この記事はUnity アセット真夏のアドベントカレンダー 2017 10日目の記事です。
昨日はザバイオーネさんの【アドカレ】内装がある宇宙船のモデルでした。
VRでの宇宙バトルって憧れですよね!無限の星々を縦横無尽に駆け巡れるVRをやりたいものです。
夏コミでUnity本出しました!(ダイレクトマーケティング)
「ゆにりあ Unityで映像を作る」の電子書籍版公開しました!
— なまず (@namazuchin) August 13, 2017
Unityでの爆速映像レンダリングが出来る様になる一冊です。DRMフリーなので印刷等も出来ます。よろしくお願いします!https://t.co/zKaSAM2NjQ pic.twitter.com/oqch2r0yex
本記事では上記書籍でおすすめAssetとして掲載したにも関わらず使い方を全カットしたFog Volume 3の紹介記事です。
Fog Volume3とは
このAssetはボリュームレンダリングでメッチャリアルな雲を表現できるAssetです。
百聞は一見にしかずなのでスクショを貼るとこんな感じです。
このモクモク感、Particleなどではなかなか表現できないのではないでしょうか?
またライトの反射や透過などもとても綺麗に描画してくれます。
デモシーンを開くとなかなかに重いのですが、パラメーターの調整次第でモバイルからVRまで使用可能のようです。
ちなみにAssetStoreから落としてきた状態では全てのデモシーンが入っていないのでこのサイトから追加UnityPackageを落としてきましょう。
また、このAssetのデモではPost Processing Stackを使用しているのでそちらもインポートすることをおすすめします。
「メニューバー→GameObject→Create Other」から新規でFog Volumeを追加することもできますが、デモをいじくり回した方が解りやすい上に楽しいのでデモシーンの「Infinite cloud」で解説していきます。
名前の通りInfiniteな雲が出現するのでノートPCの方は開くときにご注意ください。
基本設定
基本的な設定項目がここにあります。デフォルトだとSizeがとても大きくて重いのでこちらで削った方が良いでしょう。
雲の色もここで設定できます。パラメータ名がLight EnergyなのでFogの色というよりは光の波長の調整の結果Fogの色が変わるというのが適切なのかなと思います。
Visibilityを下げると雲の精細感が薄れます。ここは負荷との相談ですが折角であれば上げていきたいですね。
Lighting
雲全体のlighting設定です。Directional light必須です。ここで細かい雲の色を調整していきます。
「Halo」を有効にすると光輪を追加出来ます。
Point lights
有効にするとPoint lightの影響を受ける事ができるようになります。
雲に影響を与えたいPoint lightにはFog Volumeの「Point Light」コンポーネントを追加する必要があります。
Real time searchを有効にするとシーン内のPoint lightを検索して配列に加えてくれます。
加え終わったらReal time searchは無効にしましょう。
Currently computedが現在影響を与えているlight一覧になります。Pointlightの影響が出てないように見えた場合はここで確認しましょう。
Color Management
カラー調整です。雲単体で微調整ということでもなければPost Processing Stackで調整するで良いかな~と思ってます。
Renderer
雲のレイマーチング関連の設定……だと思います。すみません雰囲気で弄ってます。
ここまでの項目で設定後、ここの設定でスペックに合わせた調整を行うのが良いのかな~と思っています。
Noise
雲の形を決める部分です。少し弄るだけで雲以外のなにかも作れます。
Noise設定を弄った結果、雲というよりは何かのEffectみたいになってしまった物がこちらです。
Fog Volume Renderer
Main Cameraについてるコンポーネントです。どうしても描画が重い時はここのDownscaleを設定することで軽くすることができます。
ダウンスケールなのでそれなりの代償(劣化)が伴う設定になりますが……
以上がざっくりとしたパラメーターの説明です。このAssetは非常に多機能なのでまだまだ謎な機能が多いです……
本家のManualが147Pというボリューム満点にありますのでこれを参考に頑張って格闘してください!
最後にこのAssetを買われた方は是非このShowroomというデモシーンを見てみてください。Fog Volumeの美しさを堪能出来ると思います。
Unity アセット真夏のアドベントカレンダー 2017 明日は、オノッチさんの「Character Particle!」です。
文字のパーティクルを出す時はわざわざSpriteをPhotoshopなどで作っていたので楽しみです。