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マイネットAdvent Calendar 2016

Day 13

エンジニアが何かを伝える時に心がけておきたい1つのこと

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これはマイネットエンターテイメント Advent Calendar 13日目の記事です。
本日は、nakashimamynetが担当させていただきます。
Qiitaに記事を投稿するのは初めてですが、よろしくお願い致します。

さて、今回は少し技術ネタから外れてしまいますが、
"技術"を扱う人がたまに失いかけている"技術"のお話です。

はじめに

想像してください

貴方はSE・エンジニアとしてこの会社に入り3年が経ちました。
技術は高く、周りから厚い信頼を置かれています。
ある日、新人が入社してきました。
貴方は新人の研修係になりました。

さぁ研修のはじまりです。
貴方は前から作った手順書を用意して、こう言いました。
「よし、じゃあまずはこの手順書で開発環境を作って動くところまでやってみて」
ところが後輩はこう言いました。

『やり方がわかりません』

・・・この時、あなたはどう感じたでしょうか。
「教えがいがあるな~と感じた人」「イラッと感じた人」「何も感じなかった人」
色々いると思います。

これだけでは当然判断できませんが、ここで1つ。

「その手順書は、誰が見てもわかるものだったのでしょうか」

絶対知っている保証なんてどこにもない

"誰が見ても"というのは、あなた以外の全ての人です。

  • 新人エンジニア
  • 先輩エンジニア
  • さらに上司
  • 他職掌の職員
  • 客先のユーザーさん
  • はたまた部外者の老若男女…etc

例えば、
「SVNからチェックアウトする」と書かれていたとしたら、どれだけの人がわかるでしょうか。
「GitHubでプルリク送って」と書かれていたとしたら、どれだけの人がわかるでしょうか。

自分以外の相手に何かを伝える・教えるとき、
相手が何をどこまで知っているのかはわかりません。
その手順書に書かれている前提を全て絶対に知っている保証なんてどこにもないのです。

伝えるために必要なこと

物事を教えるときは、
**「相手が何をどこまでできるか、自分が把握した上で適切に導く」**ことが必要だと思います。

先の例でいうとこういう例が挙げられます

  • 後輩は何がわからなかったのか
    • 用語がわからないのか
    • 手順がわからないのか
    • それともパソコンのスイッチの入れ方からわからないのか
  • 渡した手順書に不備はなかったか
    • その仕事場でしか伝わらない言葉は使われていないか?
    • 誰にでも伝わるレベルまで細分化されているか?
    • 文章がざっくり仕立て(ex.適当な値にする)・ふんわり仕立て(ex.~しておいた方がいいかも)になっていないか?

もちろん内容によってはググったり自分で調べてもらうことも大切です。
全てにおいて「優しくしなさい」とは言いません。
ただ、あなたが感情的になる前にできること・するべきことは必ずあるはずです。
1番重要なのは、相手と自分の信頼です。

逆に、後輩側は

  • 何がわからないのかを伝えられるようにする
  • 手順書のここがどうわからないのかを伝えられるようにする

これらがあるだけでも、きっと相手も導きやすくなると思います。
"信頼"は一方通行では成立しません。
相互通行になってから初めて"信頼"といえるのではないでしょうか。


最近、「そんなこと聞くな」「自分で調べろ」「何でやる前に聞かなかった」という
3連コンボ使いの上司の話がよく挙がります。

先ほどの項目で「イラッと感じた人」は少々マズいです。
その「イラッ」の成分は大方"3連コンボ"に起因するからだ、と私は思います。

「技術(だけ)は高く、(後輩以外の)周りから厚い信頼を置かれる」
そんなエンジニアに、貴方はなっていませんか?

エンジニアに必要なのは手先の"技術"だけではありません。
心の"技術"も必要だと、私は思います。

もちろん「忙しくて余裕がない…」など状況は多々あると思います。
また、こういうやり方で成功している人も少なからずいるのも事実です。

でも。
私は平和な会社と平和な世界の方が好きです。

あとがき

私はかつて、こういう先輩に巡り合ってしまったことがあるエンジニアの1人です。
そしてまた、自身もこういう過ちを繰り返してしまう1人かもしれません。

将来の自身が読み返すための心がけとして、この記事を残させていただきます。

次回はhazama-mynetさんです。

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