環境および作業の前提条件
OS：CentOS8
OpenStackのバージョン：victoria
概要
OpenStackの自動構築ツールであるPackstackのインストール方法を記載する。
手順の流れは以下
① プロキシサーバーの設定(プロキシを使用している環境は)
② リポジトリ設定
③ PackStackインストール
プロキシサーバの設定
構築するサーバーがプロキシサーバー経由でインターネットへアクセスする場合は、yum.confファイルを編集する。
$ vi /etc/yum.conf
(省略)
proxy=http://proxy.yoursite.com:8080
リポジトリ設定
HTTPアクセスをプロキシサーバー経由で行う場合は、$HOME/.bash_profileファイルにプロキシサーバーのための環境変数を設定する。
$ vi /root/.bash_profile
(省略)
export http_proxy="http://proxy.yoursite.com:8080"←自社のプロキシサーバーを指定
export https_proxy="http://proxy.yoursite.com:8080"←自社のプロキシサーバーを指定
export no_poxy=(インストール対象ノードのIPアドレス),127.0.0.1,localhost
/root/.bash_profileに記述した環境変数をロードする。
$ . /root/.bash_profile
環境変数の確認
上記手順でno_proxyにインストール対象ノードのIPアドレスを指定しています。環境変数が適切に設定されているか確認します。
$ printenv | grep proxy
export http_proxy="http://proxy.yoursite.com:8080"←自社のプロキシサーバーを指定
export https_proxy="http://proxy.yoursite.com:8080"←自社のプロキシサーバーを指定
export no_poxy=(インストール対象ノードのIPアドレス),127.0.0.1,localhost
ネットワーク周りの事前設定
PackStack利用する際はNetworkNanagerとfirewalldの無効化が推奨されています。そのため、NetworkNanagerとfirewalldの無効化を行います。NetworkNanagerを無効化しただけだと通信できなくなってしまいますので、手動でネットワークスクリプトのインストールし、そちらを使って通信を行います。
ネットワーク周りの事前設定は以下の順序で行います。
① ネットワークスクリプトのインストール
② firewalldの無効化
③ NetworkManagerの無効化
④ ネットワークスクリプトの有効化
ネットワークスクリプトのインストール
$ dnf install network-scripts -y
firewalldの無効化
$ systemctl disable firewalld
$ systemctl stop firewalld
NetworkManagerの無効化
$ systemctl disable NetworkManager
$ systemctl stop NetworkManager
ネットワークスクリプトの有効化
$ systemctl enable network
$ systemctl start network
OpenStackのリポジトリインストール
次にOpenStackのリポジトリをインストールします。CentOS8の場合、まずはpowertoolリポジトリを有効化する必要があります。その上でopenstackリポジトリをインストールします。今回インストールするopenstackのバージョンはvictoriaです。
$ dnf config-manager --enable powertools
$ dnf install -y centos-release-openstack-victoria
$ dnf update -y
PackStackのリポジトリインストール
$ dnf install -y openstack-packstack
PackStackを使ってOpenStackインストール
$ sudo packstack --allinone
インストールには1時間程度かかりました。
参考サイト
https://www.rdoproject.org/install/packstack/
https://docs.openstack.org/ja/install-guide/environment-packages-rdo.html