目次:
①記事記載の背景と当ブログの記載内容
②想定している読み手
③SAPって何?
④SAPのプロジェクトのポジションと必要な知識
記事記載の背景と当ブログの記載内容
会社の同期からお誘いいただき、約1年ほどSAPを触ってきた時点でのアウトプットとして記事を書いてみることに決めました。
SAPの細かい知識を書くとあまりにもピンポイントすぎるので、大枠でSAPとは何か?どんなプロジェクトがあってどんな知識を持った人がいるの?という観点で記載しようと思います。
想定している読み手
もちろんどんな方に読んで頂いてもよいですが、SAPの細かい部分まで記載するのはこのブログでは想定していないので
SAPって聞いたことあるけど何?
ERPって良く聞くけど何?
SAPの簡単な概要を知りたい
というような方に読んで頂けると良いのかと思います。
SAPって何?
<会社としてのSAP>
そもそもSAPとは会社名でもあります。
もともとは”System Analysis Program Development (Systemanalyse Programmentwicklung) ”と呼ばれていた会社でしたが、略称でSAPと呼ばれるようになったようです。
現在会社としてSAPはドイツに本社を持ち、全国130箇所以上の支社をもっています。
参考:https://www.sap.com/japan/about/what-is-sap.html
<システムとしてのSAP>
ERP(Enterprise Resources Planning)と呼ばれるシステムのうちの1つで、他にも様々な会社がERPシステムを出しています。
ERPシステムは会社の持っているヒト/カネ/モノ/情報を1つで管理するシステムであるので、簡単にいうとSAPは会社の資源を1つにまとめて管理するシステムということになります。
このまとめられたヒト/カネ/モノについてそれぞれ担当が分かれて(モジュールと言ったりします)エンジニア、コンサルによってSAPは導入されたり保守されたりします。
SAPのプロジェクトのポジションと必要な知識
ではSAPに関するプロジェクトに配属されたらどのようなポジションになるのでしょうか。ポジションと必要(と思われる)スキルについて簡単に記載していきます。
①PM、PMO
どのプロジェクトにもおそらくこのポジションの方がいらっしゃると思いますが、SAPのプロジェクトでもプロジェクトマネジャーのポジションがあります。
このポジションは社内の調整と進捗状況の管理、顧客との折衝するスキルが必要です。
②アプリコンサルチーム
モジュールごとにSAPの機能に専門性を持ち、顧客への業務理解をしながら適切にSAPの導入や保守をしていきます。必要な知識としてはSAPのアプリケーションだけでなく、一般的な業務知識などが必要です。
ちなみにモジュールとしてはFI(財務会計)、CO(管理会計)、MM(在庫管理)、SD(販売管理)、生産管理(PP)、人事管理(HR)…など多くあります。
③Basisチーム
SAPを動かすための基盤を設定するポジションです。ユーザー管理やSAPを動かす際に必要なネットワークの設定、データベースの設定など幅広く対応する必要があります。そのためコレ!といった知識というよりかは幅広い知識知見が必要です。(と思っています)
④開発チーム
標準機能でできない機能が必要だとなったときにプログラムを書いて実現するポジションです。SAPの言語は”abap"と呼ばれる言語が今までは主流でしたが、現在はJavaなどのプログラム言語でも開発できるような機能がでてきました。そのためこれからはabapだけでなく、Javaの知識を持った人が開発チームで活躍することもできそうだと私はにらんでいます。
⑤マスタチーム
SAPに登録するマスタ(取引先を登録するBPマスタや銀行情報を登録する銀行マスタ等)について取り決めしていくチームです。このチームはマスタに登録する項目を定義したり、項目自体の要件定義を行います。マスタ自体の知識とそのマスタに登録された項目がどのように使われるかを知っておく必要があるポジションです。
⑥権限チーム
SAPに登録された項目や情報についてユーザーごとに権限を決めていくチームです。例えば役員さんのお給料などは工場で在庫情報を入力するような社員には見えないようにして、経理さんだけが見えるようにするなどの設定をします。SAPには権限をつけることができる要素(トランザクションコード/権限オブジェクト/権限項目)があるので、そちらの知識が必要です。
終わりに
記事を書いていて、SAPのプロジェクトで要求される知識の幅広さを改めて知りました。
まだまだSAPの知識はひよっこですが、これからもプロジェクトを通じてIT技術や知見を広げていけたらよいなと思います。技術ブログ(?)というブログでしたが、最後まで読んでくださった皆様ありがとうございました