCBに到着し、確認されたら Comlated と表示されます。
JLCPCB に部品が登録されて、PCBA に使えるようになります。
その他、注意点などは以下を参照してください。
https://jlcpcb.com/help/article/How-to-consign-parts-to-JLCPCB
パーツ発送における注意点
- 日本から送れるようになっているようですが、税関のリスクがあり、あまりお勧めしません。
- 中国国内で発注し、中国国内で送るのが望ましいです。
- パーツは信頼のおける供給元を使うのが望ましいです。
- 今回は LCSC を使いましたが、その他にはパーツを製造会社の公式ショップや、製造工場に発注して送ってもらったりしています。