今回はVoltaのセットアップ方法について簡単に紹介します。
開発チームにおいて、Node.jsのバージョン管理が統一されておらず環境構築で各々が苦労する場面をよく見かけるので、統一したいなと思いその選択肢としてVoltaを使ってみました。
(これで何回目だろう、nodeのバージョン管理についての記事書くの。)
Voltaの概要
Voltaは、Node.jsやJavaScriptのパッケージマネージャ(npm, yarnなど)のバージョンをシンプルに管理するためのコマンドラインツールです。
特徴については公式サイトで紹介されている3つの特徴を引用します。
簡単にまとめると、
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迅速なバージョン切り替え: Voltaを使うと、コマンド一つで瞬時にNode.jsのバージョンを切り替えることができます。
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プロジェクト毎のバージョン指定: 各プロジェクトの設定ファイルにバージョンを指定することで、そのプロジェクト専用のバージョンを自動で使うことができます。
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クロスプラットフォーム: macOS, Linux, Windowsと、主要なOSでの利用がサポートされています。
Voltaのインストール方法
Voltaのインストールは非常にシンプルです。以下に、各OS毎のインストール手順を説明します。
macOS / Linux
以下のコマンドをシェルに入力するだけです。
curl https://get.volta.sh | bash
このコマンドは、公式サイトからスクリプトをダウンロードし、自動的にインストールを行います。
Windows
Windowsユーザーは、公式サイトからインストーラをダウンロードし、それを実行することでインストールを行うことができます。(macユーザ=の為今回は割愛します)
Voltaを使ったNode.jsのバージョン管理
Voltaをインストールした後、実際にNode.jsのバージョン管理を行う方法について詳しく見ていきましょう。
バージョンのインストール
新しいNode.jsのバージョンをインストールするには、以下のようなコマンドを使用します。
volta install node@latest
このコマンドは、最新のNode.jsのバージョンをインストールします。特定のバージョンをインストールしたい場合は、@latest
の部分を目的のバージョン番号に置き換えてください。
volta install node@14.15.0
インストール済みのバージョン一覧の確認
インストールされているNode.jsのバージョン一覧を確認するには、以下のコマンドを使用します。
volta list node
このコマンドにより、現在インストールされている全てのNode.jsのバージョンと、現在アクティブなバージョンが表示されます。
バージョンの切り替え
特定のプロジェクトで使用するNode.jsのバージョンを指定したい場合、プロジェクトのルートディレクトリで次のコマンドを実行します。
volta pin node@14.15.0
これにより、そのプロジェクトでのみ指定されたバージョンのNode.jsが使用されるようになります。
volta pinはpackage.jsonにバージョンを記載するので、そもそもnpm initしてないと使えません。必要に応じてnpm initしてpackage.jsonを作成してください。
グローバルに使用するバージョンを変更する場合は、以下のようにコマンドを実行します。
volta default node@14.15.0