自分への備忘録として作成。
DHCPサーバへの設定
アドレスプールの作成
DHCPサーバへの設定のために、アドレスプールを作成する。
以下のコマンドをグローバルコンフィグレーションモードで実行。
(config)#ip dhcp pool <プール名>
例:
(config)#ip dhcp pool CCNApool
「プール名」にはアドレスプールを識別するために自由に名前を設定可能。
また、このコマンドを実行すると、DHCPコンフィグレーションモードに移行し、
プロンプトも(dhcp-config)#に切り替わる。
配布するIPアドレスの範囲を指定
ネットワークデバイスに配布するIPアドレスの範囲を指定。
DHCPコンフィグレーションモードで以下のコマンドを実行。
(dhcp-config)#network <ネットワークアドレス> <サブネットマスク or /プレフィックス>
例:
(dhcp-config)#network 192.168.1.0 255.255.255.0 (or /24)
デフォルトゲートウェイ(DG)の指定
DHCPクライアントに自動でDGの設定を行う。
DHCPコンフィグレーションモードで以下のコマンドを実行。
(dhcp-config)#default-router <DGのIPアドレス>
例:
(dhcp-config)#default-router 192.168.1.254
IPアドレスのリース期間の指定
DHCPクライアントに貸し出しされたIPアドレスにはリース期間(貸出期間)がある。
設定を省略した場合、リース期間はデフォルトの1日となる。
DHCPコンフィグレーションモードで以下のコマンドを実行。
(dhcp-config)#lease <日にち(day)> [<時間(hour)> [<分(minute)>]]
例:
(dhcp-config)#lease 10 12 30
↑の設定で、リース期間は10日と12時間と30分となる
DNSサーバの指定
DGと同様にDHCPクライアントにDNSサーバのIPアドレスを指定する。
アドレスは8つまで登録可能。
DHCPコンフィグレーションモードで以下のコマンドを実行。
(dhcp-config)#dns-server <DNSサーバのIPアドレス> [<DNSサーバのIPアドレス>...]
例:
(dhcp-config)#dns-server 192.168.1.253
貸出除外アドレスの指定
貸し出すIPアドレスの範囲を指定したように、貸し出さないアドレスまたはその範囲を指定することができる。
グローバルコンフィグレーションモードで以下のコマンドを実行。
(config)#ip dhcp excluded-address <開始アドレス> [<終了アドレス>]
例:
(config)#ip dhcp excluded-address 192.168.1.1 192.168.1.11
→192.168.1.1から192.168.1.11までを割り当てアドレスから除外。
※「終了アドレス」を省略した場合、「開始アドレス」のみ貸し出しから除外される。
DHCPクライアントの設定
ネットワークデバイスと同様にルータのインターフェイスにもDHCPでIPアドレスを割り当てる場合、ルータでDHCPクライアントの設定を行う必要がある。
IPアドレスを割り当てたいインターフェイスのインターフェイスコンフィグレーションモードで以下のコマンドを実行。
(config)#interface fastethernet 0/1
(config-if)#ip address dhcp
DHCPの確認
アドレスプールの確認
DHCPサーバに設定したアドレスプールを確認するには、
特権モードで以下のコマンドを実行。
#show ip dhcp pool
このコマンドで、「現在貸し出し中のアドレス」「IPアドレスの範囲」「次に貸し出すアドレス」などが確認できる。
IPアドレス割り当て状況の確認
特権モードで以下のコマンドを実行。
#show ip dhcp binding
このコマンドで、「貸し出したIPアドレスとMACアドレスの対応表」「貸し出し期限」などが確認できる。
DHCPクライアントの確認
DHCPクライアントであるルータにどういったIPアドレスが割り当てられたかは、show runninng-config
コマンドでは確認できない。
ip address dhcpと入力したコマンドが表示される。
よって、割り当てられたIPアドレスなどの情報は以下の3つのコマンドで確認できる。
・show ip interface brief
・show interfaces <インターフェイスの番号>
・show dhcp lease
show ip interface brief
コマンドとshow interfaces
コマンドでは、
どのインターフェイスにどのIPアドレスが割り当てられたか確認できる。
加えて、show interfaces
コマンドではサブネットマスクも確認できる。
show dhcp leaseコマンドではIPアドレスの情報に加えて、DHCPサーバのIPアドレスやリース期間なども確認できる。
DHCPリレーエージェントの設定
設定するインターフェイスのインターフェイスコンフィギュレーションモードで以下のコマンドを実行。
(config-if)#ip helper-address <DHCPサーバのアドレス>
例:
(config)#interface fastethernet 0/1
(config-if)#ip helper-address 192.168.1.1
※ブロードキャスト(DHCP DISCOVER)が着信するインターフェイスに設定する。