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第二世代 バッテリー 回路の考察 (保護の部分)

Last updated at Posted at 2023-12-14

「aibo ers-11x/210で遊ぶ Advent Calendar 2023」の15日目です。

aiboのERS-210をメルカリから入手しましたが、やはりバッテリーは放電しきっており機能しない状態でした。

ERS-210のバッテリーは端子数が6つあり、11xのように単純にセルを部分を入れ替えるだけでは動きませんでした。

Loïc POLLIERさんのレポジトリbattmonを参考に、一から勉強したメモをまとめました。
https://github.com/lpollier/battmon/tree/master

保護回路は大きく三つに分けられるようでした。

  • 保護の部分
  • Gas gageICによる監視部分
  • トラップ部分

今回は保護の部分についてまとめました。

警告
この記事について作者はいかなる責任も負いません。
バッテリーの分解、改造は非常に危険な行為です。

業務外の個人的な検討活動です。

回路図

Loïc POLLIERさんのレポジトリbattmonに詳しく述べられていました。

赤線で示した囲みは加筆しました。
image.png

この部分にはバッテリーの保護ICであるS8232やMM1302Fがあります。
S8232
https://www.mouser.com/datasheet/2/360/S8232_E-18368.pdf

MM1302
https://product.minebeamitsumi.com/product/category/ics/battery/protection/parts/download/__icsFiles/afieldfile/2023/02/15/33_download_01_1.pdf

それぞれのICがバッテリーの異常を判断した場合、Q2とQ3のMOSFETが非導通になってセルのBAT-を端子6から切断したり、Q8のMOSFETが導通してF1を切断してセルのBAT+を端子1から切断したりする(トラップの部分)ようです。

したがって、BAT+をBAT-を新しいセルや外部電源の+と-に入れ替えただけでは機能しないようです。

また、F1が切断される状態になるとF1素子が破壊されて後に戻れなくなります。レポジトリbattmonにはバッテリーセルを交換するときのトラップ回避作業方法が示してありますが、後日の考察とします。

警告をもう一度

今回のAdvent Calenderでバッテリーセルの交換について考察しますが、非常に危険ですので知識と教養を深める目的で調べたことをまとめました。
十分な安全対策を講じなければ、実行することはお勧めできません。
重要なことなので、二回書きます。

警告
この記事について作者はいかなる責任も負いません。
バッテリーの分解、改造は非常に危険な行為です。

備考

上記に示した図面はLoïc POLLIERさんが作成したものです。
Copyright (c) 2020-2022 Loïc POLLIER
Released under the MIT license
https://github.com/lpollier/battmon/blob/master/LICENSE

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