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DMARC導入してみた

Last updated at Posted at 2024-04-11

▽概要

Googleや米Yahoo!が2024年2月(Yahoo!は第一四半期だったかな)メールガイドライン改定で、

Google(個人用)とYahoo!それぞれ1日5000件以上メールを送っているなら、
SPF,DKIM,DMARCを設定し、強力なメール認証を導入しないとメール届かなくなる可能性がある

ということで、DMARC導入を検討しました。

「なにから良いのか…」と悩まれているかたへのお力になればと思い、DMARC導入でやったことをまとめました。

▽簡単なDMARCの説明

SPFやDKIMの判定で認証失敗したメールを受信側でどういう処理させるか定義する仕組みのこと。
1つのドメインに対して1レコード設定できる。

※とても分かりやすくまとめられているIIJ様のページを紹介します。
 (決してIIJ様のあれではございませんが、このページが個人的にはとても分かりやすいです)


▽大まかな流れ

①DMARC設定値検討
②DNSサーバにDMARCレコード設定
③動作確認

DKIM導入時よりやることが少なくて…ありがてええええ


▽各工程でやったこと


①DMARC設定値検討

DMARCはドメインに対して1つ設定ができるとのことで、設定値を考えてみました。

設定例
_dmarc.●●.jp
タイプ:TXT
v=DMARC1; p=none;rua=mailto:hoge@●●.jp;ruf=mailto:hoge@●●.jp;sp=none;
TTL:3600

まずは基本的な内容の↓このオプションを設定しました。
(これ以外にもいろいろなオプションがありますが、今後検討してみます…)

オプション名 詳細 設定値
v(必須) DMARCのバージョン 今のところ”DMARC1”でOK
p (必須) ポリシー none(何もしない、モニタリング)
quarantine(隔離、受信者の迷惑メールに入れる)
reject(拒否、受信者にメールを受信させない)
rua(オプション) 集計レポート送信先 メールアドレスを指定する
ruf(オプション) 認証チェックに失敗した時のレポート送信先 メールアドレスを指定する
sp(オプション) サブドメインの定義 none(何もしない、モニタリング)
quarantine(隔離、受信者の迷惑メールに入れる)
reject(拒否、受信者にメールを受信させない)
※親ドメインと同じ動きにしたい場合は省略OK

"p"について、まずはnoneで様子見て、大丈夫そうならquarantineやrejectを検討しようかと思い、
とりあえずp=noneで設定しました

”v”と”p”だけ必須ですが、”rua”は設定しておくことをオススメします
ruaを設定しておくことで、メール送信先のメールサーバから1日1回「あなたは私のメールサーバへこんなメールを送ってきましたよ」っていう、1通1通のメールに対してのSPFやDKIMの認証状況などが記載されたレポートが受け取れます


②DNSサーバにDMARCレコード設定

①で決めた値を設定する。
DMARCはTXTタイプで設定すればOK👍
DNSの設定方法はレジストラによって手順が異なるので、以下参考↓
お名前.comのネームサーバを使用している場合のTXTレコード設定方法


③動作確認

下記のコマンドプロンプトから確認したり、CMANインターネットサービスからDMARCレコードが設定されていることを確認しました。

ちなみに、ruaを設定した場合、設定後の翌日くらいから、DMARCレポートが届き始めます。

C:\User\●●>nslookup
>server 8.8.8.8 (GooglePublicDNS以外のなんでも良いのでサーバを指定)
>set type=TXT 
>_dmarc.●●.jp (調べたいドメインを指定)

▽最後に…

DMARCって他の国に比べて、日本の企業の導入は少数らしいです。
今回のGoogleや米Yahoo!のメールガイドライン改定で、本腰を入れ調べ始めました。

今後ポリシーをquarantineやrejectに検討し、より強度なメール認証にできたら良いなと思います。

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