私事ながら基本情報技術者試験に合格したので勉強方法と感想などを書いていこうと思います。この記事が参考になる人はある程度コンピューターサイエンスの基礎知識はあるからコスパよく基本情報とろうと思う大学生とかだと思います。
プログラミング経験が多少あり、過去問道場の模擬試験でいきなり50%超える人は同じ試験対策で合格できると思います。
なのでまずは一回過去問道場の模擬試験を受けてみることをおすすめします。
事前知識
現在社会人二年目でIT企業ではあるものの総合職でエンジニアリングにはほとんど関わっていません。
大学院は人工知能系の研究をしていたのでプログラミングやAIはそこそこわかっていました。
しかし情報系ではなかったのでネットワークなどの知識はあまりありませんでした。かわりにサプライチェーンやマネジメントに関しては多少知識がありました。
A試験関係
いつか受けようと過去問道場を少しだけかじっていました。
その時はだいたい正答率60%ぎりぎり超えないぐらいでした。
一番低かったのがテクノロジーで正答率50%くらいでした。
B試験関係
競技プログラミングをやっており、現在は茶色コーダーです。
今のB試験は競技プログラミングの知識があればそれだけで簡単に合格してしまいます。
目安はAtcoderのB問題は間違えないレベルだと感じています。
勉強期間
三週間勉強しました。学習時間でいうと25時間ぐらいだと思います。
勉強方法
A試験対策
まずテクノロジーがわからない理由の大半は体系だって勉強した経験がないことだったので基本情報のテキストを買ってきて一通り通読しました。もともとプログラミングをやっていたこともあり結構頭にすんなり入ってきました。
使ったテキストは**令和04年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室 (情報処理技術者試験)**を使いました。
通読が勉強時間で一番かかったところで、10時間くらいかかった気がします
知識の肉付けに関しては一回読んだだけで合格レベルに達したので後は何回か実践に近い形で過去問道場を回しました。
これはたまたま研究室の後輩に新試験になってから基本情報を受けた人がいたので聞いた対策なのですが、平成21年以降に絞って過去問道場の模擬試験を回していくという方法を行いました。
時間を測って問題をとき、だいたい4回位行いました。
このときの結果が70~75%くらいだったので試験としては安全圏に入ったなと感じていました。
一方で今になっての反省ですが、知識が完全に身についたかというと嘘になると思っています。分かる範囲は広くなったので改めてコンピューターサイエンスについて勉強しようと思います。
B試験対策
B試験対策ですが、正直これといって勉強はあまりしませんでした。
新形式なので過去問がなかったためにIPAから出されているサンプル問題を一通りやりました。
ついでに不安だったので**令和05年【上期】基本情報技術者 パーフェクトラーニング予想問題集**という本を買い、A試験B試験を一年分ときました。結果から言うと受かるだけならここまでやる必要はありませんでした。
というのもB試験は本当に競技プログラミングとの相性がいいです。問題に出てくる疑似コードの内容も競技プログラミングの典型問題のような感じなので、問題文をしっかり読まなくてもコードを読めばやりたいことがわかってしまい選択式の回答なのも相まって個人的には非常に勉強量を減らすことが出来ました。
一応セキュリティの問題が4問ありますがこれも文章読解力とITリテラシーがあれば4問全ミスすることはないので十分に安全マージンを確保できます。
感想
まず、資格をとった目的についてです。
現在社会人二年目なのですが、エンジニアへの転職を考えています。その際にやはりもってて損がない国家資格ということでとりました。
ただ難易度がおそらく旧試験よりも、特にB問題が簡単になっているのではと感じました。実際合格率も跳ね上がっており、資格としての価値は少し下がっていると思います。
この状態であれば応用情報技術者試験までとらないと能力の証明にはならないかもしれませんので応用情報も受けようか検討中です。
一方でとってみて思ったのは問題はよく出来ていて広範な内容をカバーしているので非常に勉強になりました。CSの勉強を続けていくモチベーションにもなりそうです。