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MultipassのVMインスタンスにSSH接続し、VSCodeでファイルを編集する

Last updated at Posted at 2023-11-01

目次

SSH接続の準備

  1. SSHの公開鍵と秘密鍵を生成する
  2. VMインスタンスのauthorized_keysに公開鍵を追記する
  3. VMインスタンスのIPアドレスを調べる
  4. sshコマンドで接続する

VSCodeでmultipass内のファイルを編集

  1. VSCodeにRemote-SSHを入れる
  2. ~/.ssh/confingに設定を書く
  3. サイドバーのリモートエクスプローラーから接続する

はじめに

この記事内に出てくる#から始まる文字は、全てコメントです。
正確にいうと、コメントのつもりで書いた文です。

実際にはコメントにならなくてもコメントなので、
そのつもりで読んでください。

はじめまして、nanasi-1と申します。

この記事は、

  • MultipassのVMインスタンスにSSHで接続し、
  • VSCodeからそのVMインスタンスのファイルを編集する

という内容になってます。

私自身があまりこういうことに詳しくないのと、Qiita記事を書き慣れていないため、
だいぶ拙い文章になっていると思いますが、最後まで目を通していただけたら幸いです。

環境、前提条件

環境

  • OS ... MacOS Sonoma 14.1
  • Multipass ...
    • multipass 1.11.1+mac
    • multipassd 1.11.1+mac
  • Visual Studio Code ... 1.83.1
  • ターミナル ... iTerm2 3.4.21
  • SSH ... OpenSSH_9.4p1, LibreSSL 3.3.6

前提条件

  • multipassのセットアップが完了している
  • VSCodeの拡張機能を入れることができる(後半のみ)

参考文献

VMインスタンスにSSH接続する

ここでは、sshコマンドによって、multipassのVMインスタンスのコンソールに入れるようにします。
SSH接続がすでにできる場合は、VSCodeでファイルを編集するまで読み飛ばしてください。

0. VMインスタンスを立ち上げる

なんでもいいので作ってください(雑)
とりあえずmultipass launch 22.04 --name 好きな名前でやれば間違いないです。

...と言おうと思ってたのですが、思った以上Qiita内にMultipassの記事がなかったため、起動するコマンドを書いておきます。

0-1 名前を決める

好きな名前で構いませんが、多分半角英数字と-と_のみを使った方がいいです。
ここで決めた名前がVMインスタンスの名前になります。

私は今回、なぜかcrontabという名前にしました。
もともとcrontabの実験用だったからな...

0-2 起動する

以下のコマンドを入力してください。

これからVMインスタンスになるホストOS
multipass launch 22.04 --name さっき決めた名前
multipass shell さっき決めた名前

これでVMインスタンスの中に入れたと思います。

VMインスタンスから抜ける時はexitコマンドが使えます。

起動しているVMインスタンスにホストOSから入るには、上に書いたコマンドのうち2行目のほうを入力してください。

0-3 2つのターミナルを用意(任意)

  • VMインスタンスに入っているコンソール
  • ホストOSに入っているコンソール

の二つを用意してください。
同時に2つが見れる状態ならなんでもいいです。

こうすると作業効率が上がります。たぶん。

1. 公開鍵と秘密鍵を生成する

ホスト側に以下のコマンドを入力します。

ホストOS
ssh-keygen

すると、

ホストOS
Generating public/private rsa key pair.
Enter file in which to save the key (/Users/ユーザー名/.ssh/id_rsa): 

のように表示されるため、好きな場所を入力してください。

この時、/Users/ユーザー名/.ssh/ここに好きな名前という感じで入力すると、
~/.sshの中にファイルが入ります。
ちなみに私はなぜかnamaeにしました。

そしたら、

ホストOS
Enter passphrase (empty for no passphrase): 

のように聞かれるため、パスフレーズを決めてください。
あとこのパスフレーズは覚えておいてください。

めんどくさければパスフレーズなしでもいいと思います(雑)
なしの場合は何も入力せずにEnterを押してください。
ちなみに私は今回なしでやってます。まあたぶん平気でしょ個人用だし

入力したら

ホストOS
Enter same passphrase again: 

と言われるので、もう一度パスフレーズを入力してください。

そしたらなんかずらーっと表示されます。

ホストOS
Your identification has been saved in namae
Your public key has been saved in namae.pub
The key fingerprint is:
SHA256:ここ鍵かな? ユーザー名(たぶん)@なんかの名前.local
The key's randomart image is:
+---[RSA 3072]----+
|     oB%+*o      |
|      +o* .      |
|       o+=o      |
|      o BBo. .   |
|       BS.o.o o  |
|      + E. = + . |
|       .  + * =  |
|         . o * +o|
|          .   o +|
+----[SHA256]-----+

↑これって載っけて大丈夫なんかな?

一応しっかり鍵ファイルが生成されているかどうか確認します。

ホストOS
ls ~/.ssh

.ssh以外の場所に保存した方は、上の~/.sshの部分は保存した場所に読み替えてください。
また、今後出てくる~/.ssh/鍵ファイルみたいなところも読み替えてください。
ただし~/.ssh/configは別です。

このコマンドを実行すると、

ホストOS
config                  namae
known_hosts             namae.pub
known_hosts.old  #<=これ何? 

みたいに表示されると思います。

名前を指定しなかった方はファイル名ががid_rsaみたいになっていると思います。
生成した鍵ファイルがあれば成功です。

2. VMインスタンスに公開鍵を追記する

まずは、先ほど作った鍵のうち、公開鍵の中身をコピーします。

ホストOS
cat ~/.ssh/namae.pub

ここの~/.ssh/namae.pubは自分が作った公開鍵ファイルに置き換えてください。
また、最後に.pubと入っているファイルを使うので、そこだけ気をつけてください。

これを入力すると、ssh-rsaみたいな文字から始まる文字列が出力されます。
この文字列を全てコピーしてください。

これができたら、VMインスタンス側のターミナルに以下を入力します。

VMインスタンス
echo "ここにコピーした公開鍵" >> ~/.ssh/authorized_keys

注意点として、

  • 公開鍵の前後は""で囲む
  • 公開鍵は>>で追記する

ことがあげられます。

ちなみに、追記できればなんでもいいので、Vim等を使って編集しても大丈夫です。

一応追記できたかどうか確認します。

VMインスタンス
cat ~/.ssh/authorized_keys

下の方に、自分のユーザー名@コンピューター名.localという文字があれば成功です。
これがない場合は、正しく公開鍵をコピーできていないか、追記する際のコマンドが間違っていると思われます。

3. VMインスタンスのIPアドレスを調べる

ホスト側に以下のコマンドを入力してください。

ホストOS
multipass info crontab

crontabは自分が作ったVMインスタンスの名前に置き換えてください。

すると、下のように表示されると思います。

ホストOS
Name:           crontab
State:          Running
IPv4:           192.168.68.3
Release:        Ubuntu 22.04.3 LTS
Image hash:     eafa7742ce5f (Ubuntu 22.04 LTS)
CPU(s):         1
Load:           0.02 0.01 0.00
Disk usage:     1.4GiB out of 4.7GiB
Memory usage:   143.1MiB out of 962.3MiB
Mounts:         --

この中の、IPv4の項目をメモしておいてください。

4. SSH接続する

そしたら、いよいよSSHで接続してみます。
ホストに以下のコマンドを入力してください。

ホストOS
#ssh メモしたIPアドレス -i 秘密鍵のありか -l ubuntu(ログインするユーザー)
ssh 192.168.68.3 -i ~/.ssh/namae -l ubuntu

注意点として、

  • -l ubuntu を入れないとPermission denied (publickey)と出て失敗する
  • -i ~/.ssh/namaeでは、最後に.pubとついていない秘密鍵ファイルを使う
  • ちなみに-p 22を入れても大丈夫

があげられます。

そしたら下のように聞かれます。

ホストOS
The authenticity of host '192.168.68.3 (192.168.68.3)' can't be established.
ED25519 key fingerprint is SHA256:KNKo+x1TUQcBi/he8krkq5G1ABqJ+YUE30NWQqWogtY.
This key is not known by any other names.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no/[fingerprint])?

このように表示されたら、yesと入力してEnterを押してください。

接続が成功したら、以下のように出力されると思います。

さっきまでホストOSだったやつ
Welcome to Ubuntu 22.04.3 LTS (GNU/Linux 5.15.0-87-generic aarch64)

 * Documentation:  https://help.ubuntu.com
 * Management:     https://landscape.canonical.com
 * Support:        https://ubuntu.com/advantage

  System information as of Wed Nov  1 10:41:23 JST 2023

  System load:             0.0
  Usage of /:              30.0% of 4.68GB
  Memory usage:            17%
  Swap usage:              0%
  Processes:               87
  Users logged in:         1
  IPv4 address for enp0s1: 192.168.68.3
  IPv6 address for enp0s1: fdee:4789:2219:b110:5054:ff:feb7:d25d


Expanded Security Maintenance for Applications is not enabled.

0 updates can be applied immediately.

Enable ESM Apps to receive additional future security updates.
See https://ubuntu.com/esm or run: sudo pro status


Last login: Wed Nov  1 10:41:31 2023 from 192.168.68.1
To run a command as administrator (user "root"), use "sudo <command>".
See "man sudo_root" for details.

ubuntu@crontab:~$ # ここが緑になってる

これが出たら成功です。お疲れ様でした。
exitでVMインスタンスから抜けてください。

この後はVSCodeでVMインスタンスのファイルを編集する方法になってます。
そのため、VSCodeを使っていない方や、別にそんなこと興味ないって人はここまでで大丈夫です。

VSCodeでファイルを編集する

VMインスタンスにSSH接続ができることが前提条件になってます。

1. Remote-SSHを入れる

このRemote-SSHは、VSCodeからSSH接続ができるみたいな拡張機能です。(多分)
以下のリンクから入れてください(雑)

確かセッティングとかいらなかったと思います。

2. configに設定を書く

VSCodeで~/.ssh/configを開きます。

Finderやエクスプローラーから開いてもいいですが、
サイドバーからリモートエクスプローラーを選択して、SSHをホバーしたら出てくる
:gear:設定アイコンをクリックして一番上の選択肢を押すと、configファイルが開けます。

ssh-setting.png

開けたら、以下の設定を追記します。

~/.ssh/config
Host crontab # 好きな名前、これを接続に使う
  HostName 192.168.68.3 # 先ほど控えた、VMインスタンスのIPアドレス
  Port 22
  IdentityFile ~/.ssh/namae # 秘密鍵ファイルのありか
  User ubuntu # ログインするユーザー、わからなかったらubuntuでok

追記が完了したら、一応上の設定を使ってSSH接続してみます。
ホストに以下のコマンドを入力してください。

ホストOS
ssh さっき設定した名前 # この記事の場合はcrontab

先ほどのように接続できたら確認はokです。
exitでVMインスタンスから抜けてください。

3. サイドバーから接続する

ここまで来たらあと一歩です。
サイドバーからリモートエクスプローラーを開き、
SSHの中にある、先ほど設定した名前の右の:arrow_right:をクリックしてください。

arrow_right.png

そしたら接続が始まります。
この時、鍵を生成する時に入力したパスフレーズを聞かれる(何も入力しなかった場合は聞かれない)ので、入力してください。

少し待ったら接続が完了すると思います。
左下がSSH:さっきの名前のような表示になったら、接続は成功です。

接続できたら、サイドバーのエクスプローラーから「フォルダを開く」をクリックしてください。
そして、編集したいフォルダのパス(home/ubuntuが多いかな?)を入力します。

エクスプローラーになんかいろんなフォルダとファイルが表示されたら成功です。

これでもうVSCodeからファイルを編集できます。
お疲れ様でした。

再接続したいとき

一度multipass stopで止めたVMインスタンスは、再度multipass startで起動したらIPアドレスが変わってしまいます。(時間経過したらかも)

この状態で接続しようとすると、タイムアウトというエラーが出ます。

この状態から再接続したければ、~/.ssh/configに書いたIPアドレスを変更してください。
multipass info VMインスタンス名を使ってIPアドレスを調べられます。

~/.ssh/config
Host crontab
  HostName 192.168.70.2 # ここを変える(変えた)
  Port 22
  IdentityFile ~/.ssh/namae
  User ubuntu

これだけで再度接続できるようになります。意外と簡単。

終わりに

ここまで読んでいただきありがとうございます。
記事書くのって結構大変ですね...

実は記事書きながら手元のVMインスタンスのSSH接続設定やってました。
SSHむずい...

これから先、この記事の内容が少しでも役に立てば幸いです。

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