イントロダクション
工作機械といった業界をご存知でしょうか?
工作機械とは金属や他の素材を加工して製品を作るための機械装置の総称です。
車のパーツや工具、電化製品などの一部を工作機械によって作られています。
私は前職で工作機械メーカーの電気設計に担当する仕事に携わっていました。
約3年前にITエンジニアとして仕事を変え、Webアプリケーション開発やスマホアプリ開発等の業務に携わっています。
この記事では主に前職の工作機械業界との違いや、生活の変化を私の経験を通して共有していきます。
働きやすさ
働きやすさで大きく変化がありました。
今の会社はフルリモートであり、基本的に出社は本人の任意によるところが多いです。
前職は製造メーカーであったので、現場での作業を強いられる為、リモート出社等は出来ませんでした。
リモートワークでは自分の時間をより自由に使えることが嬉しいです。出社時間がないことで、日常生活の様々なことが柔軟に行えるようになりました。また、電話対応や雑務が少ないため、仕事に集中しやすい環境です。
前職の場合、通常の設計作業以外に営業や製造管理、現場、品質保証部からの問い合わせが慌ただしく
常にマルチタスクの状態で仕事していた頃が懐かしいです。
業界間の文化の違い
文化の違いにも大きな差がある印象です。
大きな違いは新規制への関心度と受け入れです。
IT業界は技術の入れ替わりが激しく、新規の技術、コンテンツに常に関心があり、変化を快く受け入れる文化があります。
共通技術に対してオープンで透明性のあるコミュニティが数多くある印象です。
対して工作機械業界は技術の入れ替わり自体はIT業界に比べ穏やかであり、製品自体も20から30年前に納品した機械が未だに現役で稼働している工場が多い事や、ひとつの設計や組立のミスによって人身事故に繋がる等の背景から、非常に保守的で変化を嫌う文化なのかなといった印象です。
コミュニティの違い
業界間の文化の違いでも触れましたが、コミュニティの違いも大きかったです。
共通技術に対しての個人のコミットの量は圧倒的にIT業界が優れています。
IT業界は技術カンファレンスや、研修の量が多く、市や県のサポートもありコミュニティや企業間の情報共有も盛んに行われいる印象です。
また技術コミニティで出会うエンジニアは、キャリアアップのためでけではなく、単純に技術自体への興味や、趣味の意味合いが強い方が多い印象があります。
仕事の道具といった位置付けではなく、ひとつの楽しみとしてコミュニティに参加する人が多い事は、私にとって衝撃でもあり嬉しい事でした。
総評
まとめると、ITエンジニアになって本当によかったと思います。
働きやすさや、仕事の奥深さ、コミュニティ、どれをとってもよい結果になりました。
この仕事に出会えてとても良かったと思っています。
このような仕事に出会えたキッカケとなったRubyコミュニティに対して何かしら恩返しが出来るようにと
地域のOSSイベントや、学生向けハッカソンに業務やボランティアで数多く参加しています。
そういった行動によってRubyコミュニティが盛り上がってくれるととっても嬉しいなと思っています。