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[Oracle Cloud] Oracle Content ManagementのStarter Editionをクイックスタートしてみた

Last updated at Posted at 2021-07-27

はじめに

Oracle Content Management(以降OCM)は、クラウド・ネイティブなコンテンツ管理プラットフォームです。強力なコラボレーション、ワークフロー管理、機械学習による自動タグ付けとオーサリング・レコメンデーションを提供することで、コンテンツ作成時間の短縮検索コストの削減企業ガバナンスの強化を実現します。開発者は、すぐに使用できるテンプレートを使用してコンテンツ・リッチなサイトを迅速に構築したり、既存のWeb、モバイル、デジタルアシスタント・チャネルやエンタープライズ・アプリケーションにコンテンツを提供することで、マーケティング・キャンペーンで顧客の興味を引く関連性の高いエクスペリエンスを提供します

この記事では、2021年7月の最新バージョン(21.6.1)より新たに追加された Oracle Content Management Starter Edition をクイックスタートする方法を紹介します

この記事は、2023年8月時点での最新バージョン(23.7.2)を元に更新されてます

バージョン21.6.1より、サービス名称が Oracle Content and Experience(OCE) から Oracle Content Management(OCM) に変更されました。

目標・ゴール

Oracle Content Management Starter Edition(以降OCM Starter Edition)のインスタンスの作成し、リポジトリにアセットを登録します。登録されたアセットを利用したWebサイトを作成・公開します

1. OCM Starter Editionとは?

Oracle Cloud Always Free(無償かつ期間の制限無し)で利用できるOCMの機能限定版です。

(2021年7月21日時点の)日本語サイトの「対象となるサービスのリスト」に Content Management Starter Edition の記載がありませんが、英語サイトの "What are Always Free Cloud Services?"Additional servicesContent Management Starter Edition: 5000 assets per month. と記載があります

(2021年10月6日修正)日本語サイトの「Always Free Cloud Serviceとは何ですか。」追加サービスに、Content Managementスターター・エディション:1か月あたり5,000アセット と記載があります。

image.png

また、英語サイトの "What are Always Free Cloud Services?"Additional services にも Content Management Starter Edition: 5000 assets per month. と記載があります

image.png

1.1 OCM Starter Editionで利用できる機能と無償枠

利用できる機能

OCM Starter Edition は利用できる機能が制限されます。主な制限は以下の通りです

  • ユーザーは5人まで
  • リポジトリは1つのみ作成可
  • サイトは1つのみ作成可
  • カスタム・アセット・タイプは5つまで作成可
  • ファイル共有機能(ドキュメントおよび会話)は利用不可
  • Video Plus(拡張ビデオ機能)は利用不可
  • タクソノミは2つまで作成可

その他制限事項については、以下の製品ドキュメント(すべての機能が利用できるPremium Editionとの比較表)をご確認ください。

無償枠について

OCM Starter Edition の無償枠は以下の通りです

  • 5,000アセット(リポジトリ内に登録可能なアセット数)
  • 10GB/月 のアウトバンドデータ転送(1ヶ月の間に、OCMインスタンスからクライアント端末に対して送信されるすべてのデータ転送)

2. クイックスタート

すでに公開済のチュートリアルを使いながら、OCM Starter Edntionをクイックスタートします

2.1 Starter Editionインスタンスを作成する

以下のチュートリアルに沿って、OCM Starter Editionインスタンスを作成します。

インスタンス作成時の注意事項

OCM Starter Edition のインスタンスを作成する場合、ライセンス・タイプ(License Type)で Starter Editionを必ず選択します。Always Freeの対象(Always Free Eligible) が目印です
image.png

作成されたStarter Editionインスタンスの確認

作成されたStarter Editionのインスタンスを確認すると、インスタンス名に Always Freeの対象 の目印が表示されます。
image.png
image.png

Starter Editionインスタンスへのアクセス

「インスタンスのオープン」をクリックし、Starter Editionインスタンスにアクセスします。アクセスすると、Content Managementの右隣に Starter Edition が記載されたホーム画面が表示されます。
image.png

Starter Editionインスタンスにアクセスし、いくつかのメニューを操作していると、デフォルト・サイト・テンプレートのインストールを促すポップアップが表示されます。テンプレートはWebサイトを作成する際に必要です。このタイミングでインストールしておきましょう

2.2 リポジトリの定義とアセットの登録

Starter Editionインスタンスは、リポジトリを利用したアセットの管理・公開ができます。ここでは、以下(↓)のチュートリアルに沿って、アセット機能を利用する準備を行い、リポジトリにアセットを登録します

最終的には、以下のような形でリポジトリ内にアセットが2つ(画像とコンテンツ・アイテム)登録された状態になります
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なお、Starter Editionでは、画面上部に通常版(Premium Edition)では表示されないStarter Editionバナーが表示されます。バナーをクリックすると、Starter Editionでの制限とPremium Editionで使える機能が確認できます。なお、バナーはxボタンで消すことができます
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2.3 Webサイトを作成・公開する

Webサイトを作成・公開します。作成したWebサイトでは、2.2項で登録したアセットを利用します

以下(↓)のチュートリアルに沿って、Webサイトを作成し、Webページでアセット(コンテンツ・アイテム)を表示するように編集します。最後にサイトを公開します

作成されたWebサイトの確認

最終的に、firstSiteというWebサイトが作成・公開されます
image.png

作成・公開された firstSite は以下のように表示されます
image.png

2.4 発展課題(オプション)

さらに、以下のチュートリアルを実施すると、OCMのサイト機能に対する理解をさらに深めることができます。お時間あれば是非挑戦してください

3. まとめ

この記事では、OCM Starter Editionのクイックスタートとして以下の作業を実施しました

  • Starter Editionインスタンスの作成
  • リポジトリおよびアセットタイプの定義、アセットの登録・公開
  • Webサイトの作成・公開

OCM Starter Editionは無償かつ期間の制限無しで、アセット管理やWebサイト管理の基本的な機能を利用できます。Webサイト管理やアセット管理の自己学習OCMの基本機能や操作性の確認などでご活用いただければ幸いです

(参考)OCMの製品ドキュメント

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