はじめに
この記事はこちらを参考にして作られています
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「電気通信事業」を行うためには、総務省に届出が必要です。
「Mastodon」というマイクロブロギングサービスを自家サーバーで運営する機会がありましたので、届出の申請を行ってみました。
関東綜合通信局に確認したところ、自社設置であっても社内SNS等社内専用サービスであれば不要です。
電気通信事業の届出はサービス提供前に行う
なんとなくMastodonとかを立てたいなと思って、何も手続きを取らず立ててしまったら、何が起こるかわかりません。
少なくとも信頼されないサービスと見られる
届出してみよう
どのタイミングで届出すればいい?
サービスイン前に行う必要があります。
届出手続きに費用はかかる?
法人登記の情報を取得しなければならないため、数百円かかります
あわせて郵送料がかかります。
なお、電気通信事業届出自体には費用はかかりません。
どんな書類を用意すればいい?
各様式のテンプレートは総務省のWebサイトに用意されています。
以下のアイテムが必要です
法人で申請するには、以下のアイテムを用意します。
1. 電気通信事業届出書(様式8)
提出年月日、法人住所、法人番号、代表者氏名、電話番号、メールアドレス、提供区域、事業開始予定年月日を記入します。
提供区域は「全国」とします。
他の項目は非該当なので空白としました。
なお、代表者にこの電気通信事業に関して、電話されてもメールされてもわからない可能性がありますので、
あなたの電話番号、メールアドレスを記入します。
印鑑等は不要です
mastodonを立てるだけなら空欄だらけになりますが、気にする必要はありません。
2. 提供する電気通信役務(様式4)
どのようなサービスを提供する予定かを記入します。
今回は「クローズドチャット」として申請するため、
「30 インターネット関連サービス(IP電話を除く。)」の「提供する役務」に「クローズドチャット」と記入しました。
3. ネットワーク構成図(様式3)
もしお持ちであれば Microsoft Officeの中にある Visio で記載すると簡単でしょう。
Visioで書くとこんな感じ
自家サーバーですので具体的なモデル名がわかるわけですので、具体的に記載します。
提供回線についても具体的な業者がわかりますので、回線業者とプロバイダの会社名を記載します。
ですが、ざっくりと書いても大丈夫でしょう。
なお、自家サーバーの場合、自ら設置したサーバーやハブ、ルーター等は、「自己設置」と記載しましょう。
さすがにLANケーブルのモデル名や自己設置までは記載する必要はありません
これを書くためだけにVisioを購入するのは勿体ないので、様式って書いてある文字だけを印刷し、そこに手描きをするとよいでしょう。
4.登記事項証明書
こちらからオンラインで簡単に取得できます。
ただし平日の8:30~21:00までしか受け付けていません
当日受付は17:15までです
指定した住所(法人でも個人でも)に郵送してもらうようにします。
選択肢はデフォルトのままがよいでしょう。
料金の支払いはネットバンクかペイジーで行います。
普通郵便で送付してもらうのであれば500円です。
5.定款
会社定款を印刷したものを同封しましょう。
6.返信用封筒
切手を貼って、あなたの住所氏名を記入しましょう。
注意
これらの書類はすべて日本語で記載されていないといけません。
外国法人等定款が他国語になっている場合、日本語に訳す必要があります。
書類の送り先は?
各地域の総合通信局・総合通信事務所です。
届け出はいつ届くの?
普通郵便でおおむね2週間で返信があります。
申請後、届出内容に変更があったら?
たとえば、引っ越したり、サーバー業者を乗り換えたり、サービスを行わなくなった場合などは
同じように各地域の総合通信局にその旨申請しましょう。
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