1. はじめに
初投稿。はじめまして。
高専の電気系卒で今は某大学の大学院生をしている七海です。
本記事では、IPAの試験初挑戦で応用情報技術者試験を受けた感想と試験対策について書いていきます。
ITパスも基本情報も知らない人間なので、「ふ~ん」程度に流し読みしてもらうのがいいかなと思います。
(↓2021/01/18 追記)
受かりました!午前81.25点、午後72点でした。応用情報技術者試験ドットコムは大正義でした。
#2. 受験前にあった予備知識
僕が申込前に持っていた予備知識は以下の通りです。
・C言語の基礎的な知識
・論理演算、ビット演算などの工学基礎計算
・PC(ハードウェア)の構成要素
・組み込みマイコンを使った開発の経験
高1のときから工学に触れていた分、ハードウェアの基礎知識については同年代の人より幅広かったかもしれません。ただ、ネットワークやソフトウェアの分野は素人同然でした…。
#3. 応用情報を受けた感想
結論から言うと、過去問さえブン回していれば試験自体はクリアできると感じました(特に午前試験)
参考書で粗方概念を理解して後はひたすら過去問周回。これが一番効率が良いように思います。
僕は予備知識が少しあった分初動は楽でしたが、結局のところ過去問の演習量がモノを言うなと感じたのが感想です。というのも、試験で頻出する問題というのは学校で習わない事項であったり参考書に載っていない内容であることがほとんどだからです。いくら事前知識があってもIPAの試験を受ける限りワカラン殺しは往々にして発生するわけで、それをクリアするためには公式の過去問を参照するのが一番手っ取り早いということです。
ただ、社会人で長らく情報技術に触れていなかった方や文系の方にとっては午後問題が脅威になります。応用情報の午後問題は実際の現場のシチュエーションを模擬した問題が出されるため、一問一答だけを視野に入れていると応用が利かず苦しい思いをします。これについては最後に軽く方針を示したいと思います。
#4. 試験当日(10/18)までの勉強履歴
限られた時間の中で試験に受かるために大事なことは、試験に出ないところに時間をかけすぎないことだと思います。これに気付いたのが9月末だったので当時の本人は快活オールで遅れをカバーしたらしいです。
・7月末 申し込み(マジで忘れがち)
Twitterのフォロワーは基本情報の申込を忘れて阿鼻叫喚していました。就活直前の人は特に注意してください。
・8月中旬 こちらの本を購入↓
キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 (キタミ本と呼ばれているらしい)
800ページを超える書籍であるため威圧感やしんどさがありますが、イラストベースの解説なので理解がしやすく、午後問攻略時も内容のイメージがつきやすいのでお勧めです。参考書には一長一短ありますが、午後問を視野に入れると文字オンリーの書籍を買うよりイラスト付きのものを買った方が効率良いと思っています。
・9月1o日ごろ 読み終わる、そして気付く
「前半に覚えたやつ何も覚えてない」
陥りがち。僕はあろうことか復習をせずに先先ページをめくっていたので、読破するころには前半に覚えた内容をすっかり忘れていたのです。応用情報はどの分野にも英字3~4文字の技術用語が飛び交っているので、どれがどの分野のどんな単語か完全にごちゃごちゃになっていました。それは後に過去問周回で解決できたのですが、覚えたことを頭から逃がさない為にも毎回復習からスタートするのを強くお勧めします。
・9月末 テキストほぼ理解、そして再び気付く
「言うて午前問題あんまり解かれへんな」
先述したことがここで起こりまして、参考書籍だけでは試験範囲をカバーできないことをこのタイミングで理解しました。この後は応用情報技術者試験ドットコムをタブレットで参照して午前問1000本ノックをしていました。分野ごとに過去問を辿り、解答の方針を即座に思い出せなかった問題はスクショして復習フォルダ行き。その日の最後にフォルダを眺め、翌朝も眺め、翌朝勉強前はフォルダ閲覧から始めるようにしました。結果的にこれが効果的だったみたいで、試験当日は過去問と同じ問題を計15問くらい即答できました。
・10月10日~ 午後問対策
ある個人ブログを見たときに「午後問は1週間で十分」ということが書かれていたので、それに倣ってこのタイミングにしました。1週間で「セキュリティ、ネットワーク、プログラミング、システムアーキテクチャ、組込みシステム」の5問を対策しました。でもこれはタイミング少し遅かったかもしれないです。理想は地雷除けのためにサブでもう一分野武器を作っておくべきなのですが、僕はその時間を取れませんでした。実際、当日はネットワークの問題がかなり難しかったので相当苦しい思いをしました。スケジュールの逆算は大事です。
#5. 試験結果(解答速報参照)
午前: 83.8%
午後: 67%
セキュリティ…16/20
プログラミング…16/20
システムアーキテクチャ…8/20
ネットワーク…10/20
組込みシステム…17/20
計算ミスが痛かったですが、記述の正答率に助けられました。
#6. さいごに
僕は午後問を技術系の大問で埋めましたが、どうやら点を安定させやすいのは文系大問らしいです。解答のキーワードが問題文中に記載されていることが多いらしく、「大問1つ30分の時間内に全てのキーワードを見つけることができれば8割は固い」と隣のデスクの友人が言っていました。なので、午後問の情報技術系問題に恐れを抱いた場合は文系問題(ストラテジー、マネジメントなど)を稼ぎ頭にしてしまうのも手です。