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パーソナルユース版・Insta360OneXの動画を使ったフォトグラメトリ

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先日紹介したフォトグラメトリの方法は各々の専用ソフトを使用していました。
1. EQ動画を静止画連番に変換・Adobe Premiere Pro・約2500円/月
2. EQ画像を平面画像に変換・PTGui Pro・約5万円
3. 平面画像を3次元再構成・Reality Capture・約4000円/月

今回は、パーソナルユース版のソフトを使う方法を検討しました。
1. EQ動画を平面の静止画連番に変換・Unity
2. 平面画像を3次元再構成・Meshroom
3. 寸法の校正・Blender

残念ながら、結果的にはMeshroomの3次元再構成が想定通りに完了できませんでしたが、行った手順を紹介します。

1. EQ動画を平面の静止画連番に変換・Unity

360動画を再生しつつ、所定の向きをカメラで撮影し、Unity Recorderで記録しました。
Projectはこちらを参考にしました。
190603s1.png

フレームレートを固定にするなど工夫したものの、フレーム落ちが発生しましたが、約3000フレームのうち、約1000フレームを記録できました。

2. 平面画像を3次元再構成・Meshroom

画像ファイルを左側の枠内にドラッグアンドドロップしてSTARTを押すだけで、SfMが実施されます。
190531s1.png

ご覧の通り、ノードエディターが示されており、カメラの内部パラメータ解析、特徴点抽出、イメージマッチングなど、各段階の処理が可視化されています。

残念ながら、今回の検討では全部の向きの画像がレジストレーションに含まれず、通りの右と左がまとまった形で再構成できませんでした。
試行錯誤の多くは、Depth Mapのノードでエラーが発生してジョブが停止しました。同様な問題はほかの人も起きているようです
190531s5.png

ただ、アプリ全体はフリーズせずに、ノードの処理だけが止まるだけなのはありがたいです。

Reality Captureと比べると、試した範囲では、特徴点を手動で入力する機能や寸法の校正機能が見当たらないのが残念です。

モデルはobj形式でした。
190531s3.png

3. 寸法の校正・Blender

モデルを読み込んで並べなおし、道幅が5mになるよう寸法を校正しました。

不要な部分の削除に伴ってテクスチャの照合間違いが起きたり、まだまだ改善が必要です。
190531s4.png

まとめ

パーソナルユースのアプリを使って、Insta360OneXの動画からフォトグラメトリを試みました。
Meshroomはもう少し使い込んでみると、面白そうな気がします。

Reality Captureは非常に良いアプリですが、サブスクリプション特有の将来的な不安があり、
個人的には、何らかの代案を確保しておきたいです。

6/3は「測量の日」ですので、フォトグラメトリ(写真測量)も測定精度を上げていきたいです。

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