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[業務効率化]Slackのワークフロービルダーで質問フォームを作成

Last updated at Posted at 2022-12-09

概要

Slackは、多くの会社でコミュニケーションツールとして活用されており、勤怠連絡や設計・開発での質問、雑談など多くのシーンで利用されます。
その中で同じような質問をすることは多く、その際に質問のフォーマットを考える時間が多少なりとも発生します。

今回は、そういった時間の削減が期待できるSlackのワークフロービルダーを利用し、汎用的に使える質問用テンプレートを作成していきます。

ワークフロービルダーを利用するには有料プランである必要があります。

ワークフロービルダーについて

ワークフロービルダーは、日々行う定型作業をワークフロー化し、業務効率化を図るためのツールになります。

ユースケース

主に、以下のようなケースで効果を発揮します。

  • 会社の担当者への備品注文依頼
  • システム開発での質問
  • 毎日の進捗報告連絡
  • スラックチャンネルにメンバーがjoinした際のウェルカムメッセージ
  • 特定のスラック絵文字を使用すると、絵文字毎に設定されたメッセージをチャンネルに投稿

ワークフロー作成

ワークフローは、以下の要素から構成されます。

要素 概要 備考
トリガー ワークフローを開始するイベント。
選択肢は以下から選択
・ショートカット
・チャンネルの新しいメンバー
・絵文字リアクション
・スケジュール
・Webhook
詳細はトリガーを参照
ステップ ユーザがワークフローを操作する方法。
選択肢は以下から選択
・メッセージを送信
・フォームを送信する
・スラックアプリ
選択肢はステップを参照
変数 ワークフローに送信される情報。
変数として以下などが利用できる
・メンバーやチャンネルの名前
・ワークフロー実行日時
・前ステップで入力された情報
フォームで入力された値などを引き継いで利用できる
コラボレーター ワークフローの管理者権限を持つメンバー。
コラボレーターはワークフローの編集や削除、公開停止などを行うことが出来る
デフォルトでは、ワークフロー作成者がコラボレーターとなるが追加可能

トリガー

トリガーには以下から選択できます。

名前 概要 利用シーン例
ショートカット ワークフローを作成したチャンネルでメンバーがショートカットをクリックした場合に起動 書籍購入フォーム
チャンネルの新しいメンバー メンバーがワークフローを作成したチャンネルに参加した場合に起動 ウェルカムメッセージ
絵文字リアクション ワークフローを作成したチャンネルでメンバーが特定の絵文字を押した場合に起動 Bot、何かの多数決を取る場合の集計
スケジュール 毎日などの特定の頻度で起動するワークフロー 毎日の進捗報告連絡
Webhook SlackのWebhookURLにリクエストすると起動 任意のアプリやサービスとの連携

ステップ

ステップは以下から選択できます。

  • メッセージを送信
    • ユーザが任意の内容で作成したメッセージを送信
    • クリックすると後続ステップを実行するボタンの作成も可能
  • フォームを送信する
    • 入力フォームを作成し、後続ステップに送信
    • 後続ステップを作成しないで、チャンネルに送信することも可能
  • スラックアプリ
    • GoogleスプレッドシートなどのSlackと連携可能なアプリに送信

質問フォームを作成してみる

では、実際に作成してみます。
今回は、以下のように動作するショートカットのワークフローを作成します。

  1. ショートカットで質問フォームをクリック
  2. クリックすると質問テンプレートが開く
    2-1. フォームに質問内容を入力
    2-2. Submitをクリック
  3. 2-1で選択した投稿チャンネルに入力した質問が送信される

1. ワークフローの作成

まず、ワークフローを作成します。

左上のワークスペースメニューからツール > ワークフロービルダーをクリックします。
1.PNG

作成するワークフローに名前を付けます。名前を入力したら次へをクリックします。
2.PNG

ワークフローのトリガーを選択します。今回はショートカットを選択します。
3.PNG

最後に、ショートカットを作成するチャンネルとショートカット名を入力し、次へをクリックすると空のワークフローが作成されます。

この時点ではワークフローはまだ公開されていません

4.PNG

2. ステップの追加

空のワークフローが作成されましたがこの状態では何も行われませんので、ステップを追加していきます。
ステップを追加をクリックします。
5.PNG

2-1. フォームの作成

フォームを送信する追加をクリックします。
6.PNG

各フォームのタイプは、以下が用意されています。

名前 概要
短い回答 自由に入力できる短いテキスト
長い回答 自由に入力できる長いテキスト
一覧から選択 自由に作成できるリスト
メンバーを選択 Slackメンバーのリスト
チャンネルまたはDMを選択 Slackチャンネルまたはメンバーのリスト

今回は、以下のフォームを用意します。

質問名 概要 タイプ 入力必須/任意
投稿チャンネル 質問を投稿するチャンネル チャンネルまたはDMを選択 必須
回答希望者1-to~3-to メンション(to) メンバーを選択 任意
回答希望者1-cc~3-cc メンション(cc) メンバーを選択 任意
回答希望日(特になし/今日中/xx月xx日まで) いつまでに回答してほしいか 短い回答 必須
分類 どういった分類の質問か
ex.詳細設計、開発など
一覧から選択 必須
質問内容 具体的な質問内容 長い回答 必須
資料(設計書やチケットのURLなど) 質問に関連する資料 短い回答 任意
7.PNG

入力が完了したら保存するをクリックすることで、ステップが保存されます。
8.PNG

2-2. メッセージの送信

次に、入力されたフォームの内容をチャンネルにメッセージ送信するステップを作成します。
メッセージを送信追加をクリックします。

10-1.PNG

送信するメッセージを作成します。

  • メッセージの送信先:${投稿チャンネル}
  • メッセージ本文
    ※変数を${xxx}として記載しています。
${回答希望者1-to} ${回答希望者2-to} ${回答希望者3-to} cc: ${回答希望者1-cc} ${回答希望者2-cc} ${回答希望者3-cc}
質問させてください。

回答希望日:${回答希望日}

分類: ${分類}

質問内容: ${質問内容}

資料: ${資料}

以上、ご確認よろしくお願いします。

入力が完了したら保存するをクリックすることで、ステップが保存されます。
10-2.PNG

3. ワークフローの保存

全てのステップを作成し、変更内容を公開をクリックするとワークフローの完成です!!!
10-4.PNG

4. ワークフローの動作確認

最後に作成したワークフローの動作確認をしていきます。
ショートカットに作成した質問フォームが表示されるようになったので、クリックします。
11-1.PNG

クリックすると、質問フォームが表示されるので必要項目を入力し、Submitをクリックします。
11-2.PNG

指定したチャンネルにメッセージが送信されました。
11-3.PNG

ワークフローは、インポートとエクスポートが可能です。
作成したワークフローを他のチャンネルで利用したい場合のコピーもスムーズに行えます。

おわりに

今回は、Slackのワークフロービルダーを利用して質問フォームを作成してみました。
今回は質問フォームを作成しましたが、他にも書籍購入フォームなどを作成し作業を定形化したり、外部サービスと連携することで業務効率化が図れそうです:smile:

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