はじめに
SAPジャパン パートナー様向け ローコード・ノーコードハッカソンインタビュー
ということでSAPジャパン様が主催するイベントに参加してファイナリストに選出いただきました。
公式のブログも公開されたので自分でも簡単に感想とかを書いてみようかなと思います。
お時間ある方はお読みください。
ハッカソン概要
概要については公式の資料を確認ください。
Low-Code/No-Code ハッカソン
ハッカソンで作成したアプリの説明
アプリの概要としてはブログの画像にもある通りなんですがQRコードを使ってS/4HANAの在庫データを検索したり、購買データを更新できたりするアプリを作りました。
アプリケーションの機能としては3つあります。
- API Managementを利用してS/4HANAのデータを取得する機能(黄色い線)
- Event Meshを使ってS/4HANAのイベントをアプリに通知連携する機能(緑の線)
- SAP BTPの内部に作成したHANADBからローコードアプリを使ってデータ取得する機能(赤の線)
開発にあたり意識したポイント
3つのポイントを意識して開発に望みました。
1. S/4HANAの拡張開発を実施しない
SAPの拡張開発にはInApp拡張とSideBySide拡張という2つの方法があります。
簡単に説明するとSAPの機能拡張を行う際に内側に追加機能を作成するか外側(BTPなど)に追加機能を持たせて連携機能を使って拡張する方法です。
今回の開発はSideBySide拡張にあたり、メリットとしてはS/4HANAをよりスタンダートに近い状態で利用することが出来ます。
そもそもABAP書いて拡張開発出来ないだろってツッコミはなしでお願いします(^o^)
2. プロコードによる開発を実施しない
今回の参加メンバーにはJava、JavaScript、Pythonなどのプログラミング言語によるコーディングが可能なメンバーがいました。
LCNCテーマの一つでもある市民開発を意識してプロコードによる開発はなしとしました。
SAP様が紹介されたBTP内に追加されたローコードツールで簡単にデータ連携用のアプリをコーディングすることができました。
3. SAPのサービスを活用する
SAP社が主催するイベントのしかもSAPソリューション拡張部門に申し込んでるのであれば!ということで意識的に考えました。
今回利用したサービス以外には以下のサービスを候補として考えました。
SAP Conversational AI
SAP社のチャットボットサービス。機能実装自体は出来たがいい感じにシナリオに組み込めなかった。
SAP Process Automtion
RPAとWorkflow機能を統合されたサービス。AppGyverと組み合わせるところまで検証が出来なかった。
SAP Continuous Integration & Delivery
SAP社のCI/CDツール。アーキテクチャーでほかチームと差が出せると思ったがAppGyverは外部のバージョン管理機能を利用していないのでBTPのプログラムのみに使用してもイマイチなため取り下げ。
SAP AI Core
SAP社の機械学習サービス。機械学習した結果をアプリで表示と言うのは良いと思うが基盤の準備など間に合わなかった。ハッカソンだしそれっぽい結果を出すだけでも良かったのかと思ったり思わなかったり?
ハッカソンは限られた時間で開発を進めないと行けない為難しいなと改めて思いました。
他のチームのアプリを見て感じたこと
ファイナリストの発表でフリースタイル部門含め他社さんの発表も聞くことが出来ました。
またファイナリストとしてインタビューを受ける中で他社さんの担当者の方とお話することが出来ました。
一番大きく感じたことはSDGsなどの社会問題への意識です。
最優秀に選ばれた富士通さんなどはフードロス削減という社会課題解決へ向けてアプリを作成していました。
私達のアプリはあくまで普段の業務を楽にすることにとどまってしまったなと思いました。
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