デスクトップ環境の差異が辛い
Windowsを常用してるとUbuntuを使った時にデスクトップ環境の違いに多少は頭の切替え負荷が生じます。過度なカスタマイズは環境再構築が大変になるためデフォルト至上主義ですが、限度を超えたものは変えたい。ここでは次の部分を変えました。
- Alt+Tabの反応が鈍い
→ 遅延0秒に変更 - Alt+Tabの切替えがWindow単位になっていない
→ Window単位に変更 - アプリ一覧でのESCキーを押しがデスクトップではなくオーバービューなのは変
→ デスクトップに戻るよう変更 - Nautilusのコンテキストメニューに「VSCodeを開く」が欲しい
→ 「VSCodeを開く」を追加
必要アプリをインストール
Ubuntu ソフトウェアセンターからインストール。一部PPA。GNOME拡張機能はインストールすれば勝手に有効化されます。
-
ESC to close overview from applications list
GNOME拡張機能。アプリ一覧でESCキーを押した際の挙動変更に使用 -
Alt-Tab Switcher Popup Delay Removal
GNOME拡張機能。Alt+Tabの遅延0秒化に使用 -
dconf エディター
GNOMEのパラメータ編集ソフト。Alt+Tabの挙動を変えるのに使用 -
filemanager-actions
ファイル/ディレクトリのコンテキストメニュー編集ソフト。「VSCodeを開く」追加に使用。
PPA: https://launchpad.net/~daniel-marynicz/+archive/ubuntu/filemanager-actions
GNOMEを設定する
switch-windows に Alt+Tab を割当てるのが肝。
switch-applications も Win+Tab に割当てると機能自体は案外便利 (SuperはWinキーのこと)。
key | value | desc |
---|---|---|
/org/gnome/desktop/wm/keybindings/switch-applications | ['<Super>Tab'] | 切替えがアプリ単位 |
/org/gnome/desktop/wm/keybindings/switch-windows | ['<Alt>Tab'] | Winお馴染みのAlt+Tab |
「VSCodeを開く」を追加
filemanager-actions を起動し、以下の設定を行います。
初期設定を行う
既定ではメニューに「FileManager-Action」が新設され、その中に追加した項目が格納されます。追加項目が少数であれば邪魔なのでメニューのルートに直接追加されるようにします。
- メニューから [Edit] - [Preferences] をクリック
- Nautilus menu layout の 「Create a root 'FileManager-Action' menu」 をチェックオフ
- Preferences の [OK] を押して設定確定
メニューアイテムを追加
ツールバーから [Define a new action] をクリック。以下を設定。
- Action
- Display item in selection context menu をチェックオン
→ 要素に対するメニューを表示 - Display item in location context menu をチェックオン
→ Nautilusの要素周囲の背景エリアに対するメニューを表示 - Context label: VSCodeを開く
- Display item in selection context menu をチェックオン
- Command
- Path: /usr/bin/code (VSCodeのパス)
- Parameters: %b (開く際のファイル名)
- Working directory: %d (開く際の作業ディレクトリ)
完了
以上の変更で、思考が途切れる事を回避できる程度には馴染む使い勝手にできた。